警備員の仕事に不安や不満がある人へ|劣等感を味方に変える考え方

「警備員の仕事を続けていて、このままでいいのかな」

「給料や将来に不安がある」

「現場では頑張っているのに、なぜか満たされない」

警備員として働いていると、こういう気持ちになることがあります。

先に言っておきます。

警備員の仕事に不安や不満、劣等感を持つことは、おかしなことではありません。

私自身、交通誘導隊員だった頃はバチバチにありました。

世間体。
給料。
社内評価。
将来への不安。

全部です。

表では普通に働いていました。
現場にも出る。
隊員さんとも話す。
任された仕事もこなす。

でも内側では、かなり鬱屈していたと思います。

この記事では、交通誘導・機械警備・列車見張り・管制・教育・管理側まで見てきた立場から、警備員が不安や不満を抱えやすい理由と、その気持ちをどう次の一手に変えるかを本音で書きます。

目次

警備員の仕事に不安や不満を持つのは普通です

警備員の仕事は、世間から華やかに見られる仕事ではありません。

「誰でもできる仕事」
「底辺っぽい仕事」
「立っているだけの仕事」

そんな言葉を見かけることもあります。

もちろん、それが全部正しいとは思いません。

ただ、そういう言葉に少し引っかかる気持ちは分かります。

家族や友人に仕事を聞かれた時、胸を張って言いにくい。
地元の現場で知り合いに見られたくない。
このまま現場を続けていいのか不安になる。

そう感じる人を、私は責める気にはなれません。

警備員が「底辺」と言われることについては、こちらの警備員が底辺と言われることへの本音で詳しく書いています。

ここでは、世間からどう見られるかだけでなく、警備員本人の中にあるモヤモヤを整理していきます。

私も交通誘導隊員だった頃、かなり鬱屈していました

正直に言うと、私も交通誘導隊員だった頃、劣等感や不満はかなりありました。

しかも、仕事ができないから悩んでいたわけではありません。

当時の私は、警備業の仕事をかなり必死に覚えていました。

交通誘導もやる。
現場も回す。
頼まれた仕事は、できる限り受ける。

任された現場には、本気で向き合っていたつもりです。

それでも、自分より後から入った人が先に管制をやったり、役職についたりしていく。

自分は現場で旗を振っている。
あの人は事務所側にいる。

口には出しませんでしたが、心の中ではかなりモヤモヤしていました。

「このまま一生、現場なのか」

「当時の安い給料のまま、ずっと働くのか」

「こんなに現場でやっているのに、なんで評価されないんだろう」

そんな気持ちが、腹の奥にずっとありました。

劣等感の正体は、ひとつではありません

警備員の不安や不満は、ひとつの理由だけで生まれるとは限りません。

世間体。
給料。
社内評価。
将来不安。
現場や人間関係のしんどさ。

これらが全部混ざると、かなり重たくなります。

私の場合もそうでした。

仕事は本気でやっている。
でも、ちゃんと見てもらえている気がしない。

現場では動いている。
でも、給料や立場が追いつかない。

今振り返ると、当時の私はどこからどう見ても面倒臭い隊員だったと思います。

「もっと見てくれ」
「ちゃんと認めてくれ」
「俺、こんなにやってるんだけど」

そんな気持ちを、かなりこじらせていました。

要するに、構ってちゃんだったんですよね。

中卒なのにプライドだけは妙に高くて、現場で認められたい気持ちが強すぎた。

まあ、なかなか厄介な隊員です。

評価されない不満には、会社の仕組みが関係することもあります

警備員の不満は、本人の弱さだけで生まれるわけではありません。

どの業務から入ったか。
どの現場に配属されたか。
誰に見てもらえる場所で働いているか。

そういう入口の違いで、その後の見え方が変わることもあります。

たとえば、交通誘導でどれだけ現場を回せても、その努力が内勤や管制の評価につながりにくい会社もあるかもしれません。

逆に、事務所や管理側に近い仕事から入った人の方が、自然と次の役割を任されやすいこともあります。

これは本人の努力不足だけではなく、会社の仕組みや評価の見え方も関係します。

だから、現場で頑張っているのに評価されない。
後から入った人に先を越されたように感じる。

そういうモヤモヤが出るのは、私はおかしくないと思います。

ただ、そこで誰かを恨み続けても、自分の毎日は楽になりません。

大事なのは、その不満の正体を分けて見ることです。

役職ではなく、本気で向き合った仕事が自分を支えていました

私はあとになって、管制や管理側の仕事も経験しました。

今では、交通誘導、機械警備、列車見張り、管制、施設や列車の管理、教育、隊員ケアまで、警備会社の中でもかなり広い範囲を見る立場になっています。

でも、それを「上がれたから劣等感が消えた」という話にはしたくありません。

それだと、今現場で働いている人に対して「上がれなければ肯定できない仕事なのか」と伝わってしまうからです。

それは違います。

現場で毎日きちんと立つ人がいるから、警備の仕事は回っています。

交通誘導で車を止める人。
施設の出入管理をする人。
夜中に異常対応へ向かう人。
イベントの人の流れを整える人。

その仕事自体に、ちゃんと意味があります。

私が当時しんどかったのは、現場の仕事に価値がなかったからではありません。

自分の中で、世間体、給料、評価、将来不安がぐちゃぐちゃに絡まっていたからです。

そして今になって思うと、自分を支えていたのは役職ではありませんでした。

任された仕事に対して、本気で、全力で、妥協せず、夢中になって取り組むこと。

たぶん、そこにありました。

…入社してまだ1ヶ月ぐらいの頃、10人ほどをまとめる班長を任されたことがあります。

理由は少し変で、出張先の所長が私を「入社数年のエリート警備員」だと勘違いしたからでした。

若いのに妙に落ち着いて見えたらしいです。

実際は、新人アルバイト。
しかも、ただ人見知りが発動して固まっていただけです。

でも、その時の私は、目の前の現場をどうにか回すことだけに必死でした。

駐車場の流れを見て、詰まりやすい場所を考える。
どうすれば車がうまく流れるかを、ひたすら考える。

ベテラン隊員さんたちをどう動かせばいいのか分からなくて、とにかく自分が走って、考えて、動く。

あの時は、不思議と劣等感なんてほとんどありませんでした。

世間体も、給料も、社内評価も、将来不安も、頭の中から一度消えていた気がします。

目の前の仕事に、夢中だったからです。

今振り返ると、あの時に全力で現場へ向き合った経験が、あとから管制、管理、教育の仕事にも生きている気がします。

だから、劣等感を消す答えは、役職に上がることだけではないと思います。

今任されている仕事に、本気で向き合うこと。

それは、現場にいる時点でもう始められることです。

劣等感は、動く理由に変えられることもあります

努力は、すぐに評価されるとは限りません。

給料に反映されないこともあります。
役職にすぐつながらないこともあります。
後から入った人に先を越されたように感じる日もあります。

でも、任された仕事に本気で向き合った経験は、自分の中に残ります。

現場で見たもの。
考えたこと。
悔しかったこと。
それでも投げ出さずに動いたこと。

そういうものは、あとから別の形で効いてきます。

やっぱり、努力は身になります。

そして、劣等感も悪いことばかりではありません。

私自身、自分の原動力には劣等感がありました。

運送屋で働いていた頃、私は人と関わることがかなり苦手でした。

いわゆるコミュ障気味で、そこに強い劣等感があったんですよね。

だからこそ、あえて販売系のレディースアパレルの世界へ行きました。

今思えば、なかなか極端な動き方です。

でも、そのおかげで、人と関わることへの苦手意識はかなり薄くなりました。

中卒ニートから運送業へ行って、働くことの喜びを知る。
運送業からレディースアパレルへ行って、人と関わる楽しさを知る。

アパレルから警備業へ飛び込んで、さらに大きなことに気がつきました。

環境をガラッと変えると、人生の見え方まで変わることがあります。

劣等感は、抱えているだけだとしんどいです。

でも、「このままで終わりたくない」という気持ちに変えられるなら、それは次に動くための燃料になります。

警備を続けるか、外の世界を見るか迷う人へ

もし今、警備員として働きながら劣等感があって、

「本当はもっとやれるはずだ」
「このままだといけない気がする」

そんな気持ちがあるなら、一度外の世界を見てみるのも良いと思います。

警備を辞めると決めなくても大丈夫です。

まずは、自分にどんな仕事や働き方の選択肢があるのかを知るだけでも、気持ちはかなり整理されます。

サクキャリマッチで、自分に合う選択肢を見つける
今のモヤモヤ、次の一手に変えよう。

警備の世界には、いつでも戻ってくればいい。

外仕事や夜勤そのものがしんどいなら、働き方を変える選択肢もあります

不安や不満の根っこが、警備という仕事そのものではなく、外仕事や夜勤にある人もいます。

夏の暑さ。
冬の寒さ。
雨の日の立哨。
夜勤明けの眠気。

これが積み重なると、気持ちより先に体がしんどくなります。

警備で身についた、時間を守る力、ルールを守る力、地道に続ける力は、別の仕事でも評価されることがあります。

外仕事以外の働き方を考えたい人は、リモートワーク系の働き方を相談してみるのも一つです。

外仕事や夜勤がしんどい人へ
外仕事以外の働き方を相談する

👉リモフルって何?という人はこちら

それでも警備で踏ん張るなら、会社と現場選びはかなり大事です

ここまで読んで、それでも警備で踏ん張りたいと思う人もいると思います。

その場合は、会社と現場選びがかなり大事です。

同じ警備員でも、会社が違えば給料も違います。
現場が違えば、人間関係も変わります。
業務が違えば、向き不向きもかなり出ます。

警備そのものが嫌なのか。
今の会社が合っていないだけなのか。
今の現場がしんどいだけなのか。

ここを分けるだけで、かなり見え方は変わります。

自分に合う警備業務を知りたい人は、こちらの向いてる警備業務診断も参考にしてください。

警備会社選びで失敗したくない人は、こちらの警備会社の選び方を現役目線でまとめた記事も読んでみてください。

警備業界は、クセの強い世界です。

でも、自分に合う会社と現場に出会えれば、思ったより長く続けられることもあります。

警備員求人を見てみたい人は、条件を確認しながら探してみてください。

まとめ|不安や不満は、次の一手を考えるサインかもしれません

警備員の仕事に不安や不満、劣等感を持つことは、別におかしなことではありません。

私もありました。

バチバチにありました。

世間体、給料、社内評価、将来への不安。

全部が混ざって、かなり鬱屈していた時期があります。

でも、今振り返ると、その気持ちはただの弱さではありませんでした。

「このままで終わりたくない」という気持ちが、形を変えて残っていたのだと思います。

努力は、すぐに評価されるとは限りません。

でも、本気で向き合った仕事は、自分の中に残ります。

警備を続けるのか。
会社や現場を変えるのか。
外の仕事も見てみるのか。

一度、分けて考えてみてください。

世間の評価は笑い飛ばせ。
でも、自分の心の違和感は笑って流すな。

その違和感は、次の一手を考えるサインかもしれません。

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この記事を書いた人

現役警備員として働きながら、警備業界のリアルを発信しています。
交通誘導・施設・雑踏警備を経験し、現在は管理職として現場と人材育成に携わっています。

保有資格:
・警備員指導教育責任者(1号・2号)
・交通誘導警備業務2級
・施設警備業務2級
・雑踏警備業務2級
・列車見張り(列車防護員)
・踏切監視員

これから警備員を目指す方や、現役で悩んでいる方に向けて「きついこともリアルに」分かりやすく発信していきます。

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