警備会社の選び方|求人票・現場・面接で見るべきポイントを現役管理側が解説

「警備会社って、どこを選べばいいの?」

「求人票を見ると、どこも同じように見える」

「日給が高い会社を選べば失敗しないのかな」

警備員として働こうと思った時、最初に迷うのが警備会社の選び方だと思います。

先に言うと、警備会社は日給だけで選ばない方がいいです。

もちろん給料は大事です。
きれいごと抜きで、生活がありますからね。

ただ、警備業界は日給月給の会社が多く、日給が高く見えても「月に何日入れるのか」「雨で中止になった時はどうなるのか」「短時間で終わった時に日当は出るのか」で、実際の月収は大きく変わります。

さらに、求人票だけでは見えない部分もあります。

街中で見かける隊員さんの制服。
現場の人数配置。
面接での説明の丁寧さ。
聞きにくい条件を、会社側から先に出してくれるか。

このあたりに、警備会社の中身がにじみます。

この記事では、現役警備員・管理側の目線から、警備会社を選ぶ時に見るべきポイントをまとめます。

これから警備員になりたい人も、今の会社から別の警備会社へ移りたい人も、「入ってから後悔しないための判断材料」として読んでみてください。

目次

警備会社は日給だけで選ばない方がいい

警備会社を選ぶ時、最初に目に入るのは日給だと思います。

日給10,000円。
日給12,000円。
夜勤ならもっと高い。

数字が大きいと、それだけで良さそうに見えますよね。

でも、警備会社選びで本当に大事なのは、自分が望む金額を毎月ちゃんと稼げそうかです。

大事なのは「月にいくら稼げるか」

警備業界は、日給月給の会社が多いです。

日給月給というのは、ざっくり言えば「働いた日数分の給料が出る」働き方です。

つまり、日給が高くても出勤日数が少なければ、月収は伸びません。

逆に、日給が少し低くても、現場数が安定していて希望日数に入りやすく、短時間終了時の1日保証や夜勤もあるなら、月の収入は作りやすくなります。

面接では、日給だけでなく、次のような点を確認してください。

  • 月に何日くらい働けるのか
  • 自分が希望する月収に届きそうか
  • 夜勤に入れる現場はあるのか
  • 雨天中止の時に給料は出るのか
  • 短時間で終わった場合の日当はどうなるのか
  • 1日保証はあるのか

管理側の目線で言うと、応募者から「月にこれくらい稼ぎたいです」と言ってもらえるのは、むしろありがたいです。

希望収入が分かれば、その人にどんな働き方が合うかを考えやすいからです。

もちろん、必ず希望通りに組めるとは限りません。

本人が出られる曜日、昼勤・夜勤の可否、体力、現場との相性、会社が持っている現場数。
全部が関係します。

だからこそ、応募前や面接で「自分は月にいくらくらい稼ぎたいのか」を伝えておくことが大事です。

ホンネちゃん

日給だけ見て「いける!」と思ったら、
月の出勤日数でズッコケることがあるってワケ。

施設警備や機械警備は、掛け持ちで収入を作ることもある

施設警備や機械警備の場合、ひとつのポストだけでは希望する給料に届かないことがあります。

たとえば、ある施設で週2日しか入れない。
機械警備の当番だけでは、思ったほど日数が増えない。

こういう時、会社によっては別の施設警備と掛け持ちしたり、交通誘導や雑踏警備など別業務と組み合わせたりして、収入を作れることがあります。

管理側から見ると、昼勤・夜勤・曜日にある程度柔軟に対応できる人ほど、希望収入に近づける勤務を組みやすいです。

ただし、これは「会社に都合よく使われろ」という意味ではありません。

大事なのは、自分が望む収入と、会社が持っている現場・時間帯・勤務日数が合っているかを確認することです。

警備会社選びでは、「日給が高いか」だけでなく、自分の生活に合う働き方ができるかまで見てください。

求人票で見るべきポイント

求人票は、警備会社選びの入口です。

ただし、求人票はどの会社も良く見えるように書いています。

だから、日給や勤務地だけで決めるのではなく、応募者が不安になりやすい条件がきちんと書かれているかを見てください。

他社と比べて給料が安すぎる会社は注意する

安い求人が全部ダメとは言いません。

地域や業務内容によって相場は違いますし、施設警備のように負担が軽めの現場なら、日給が少し低くても納得できることはあります。

ただし、同じ地域・同じような業務内容なのに、他社と比べて明らかに給料が安すぎる会社は注意した方がいいです。

なぜなら、安すぎる給料は、負のループに入りやすいからです。

  • 給料が安い
  • 人が集まりにくい
  • 警備の質が落ちやすい
  • 高い警備料金では仕事が取りにくくなる
  • 安く仕事を取る
  • さらに給料を上げにくくなる

この流れになると、隊員をギリギリの人数で使い倒すような配置につながることもあります。

求人票の日給が地域相場より安い時は、「なぜ安いのか」を見た方がいいですね。

「1日保証」など聞きにくい条件を書いている会社は安心材料になる

良い警備会社かどうかは、求人票の書き方にも出ます。

特に安心材料になるのは、応募者が聞きにくいことを、会社側から先に書いてくれている求人です。

たとえば、こういう条件です。

  • 短時間で現場が終わっても1日保証がある
  • 雨天中止時の給料の扱い
  • 研修中の給料
  • 制服や装備品の支給
  • 交通費の扱い
  • 日払い・週払いの条件
  • 週何日から働けるか

警備員の求人で「給料1日保証」と書いてあると、応募者としてはかなり安心しやすいです。

もちろん、それだけで良い会社と断定はできません。

でも、応募者が不安になりやすい条件を先に出してくれる会社は、少なくとも「入社後のズレ」を減らそうとしているように見えます。

反対に、日給だけ大きく書いていて、雨天中止・短時間終了・研修中の給料・装備品の扱いがまったく分からない求人は、面接で必ず確認してください。

求人票の見方をもう少し詳しく知りたい人は、警備員求人の探し方と失敗しない会社選びのポイントも参考にしてください。

街中で見かける警備員の姿も判断材料になる

警備会社を選ぶ時は、求人票だけではなく、街中で見かける現場も見てほしいです。

求人票はきれいに書けます。

でも、実際の現場には会社の空気が出ます。

隊員さんの制服、装備、人数配置、立ち方、現場の余裕。
そのあたりを見ると、求人票だけでは分からないものが見えてきます。

ホンネちゃん

求人票はキラキラ書けるけど、
街中の現場はわりと正直なのさ。

街中でよく見かける制服の会社は安心材料のひとつ

初心者が最初に選ぶなら、街中でよく見かける制服の警備会社は安心材料のひとつになります。

よく見かけるということは、それだけ地域で多くの現場を持っていて、働いている隊員も多い可能性があります。

現場数が多ければ、自分に合う勤務日数や業務を相談しやすいこともあります。

もちろん、有名な会社なら絶対に安心という意味ではありません。

ただ、聞いたこともない会社を求人票だけで選ぶより、実際に街中で見かける会社は判断材料を集めやすいです。

制服や装備がズタボロの隊員が多い会社は注意する

逆に、街中で見かける隊員さんの姿が痛ましく見える会社は注意してください。

制服がヨレヨレ。
装備がくたびれている。
パッと見でズタボロに見える。

もちろん、1人だけならたまたまかもしれません。

ただ、同じ会社の隊員さんが1つの現場に何人もいて、みんな制服や装備がくたびれているように見えるなら、少し気にした方がいいです。

これは隊員さん個人を責める話ではありません。

むしろ、見ていて痛ましいやつです。

制服や装備の状態には、会社側の支給体制、身だしなみ管理、現場管理の弱さが出ることがあります。

警備員は制服を着て現場に立つ仕事です。
その制服や装備があまりにも雑に見えるなら、その会社が隊員をどう扱っているかを考える材料になります。

現場の人数配置が少なすぎる会社は危ない

街中の現場を見る時に、もうひとつ注目してほしいのが人数配置です。

現場の規模に対して、警備員の人数が明らかに少ない。
これはかなり危ないサインです。

大きな出入口。
車両の出入りが多い現場。
歩行者が多い道路。
片側交互通行と作業車両の出入りが重なる場所。

こういう現場を、明らかに少ない人数で回しているなら、安全面だけでなく、休憩にも無理が出やすくなります。

本来、休憩は「取れたらラッキー」ではありません。

でも人数が足りない現場では、休憩すら当然の権利として確保されていない空気になることがあります。

優秀な警備員が、無理な配置を成立させていることもある

以前、まあまあな規模の現場で、警備員さんが1人だけ立っているのを見かけたことがあります。

その人は、1人で片側交互通行をしながら、作業車両の誘導までこなしていました。

最初に見た時は、正直こう思いました。

「めっちゃ優秀な警備員じゃん」

でも、あとからよく考えると、危ないし可哀想な配置だったんですよね。

片側交互通行を見る。
作業車両を見る。
一般車を見る。
歩行者を見る。
現場の動きも見る。

これを1人で背負っている。

その隊員さんが上手いから何とか成立していただけで、本来なら2〜3人は必要な現場だったと思います。

優秀な警備員が1人で何とかしている現場は、「すごい現場」ではなく、危ない配置かもしれません。

警備会社を選ぶ時は、こういう現場を見たら少し注意してください。

ホンネちゃん

1人で片側交互通行も作業車誘導も全部やってる。
それ、スーパーマンじゃなくて、
配置がギリギリなだけかもしれないってワケ。

面接では気になったことを遠慮せず質問する

警備会社の面接では、完璧な質問を用意する必要はありません。

ただ、気になったことは質問してください。

管理側としても、気になったことを聞いてくれるのは良いことだと思っています。

警備会社の面接は、会社に選ばれるだけの場ではありません。

応募者側も、この会社で働いて大丈夫かを見る場です。

最低限、確認しておきたい質問

面接では、次のようなことを確認しておくとミスマッチを減らしやすいです。

確認すること聞き方の例
希望収入月に〇万円くらい稼ぎたいのですが、勤務を組めそうですか?
勤務日数月に何日くらい入れますか?
業務内容交通誘導・施設・機械・雑踏のどれが多いですか?
夜勤夜勤の現場はありますか?
雨天中止雨で現場が中止になった時の給料はどうなりますか?
短時間終了早く終わった場合、日当はどうなりますか?
研修中の給料新任教育中の給料は出ますか?
装備品制服や装備品は支給ですか?自己負担はありますか?
交通費現場までの交通費は出ますか?

このあたりは、入社してから「思っていたのと違った」となりやすい部分です。

聞きにくい気持ちは分かります。

でも、警備は会社差・現場差が大きい仕事です。

最初に確認しておいた方が、自分も会社も楽になります。

警備員になるまでの流れを知りたい人は、警備員になるには?応募から新任教育までの流れをまとめた記事も参考にしてください。

初心者が避けたい警備会社の特徴

ここでは、初心者が最初に避けたい警備会社の特徴を軽くまとめます。

この話を深掘りしすぎると別記事の内容になるので、ここでは会社選びの判断材料として見てください。

  • 新任教育を軽く見ている
  • 即日現場を強く出している
  • 給料が地域相場より安すぎる
  • 雨天中止や短時間終了時の扱いを濁す
  • 制服や装備品の説明があいまい
  • 現場内容をほとんど説明しない
  • 質問すると嫌な顔をする
  • 現場規模に対して人数配置が少なすぎる

特に、未経験者にとって新任教育は大事です。

警備員は、採用されたらそのまますぐ現場に立てる仕事ではありません。

必要な教育を受けてから現場に出ます。

ここを軽く扱う会社は、初心者が最初に選ぶ会社としては不安が残ります。

新任教育について詳しく知りたい人は、警備員の研修・新任教育で何をするのかを解説した記事でまとめています。

危ない会社の見分け方をもう少し深く知りたい人は、危ない警備会社・ブラック警備会社を避けるための判断ポイントもあわせて読んでみてください。

警備会社を選ぶ時は、自分に合う働き方から逆算する

警備会社選びは、会社の良し悪しだけで決まるものではありません。

自分がどんな働き方をしたいのかも大事です。

  • 週1日だけ働きたい
  • 副業で入りたい
  • 夜勤で稼ぎたい
  • 日勤メインで働きたい
  • 施設警備をしたい
  • 交通誘導でしっかり稼ぎたい
  • 正社員として安定したい
  • 体力的に無理のない現場がいい
  • なるべく近場の現場がいい

この希望によって、合う警備会社は変わります。

たとえば、夜勤で稼ぎたい人なら、夜間交通誘導の現場が多い会社が合いやすいです。

落ち着いた環境で長く働きたい人なら、施設警備の現場を多く持っている会社が合うかもしれません。

副業や学生バイトなら、週1日から入れるか、新任教育の日程を合わせやすいかも大事です。

警備員の給料や稼ぎ方を知りたい人は、警備員の給料・年収の現実と稼ぎ方をまとめた記事を読んでみてください。

バイトとして警備を始めたい人は、警備員バイトの仕事内容・給料・週1勤務・夜勤についてまとめた記事も参考になります。

どの警備業務が自分に合うか迷う人は、向いてる警備業務診断で一度整理してみてください。

まだ警備で働きたいなら、求人は比較して選んだ方がいい

警備会社選びで失敗したくないなら、1社だけ見て決めない方がいいです。

日給。
勤務日数。
夜勤の有無。
1日保証。
現場の種類。
制服や装備品の支給。
新任教育の扱い。

比べてみると、会社ごとの違いは見えてきます。

今の会社にモヤモヤしている人も、これから警備を始めたい人も、まずは求人を見比べて「自分が働けそうな会社」を探してみてください。

まとめ|警備会社は求人票だけでなく、現場と面接で選ぶ

警備会社を選ぶ時は、日給だけで決めない方がいいです。

見るべきポイントは、次のとおりです。

  • 自分が望む月収まで届く働き方ができるか
  • 月に何日くらい入れるのか
  • 夜勤や別業務との掛け持ちができるか
  • 1日保証や雨天中止の扱いが明確か
  • 研修中の給料や装備品の扱いが分かるか
  • 制服や装備があまりにもくたびれていないか
  • 現場の人数配置に無理がないか
  • 面接で気になることを質問できるか

求人票は入口です。

でも、警備会社の本当の姿は、街中の現場や面接での説明にも出ます。

制服がヨレヨレの隊員さんが多い。
現場の規模に対して人数が明らかに少ない。
聞きにくい条件を説明してくれない。
質問すると濁される。

こういうサインが重なる会社は、少し慎重に見た方がいいです。

反対に、希望収入、勤務日数、1日保証、研修、装備、現場内容をきちんと説明してくれる会社は、初心者にとって安心材料になります。

警備会社選びは、人生を大きく変えるような派手な選択には見えないかもしれません。

でも、働く現場、給料、体力の削られ方、人間関係、休憩の取りやすさまで変わります。

だからこそ、日給だけで飛びつかず、自分が望む働き方と会社の中身を見て選んでください。

警備員の仕事内容や種類から整理したい人は、警備員とはどんな仕事なのかをまとめた総合ガイドも読んでみてください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

現役警備員として働きながら、警備業界のリアルを発信しています。
交通誘導・施設・雑踏警備を経験し、現在は管理職として現場と人材育成に携わっています。

保有資格:
・警備員指導教育責任者(1号・2号)
・交通誘導警備業務2級
・施設警備業務2級
・雑踏警備業務2級
・列車見張り(列車防護員)
・踏切監視員

これから警備員を目指す方や、現役で悩んでいる方に向けて「きついこともリアルに」分かりやすく発信していきます。

コメント

コメントする

目次