警備員はきつい?5つの理由と業務ごとの大変さ・楽になる選び方

交通誘導 警備 きつい

「警備員って、やっぱりきついの?」
「立っているだけなら、自分にもできそう」
「今の現場がしんどいけど、警備自体を辞めた方がいい?」

結論から言うと、警備員にはきつい場面があります。

夏の屋外では、40℃を超えるような暑さとアスファルトの照り返しで、足元から焼かれます。
冬の夜勤では、寒いを通り越して感情が消え、街中なのに頭をよぎるのは『遭難』の二文字。

大雨の日はカッパの意味がないぐらいびっしょびしょ。
もう、いっそのこと水生生物になりたい気持ちになります。

…ただし、警備員のきつさを「暑い・寒い・立ちっぱなし」だけで考えると、本当の原因を見落とします。

交通誘導の天候がきつい人。
施設警備の長い拘束時間がきつい人。
機械警備の責任が重い人。
仕事より、人間関係や会社の扱いで心が折れる人。

同じ「きつい」でも、原因によって対処法は変わります。

私は交通誘導、施設警備、機械警備、雑踏警備、列車見張りなどを経験し、現在は管理職として、管制、隊員の配置、新人教育、資格取得を目指す人の指導にも関わっています。

この記事では、警備員がきついと言われる5つの理由を整理したうえで、業務ごとの大変さと、きつさを減らすために見直す順番を現場目線で解説します。

警備員が具体的に何をする仕事なのか知りたい人は、警備員の仕事内容を4種類に分けて解説した記事を参考にしてください。

目次

  【警備員の真夏対策】

真夏の警備は、本当に過酷です。
警備員は制服の関係で、暑くても簡単に服装を変えられません。

暑さでダウンしてしまう前に
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などで、少しでも身体を冷やしてあげてください。

今年の夏も、無理だけはしないでくださいね。

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結論|警備員はきつい。ただし、何がきついかで対処は変わる

警備員のきつさは、大きく4種類に分けられます。

きつさの種類主な原因最初に見直したいこと
体力的なきつさ立ち仕事、暑さ、寒さ、雨、歩行量現場・警備業務・装備
精神的なきつさ事故への緊張、異常対応、鍵や無線の責任教育・配置・経験に合う現場
人間関係のきつさ隊員、隊長、管制、契約先との関係距離の取り方・組み合わせ・会社
働き方のきつさ夜勤、拘束時間、勤務日数、給料、仕事量シフト・待遇・会社

交通誘導がきついからといって、すべての警備が合わないとは限りません。
反対に、体力的に楽そうな施設警備へ移っても、長い拘束時間や固定された人間関係が合わない人もいます。

ホンネちゃん

「きつい」を根性不足で片づけると、原因が見えなくなるってワケ。
原因が違えば、逃げ道も違うよ。

警備員を続けるか辞めるかを考える前に、まず自分が何に削られているのかを分けてください。

警備員がきついと言われる5つの理由

警備員がきついと言われる背景には、体力だけでなく、緊張、人間関係、勤務条件などがあります。

立ち仕事が多く、足腰へ負担がかかる

交通誘導や雑踏警備では、長時間立ったまま勤務する現場があります。

普段あまり立ち仕事をしていなかった人は、足の裏、ふくらはぎ、腰がかなり疲れます。
初日は仕事を覚える緊張も重なるため、「立っているだけなのに、なぜこんなに疲れるんだ」と驚くかもしれません。

ただし、立ち仕事の負担は、靴、中敷き、立ち方、休憩中のケアで変わる部分もあります。

気合いだけで耐えるより、体を守る道具へ頼った方が長く続きます。

暑さ・寒さ・雨の影響をまともに受ける

屋外警備で最も分かりやすいきつさは、天候です。

真夏は、アスファルトの照り返しと排気ガスで、立っているだけでも体力を奪われます。
ヘルメットの中は蒸れ、制服は汗で重くなり、少しずつローストヒューマンへ近づいていきます。

冬の夜勤では、指先と足先から感覚が消えます。
雨の日は、カッパを着ていても首元や袖口から水が入り、靴下の替えがなければ一日中グチュグチュです。

空調服、防寒着、防水性の高い靴、替えの靴下など、装備によって負担は変わります。
体調に異変を感じたときは、我慢して立ち続けず、早めに隊長や現場側へ伝えてください。

何も起きていない時間も神経を使う

警備員は、何かが起きてから動くだけの仕事ではありません。

交通誘導なら、車両、歩行者、作業員、工事車両の動きを見ます。
雑踏警備なら、人の流れ、混雑、転倒、クレームの兆候を見ます。
施設警備や機械警備では、出入管理、鍵、設備異常、警報への対応があります。

外からは立っているだけに見えても、頭の中では周囲の動きを追い続けています。

何も起きないように、何かが起きる前から見続ける。
この緊張が積み重なり、勤務後に一気に疲れが出ます。

隊員や現場側との人間関係で削られる

警備員は一人で働くイメージがありますが、実際には多くの人と関わります。

隊員、隊長、管制、作業員、現場監督、施設の社員、利用者。
仕事そのものより、人との距離感で疲れる人もいます。

現場側から警備員を雑に扱われる日もあります。
安全のために停止をお願いしただけなのに、邪魔者のように怒鳴られることもあります。

腹は立ちます。
かなり立ちます。

ただ、感情でぶつかると現場はさらに悪くなります。
危険箇所と安全への影響を整理し、隊長や現場責任者へ共有することが大切です。

隊員同士の距離の取り方や相談方法は、警備員の人間関係がきついときの対処法にまとめています。

給料・仕事量・教育が会社によって大きく違う

同じ警備員でも、会社によって働きやすさはかなり変わります。

日給が安い。
雨で現場が中止になると収入が減る。
短時間で終わると日当を削られる。
資格を取っても手当や役割が変わらない。
相談しても現場や組み合わせを変えてもらえない。

こうした会社では、「仕事がきつい」というより、負担と待遇が釣り合わないと感じやすくなります。

反対に、短時間終了時の保証、資格手当、交通費、教育、装備、配置調整が整っている会社もあります。

警備員がきついのではなく、今いる会社の条件がきつい可能性もあります。

業務別|警備員のきつさはどう違う?

警備業務が変われば、きつさの種類も変わります。

ここでは業務ごとの違いを短く整理します。
具体的な現場体験や詳しい対処法は、それぞれの専門記事で解説しています。

警備業務主なきつさ比較的楽に感じる点
交通誘導暑さ・寒さ・立ち仕事・車両対応早く終わる現場がある
施設警備拘束時間・鍵・ルール・固定メンバー屋内や座れる現場がある
機械警備夜勤・警報対応・鍵・一人での判断待機時間や一人時間がある
雑踏警備人混み・声出し・クレーム・瞬時の判断大きな達成感がある
駐車場警備車両と歩行者の同時対応・クレーム現場によって作業が定型化しやすい

交通誘導警備は、天候と車両対応がきつい

交通誘導は屋外勤務が多く、天候の影響を受けやすい仕事です。
片側交互通行では、車を止めるタイミング、反対側の車両、歩行者、工事車両を同時に確認します。

一方で、現場が早く終わることや、仕事量の多い会社なら勤務日数を確保しやすい利点もあります。

暑さ、寒さ、車両突破への対応など、交通誘導特有の大変さは、交通誘導警備がきつい理由を解説した記事で詳しくお話ししています。

施設警備は、拘束時間と固定された関係がきつい

施設警備には、屋内で働ける現場や、座れる時間がある現場もあります。
ただし、長時間勤務、巡回、出入管理、鍵の管理、施設ごとの細かいルールがあります。

固定メンバーで働く現場では、人間関係が合わないと距離を取りにくい面もあります。
私自身は、忙しさより「時間がなかなか経たないこと」がきつく感じました。

拘束時間、鍵の責任、楽な現場と忙しい現場の違いは、施設警備は楽なのかを解説した記事にまとめています。

機械警備は、平常時と異常時の差が激しい

機械警備には、車内や待機所で過ごす時間があります。
何も起きなければ、交通誘導より体力的に楽な時間もあります。

ただし、警報が鳴れば、契約先へ向かい、異常の有無を確認します。
一人で判断する場面もあり、待機時間があるぶん、異常時の緊張と責任はかなり重いです。

待機時間、夜勤、真報対応、鍵を預かる責任は、機械警備がきつい・楽と言われる実態で詳しく解説しています。

雑踏警備は、人の流れとクレーム対応で消耗する

雑踏警備は、祭り、花火大会、イベントなど、人が集まる場所で行います。
人の流れ、車両、無線、お客様への案内が同時に押し寄せるため、気力と体力の両方を使います。

一方で、大きなイベントを事故なく終えたときの達成感は、ほかの警備では味わいにくいものがあります。

人混み、広報、クレーム対応などの現実は、雑踏警備がきつい理由を解説した記事にまとめています。

駐車場警備は、車と歩行者を同時に見るのがきつい

店舗や商業施設の駐車場では、入庫車、出庫車、歩行者、自転車を同時に確認します。
混雑時は、誘導を待てない運転手や、警備員の合図を見ていない車にも注意が必要です。

現場によって忙しさの差が大きく、コインパーキングのトラブル対応など、交通誘導とは違う仕事を含む場合もあります。

駐車場誘導とコインパーキング対応の違いは、駐車場警備の仕事内容ときつさを解説した記事で詳しくお話ししています。

施設警備と交通誘導のどちらを選ぶか迷っている人は、施設警備と交通誘導の疲れ方を比較した記事も参考にしてください。

働き方や属性によっても、きつさは変わる

同じ警備業務でも、バイトか正社員か、日勤か夜勤かによって負担は変わります。

警備員バイトは、現場差と日当保証を確認する

警備員バイトは、週1日や土日だけ働ける会社もあります。
勤務日数を調整しやすい一方で、雨天中止や短時間終了時の給料によって、割に合うかどうかが変わります。

現場差、天候、日当保証、割に合う条件は、警備員バイトがきつい理由を解説した記事で詳しく紹介しています。

夜勤は楽な現場もあるが、生活リズムを崩しやすい

交通量や人通りが少ない夜勤は、日勤より楽に感じる現場があります。
早く終われば、短い勤務で夜勤分の日当が出ることもあります。

一方で、眠気、冬の冷え込み、終了時刻が読めない現場はかなりきついです。
仕事内容だけでなく、自分の生活リズムに合うかも考えてください。

眠気、寒さ、早上がり、終了時刻の読めなさは、警備員の夜勤バイトがきつい理由を解説した記事にまとめています。

正社員は、勤務と責任が増えやすい

正社員になると、収入や雇用が安定しやすい一方で、勤務日数、現場の責任、後輩指導、急な応援などが増える会社もあります。

正社員だから必ず安定する、バイトだから必ず気楽とは限りません。
雇用形態だけでなく、実際に任される仕事まで確認してください。

バイトとの違い、正社員の責任や会社選びは、警備員の正社員がきつい理由を解説した記事で詳しくお話ししています。

女性警備員は、現場設備や配置で負担が変わる

女性警備員が働く現場もありますが、屋外現場のトイレ、更衣場所、制服や装備のサイズなど、設備面で困ることがあります。

女性だから警備ができないわけではありません。
会社が現場環境や配置へどこまで配慮しているかが重要です。

働きやすい現場、トイレや更衣場所、配置の注意点は、女性警備員の働き方を解説した記事にまとめています。

警備員のきつさは、現場によって大きく変わる

警備員は、毎日同じようにきついわけではありません。

作業が早く終わる交通誘導。
発報がほとんどない機械警備。
座れる時間が多い施設警備。

「今日はこれで一日分の日当が出るの?」と思う日もあります。

ただし、施設警備だから必ず楽、交通誘導だから必ず地獄というほど単純ではありません。
楽な仕事を探すより、自分が削られにくい現場を探す方が現実的です。

私が実際に経験した楽だった日や当たり現場は、警備員で楽だった仕事ランキングで紹介しています。

警備員がきついと感じたら、現場・勤務量・会社・業界の順で見直す

警備員がきついと感じても、すぐに「警備が向いていない」と決める必要はありません。

次の順番で見直すと、原因を切り分けやすくなります。

  1. 現場や警備業務を変える
  2. 勤務日数や時間帯を変える
  3. 警備会社を変える
  4. 警備以外の仕事を見る

まずは現場や警備業務を変える

交通誘導の暑さが限界でも、屋内の施設警備なら続けやすい人がいます。
固定された施設の人間関係が苦手でも、組み合わせが変わる交通誘導なら楽になる人もいます。

いきなり退職を決める前に、配置変更や別業務へ移れないか相談してください。

自分に合う業務を整理したい人は、向いている警備業務を診断する記事も参考にしてください。

勤務日数や時間帯を変える

仕事内容は嫌いではなくても、勤務量が多すぎて限界になっている人がいます。

日勤を減らす。
夜勤を外す。
連勤を避ける。
週5日から勤務日数を減らす。

収入との調整は必要ですが、辞めるか続けるかの二択にする前に、働く量を変える方法があります。

以前、前職を定年まで勤め上げたあと、施設警備員として入社した人がいました。
とても真面目で、10年以上フルタイムで勤務してくれた隊員です。

少しずつ体がしんどくなり、退職を考えていると相談を受けました。
そこで私は、完全に辞めるのではなく、ほかの社員の休みを回す勤務として、週1回ほど働く方法を提案しました。

月にすると4回程度です。
試しに切り替えてみると、想像以上に本人へ合いました。

今では、老後生活のお小遣いを楽しく稼ぎながら勤務を続けています。

この人は、施設警備が嫌になったわけではありません。
フルタイムという勤務量が、今の体に合わなくなっていただけです。

仕事そのものが嫌なのか。
現場が合わないのか。
勤務回数が重くなったのか。

ここを分けて考えないと、本当は続けられる仕事まで手放してしまいます。

ホンネちゃん

辞めたいのではなく、フルタイムが重くなっただけかも?
働き方を変えれば、仕事まで丸ごと捨てなくていいのさ。

会社の対応や条件が悪いなら、警備会社を変える

教育が雑、待遇が悪い、休憩が取れない、現場の相談を聞いてもらえない場合は、警備そのものより会社に問題があるかもしれません。

会社を比べるときは、日給だけでなく、次の点も確認してください。

  • 短時間で終わったときの一日保証
  • 雨天中止時の給料や仕事の振り替え
  • 新任教育中の給料
  • 交通費、制服、装備品の扱い
  • 資格手当と資格取得後の役割
  • 相談時の対応や現場変更の柔軟さ

会社選びの詳しい基準は、警備会社の選び方にまとめています。

警備の仕事自体は嫌いではないけれど、今の会社や現場がきつい人は、ほかにどのような警備求人があるのか比べてみる方法があります。

警備という働き方そのものが合わないなら、他業種を見る

外仕事、立哨、夜勤、長い拘束時間など、警備特有の働き方そのものが限界な人もいます。

その場合は、無理に警備会社だけを比較し続ける必要はありません。

工場・製造・軽作業・物流・事務・清掃・配送など、未経験から探せる派遣の仕事もあります。
今すぐ辞めると決めなくても、自分の地域にどんな仕事があるのか確認し、警備と条件を比べることはできます。

未経験から始められる仕事を探したい人へ

ワークスタッフナビでは
『工場・製造・軽作業・物流・事務・清掃・配送』
など、幅広い職種の派遣求人を探せます。
今の仕事を辞めるかまだ決めていない人も、まずは自分の地域で募集されている仕事を確認できます。

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辞めたい気持ちが強くなっている人は、警備員を辞めたいときの判断基準も参考にしてください。

警備員のきつさを悩み別に詳しく読む

警備員のきつさは、業務、働き方、悩みの原因によって違います。
自分の状況に近い記事から確認してください。

業務別のきつさ

働き方・属性別のきつさ

原因や今後の働き方から考える

まとめ|警備員はきつい。でも、原因を分ければ変えられることもある

警備員には、きつい場面があります。

立ち仕事。
暑さ、寒さ、雨。
事故を防ぐ緊張。
人間関係。
夜勤や長時間勤務。
会社による待遇の差。

「立っているだけで楽そう」と思って入れば、かなりギャップを感じるでしょう。

ただし、すべての警備業務、現場、会社が同じようにきついわけではありません。

現場を変える。
警備業務を変える。
勤務日数を変える。
会社を変える。
警備以外の仕事を見る。

選択肢は一つではありません。

警備員はきついと一つにまとめず、自分が何に削られているのかを分けてください。
原因が分かれば、辞める前に変えられることもあります。

空調服を着られない警備員へ

真夏の警備は、本当に過酷です。
炎天下やアスファルトの照り返しの中でも、警備員は決められた制服を着て仕事をしなければなりません。

最近は空調服を支給する警備会社も増えてきました。
ただ、会社や現場によっては、空調服タイプの制服が用意されていなかったり、自由に着用できなかったりすることもあります。

「制服を変えられない警備員でも、何かできる暑さ対策はないか」

私もずっと考えた結果、たどり着いたのが、薄手のペルチェベストを制服の下に着る方法です。

インナーとして着用できる薄手のタイプなら、外から見える警備制服を大きく変えずに、冷却プレートで身体を冷やせます。
商品によっては、空調服と組み合わせて使いやすいものもあります。

もちろん、ペルチェベストを着れば熱中症にならないわけではありません。
水分や塩分の補給、こまめな休憩、体調が悪いときの早めの申告も必要です。

それでも、毎年気合いだけで猛暑に耐えるより、身体を冷やせる装備をひとつ持っておく方が安心です。

空調服を着られない現場で働いている人は、制服の下から冷やすという方法も一度チェックしてみてください。

今年の夏も、無理だけはしないでくださいね。ご安全に!

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この記事を書いた人

現役警備員として働きながら、警備業界のリアルを発信しています。
交通誘導・施設・雑踏警備を経験し、現在は管理職として現場と人材育成に携わっています。

保有資格:
・警備員指導教育責任者(1号・2号)
・交通誘導警備業務2級
・施設警備業務2級
・雑踏警備業務2級
・列車見張り(列車防護員)
・踏切監視員

これから警備員を目指す方や、現役で悩んでいる方に向けて「きついこともリアルに」分かりやすく発信していきます。

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