少子高齢化・働き方改革・人手不足。 そして最近、特に話題になるのがAIです。
これは警備業界に限った話ではありませんが、 「そのうち警備員の仕事もAIに奪われるんじゃないか?」 と不安になる人も多いと思います。
事実、私自身も当サイトをAI力(エーアイチカラ)を借りて運営しており、その便利さにただただ目を丸くしておる次第です。
ただ、現役警備員の立場から言うと、警備業界の将来性は、そこまで悲観しなくていいと思っています。
もちろん、すべての警備業務が同じように安泰というわけではありません。
今回は、現場で働いている立場から、警備員のリアルな将来性について本音で話していきます。
将来性が不安で悩む気持ちはわかります。 でも正直、「なんとなく不安」で止まっている人も結構多いんですよね。
結論|警備員の将来性は高い。ただし業務によって差はある
結論から言うと、警備員の将来性は高いと感じています。
ただし、1号業務と2号業務では、今後かなり動きが違ってくると思っています。
特に将来性が高いと感じるのは、交通誘導や雑踏警備などの2号業務です。
2号業務の将来性が高い理由
人手不足が続いている
交通誘導員や雑踏警備員などの2号業務は、需要に対して人が足りていない状態が続いています。
現場は多いのに、警備員の数が追いついていません。
実際、工事現場では警備員が足りず、作業員さんが旗を振っている場面も見かけます。
場合によっては、警備員不足で工事自体が止まりそうになっている現場もあります。
警備業界は、全職種の中でも有効求人倍率がかなり高い業界として知られており、慢性的な人手不足状態です。
この構造が続く限り、2号業務の需要は高いままだと思っています。
警備料金は上がる傾向にある
人手不足の影響もあり、警備料金は上がる傾向があります。
もちろん、必要経費や物価の上昇もあるため、警備料金がそのまま全部給料へ反映されるわけではありません。
それでも、自分が警備業界へ入った頃と比べると、かなり変化しています。
昔は、昼7,500円・夜9,000円くらいが普通でした。
それが今では、 昼1万円以上、夜1万2,000円以上も珍しくなくなっています。
実際、厚生労働省の統計でも、警備員の賃金は上昇傾向です。
最低賃金上昇の影響もあるので、警備業界だけが特別伸びているとは言えません。
それでも、2号業務の需要がかなり強いのは間違いないと感じています。
AI時代でも2号業務はなくならないと思う理由
ここで問題になるのがAIです。
ズバッと本音を言うと、実際にAIを使っていて感じるのは、「1号業務とはかなり相性が良さそうだな」ということです。
例えば、
- 受付業務
- 出入管理
- 社員への無線連絡
- 災害時の警報や避難誘導
こういった防災センター系の仕事は、今後かなりAIやシステム化が進む可能性があると思っています。
そうなると、当然必要な警備員の人数は減っていく。 つまり、1号業務は「なくなる」というより、「少人数化」が進んでいく可能性が高いです。
では、2号業務はどうなのか。
現代の2号業務と言えば、「交通誘導警備」と「雑踏警備」ですよね。
排気ガスや怒号が飛び交う中、顔を真っ赤にして走り回っている、あの仕事です。
これ、どう考えてもAIが簡単にできると思えないんですよ。
ホンネちゃんできたとしても、
人間の方がコスパが良いってワケ。
AI警備員が一台いくらになるのか想像もできませんが、仮に完成したとしても、
- 1現場に何台必要なのか
- 全国に何現場あるのか
- その投資は何年で回収できるのか
自然とそういう問題が出てきます。
さらに、2号業務は毎回現場条件が違います。
- 交通量
- 歩行者の有無
- 時間帯
- 交差点の形状
- 駐車場配置
- 近隣クレーム
- 急な工事変更
毎回イレギュラーだらけなんですよね。
その場その場で柔軟に対応しながら、歩行者・車両・作業員・近隣対応までやる。
AIは定型業務には強いですが、こういった「現場ごとの人間対応」は苦手です。 実際、AIに代替されにくい仕事として、「対人対応が必要な職業」が挙げられることもあります。
ここを全部AIへ置き換えるのは、短期的にはかなり難しいと思っています。



酔っ払いの相手をAiができますか?
て事なワケ。
最近のおじいちゃん警備員、マジで元気
あと、最近のおじいちゃん警備員、本当にバケモノみたいに元気です。
80代でも普通に現場隊長をやっていたりします。
しかも、
- 休みの日に山登り
- 自転車で片道50キロの小旅行
- しかも日帰り
とか、意味がわからないくらい活動的です。
理由を聞いたら、 「若くありたいんだよ!」 って笑ってました。
実際、警備業界は60代以上の割合がかなり高く、「定年後の仕事」というイメージを持つ人も多い業界です。
ただ、現場で実際に見るのは、「余生」というより「現役続行」みたいな人たちなんですよね。
この手の人たちを見ていると、簡単に「人間を全部AIへ置き換えればいい」とはならないだろうなと感じます。
もし今後、2号業務に本格的なAIが導入される未来が来るとしたら、 それは「AIの方が優秀だから」ではないと思っています。
誰もやらない。 人が集まらない。 だから、背に腹は代えられずAIを導入するしかなくなった。
多分そんな未来です。
警備業界はそこまで悲観しなくていい
警備業界全体として見ると、将来性を過度に悲観する必要はないと思っています。
むしろ、いわゆるホワイトカラーの仕事の方が、AIの影響を大きく受ける場面も増えていくはずです。
現場ごとの判断や柔軟な対応が求められる警備の仕事は、今後も人の力が必要とされる場面が多いと思います。
これからの警備員に必要な考え方
これからの時代は、「とりあえず働く」だけではなく、自分がどの業務で価値を出せるのかを考えることが重要です。
特に2号業務は、今後も需要が高い分野だと思っています。
逆に1号業務は、システム化やAI化の流れも意識しながらキャリアを考えていく必要がありそうです。
また、警備会社によって働き方や待遇もかなり違います。
交通誘導・雑踏警備系を探すなら、
- ガス工事
- 電気工事
- 通信工事
- 水道工事
など、ライフライン系の現場を扱っている会社は比較的仕事量が安定しやすい印象があります。
求人を見るときは、そういった部分も意識してみると良いと思います。
まとめ|警備員の将来性は高い。ただし業務選びは重要
警備員の将来性は高いです。
特に交通誘導や雑踏警備などの2号業務は、需要の高さと現場特有の事情から、今後もしばらく人の力が必要とされ続ける可能性が高いと思います。
一方で、1号業務はAIやシステム化の影響を受けながら、少しずつ形を変えていく分野になりそうです。
だからこそ、これから警備業界へ入る人は、
- どの業務を選ぶか
- どんな会社へ入るか
- 自分がどこで価値を出せるか
このあたりを意識することが大切だと思います。
これからは、ブルーカラー全体の待遇がもっと良くなっていってほしいですね。



将来性って、“消えない仕事”より、
“どこでも通用する自分”を作れるかの方が大事ってワケ!
参考資料:
警察庁「令和6年における警備業の概況」
厚生労働省「賃金構造基本統計調査」
厚生労働省 job tag「雑踏・交通誘導警備員」


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