「自分は警備員に向いてないのかな」
「現場でうまく動けない」
「周りと合わなくて、警備を辞めた方がいいのか迷っている」
警備員として働いていると、こう思う瞬間があります。
先に言っておくと、警備員に向いてない人は確かにいます。
ただし、誘導が下手だから向いてない。
体力がないから向いてない。
最初に怒られたから向いてない。
私は、そうは思いません。
警備員に本当に向いてないのは、技術がない人ではなく、人を雑に扱って現場の空気を壊す人です。
警備の現場では、誘導技術や体力も大事です。
でも、長く残るかどうかは「周りと普通にやれるか」にかなり左右されます。
特別に明るくなくてもいい。
口がうまくなくてもいい。
普通に挨拶できる。
普通に返事できる。
人のミスを必要以上に責めない。
自分の機嫌を現場に撒き散らさない。
これだけで、現場はかなり回ります。
この記事では、現役警備員の立場から、警備員に向いてない人の特徴と、向いてないと決めつける前に見てほしいポイントを本音で話します。
警備員に向いてない人は、技術がない人ではありません
警備員に向いてない人というと、誘導が下手な人や、体力がない人を想像するかもしれません。
でも、現場を見ていると、そこだけでは決まりません。
誘導がまだ下手でも、素直に聞ける人は伸びます。
最初は動きが遅くても、周りと普通にやれる人は現場になじんでいきます。
逆に、誘導が上手くても、周りとぶつかり続ける人はかなり厳しいです。
警備の現場は、一人で完結しているように見えて、実際は人との連携で成り立っています。
隊員同士。
契約先。
現場関係者。
通行人や運転手。
いろいろな人と関わりながら、安全に現場を終わらせる仕事です。
だから私は、技術100で人間力20の人より、技術10でも人間力70の人の方が現場では助かると思っています。
かなり極端な言い方ですけど、本音です。
体力がない人は警備員に向いてないのか
体力がないからといって、すぐに警備員に向いてないとは限りません。
80代でも、元気に笑いながら現場に出ている隊員さんがいるんですよ。
若い人ほど動けなくても、無理のない現場で、周りと協力しながら楽しそうに働いている人はいます。
逆に、体力があっても人とぶつかってばかりの人は長く続きません。
警備員に向いているかどうかは、体力だけでは決まりません。
大事なのは、自分の体力に合う現場に入っているかです。
炎天下の交通誘導がきつい人でも、施設警備なら続けられるかもしれません。
じっと座っている施設警備が苦手な人でも、外で動く現場の方が合うこともあります。
だから「体力がないから警備員に向いてない」と決めつけるより、まずは現場との相性を見た方がいいです。
警備の種類をざっくり整理したい人は、こちらの記事も参考にしてください。
警備員に向いてない人の特徴
ここからは、現場で「この人は警備員として厳しいな」と感じる特徴を話します。
読者を責めたいわけではありません。
自分に当てはまるところがあっても、直せるなら全然間に合います。
弱い立場の人にだけ強く出る人
私が現場で早く「厳しいな」と感じるのは、自分より弱そうな人にだけ強く出る人です。
新人さん。
高齢の隊員さん。
まだ現場に慣れていない人。
そういう相手にだけ、やたら強く出る人がいます。
新人さんや高齢の隊員さんは、反応が遅れることがあります。
小さなミスをすることもあります。
仕事の流れがまだ分からないこともあります。
でも、それは誰でも通る道です。
そこで鬼の首を取ったように吊るし上げたり、怒鳴り散らしたりする人は、警備員としてかなり厳しいですね。
そういうタイプに限って、本人はなかなか辞めません。
でも、一緒に仕事をしてくれる人が少なくなっていきます。
本人は強く言っているつもりでも、周りからは「この人とは組みにくい」と思われていくんですよね。
ホンネちゃん「新人さんや高齢の隊員さんにだけ強い人、現場ではだんだん孤島になるのさ。威張ってるつもりでも、一緒に組みたくない認定されるってワケ。」
ミスをフォローせず、吊るし上げる人
本当に仕事ができる人は、怒鳴る前にフォローします。
反応が遅れているなら、先に声をかける。
小さなミスをしたなら、次に同じことが起きないように教える。
仕事が分からないなら、分かるように伝える。
それでいいんです。
警備の現場は、誰かを吊るし上げる場所ではありません。
安全に現場を終わらせるために、足りないところを補い合う場所です。
新人さんや高齢の隊員さんをうまくフォローできる人は、ただ優しいだけではありません。
ミスが起きても、すぐに反応してカバーできる場所に立っています。
たとえば片側交互通行なら、相手側から車が突破してきそうな空気を見て、一緒に停車させに入る。
新人さんが迷いそうなら、すぐ声をかけられる位置にいる。
怒鳴るために見ているのではなく、助けるために見ているんです。
もちろん、本当に危ないことをしていたら厳しく言います。
車両から目を離さない。
迷ったら、とにかく停車させる。
暇でも作業ばかり見ない。
こういう基本を外している時は、きちんと伝えないと事故につながります。
ただし、そこに個人攻撃はいりません。
ミスを責めるためではなく、次に事故を起こさないために伝える。
ここを分けられる人は、警備員としてかなり強いです。
現場の空気を壊す人
現場の空気を壊す人にも、いくつか共通点があります。
自分の思い通りにならないと機嫌が悪くなる。
休憩中も移動中も、ずっと誰かの悪口を言っている。
隊員や現場関係者に、やたら高圧的。
こういう人がいる現場は、技術以前に空気が重くなります。
どれだけ誘導が上手くても、周りが気を使い続ける現場は長くもちません。
その人がいるだけで、隊員が萎縮する。
新人が質問できなくなる。
ミスが隠れる。
休憩所の空気が重くなる。
結果的に、安全にも悪いです。
一隊員としてなら、まずは現場の空気を壊さないこと。
それだけでも、かなり大事です。
警備の仕事は、俺様プレイでは回りません。
一人で立っているように見えても、誰かの合図や声かけ、配置や段取りに支えられています。
だから、人間関係が原因で「警備員に向いてないかも」と感じているなら、警備そのものを嫌いになる前に、今の現場の空気を見てください。
あなたが向いていないのではなく、今いる現場の人間関係が悪いだけかもしれません。
ルールや鍵を「まあいいや」で済ませる人
人間関係が良ければ、警備の仕事は何とかなる場面が多いです。
ただし、業務によってはそれだけでは足りません。
特に施設警備や機械警備では、ルールや鍵の扱いがかなり大事になります。
施設警備では、出入管理、巡回、鍵の管理、施設ルール、受付対応があります。
人当たりが良くても、ルールを自分の判断で崩す人は危ないです。
「少しだけだから鍵の結着はしなくていい」
「ちょっとそこまでだから記録はあとでいい」
こういう小さな「まあいいや」が、施設警備では大きな信用問題につながります。
鍵は、ただの物ではありません。
施設側から預かっている信用そのものです。
機械警備なら、さらにそこが重くなります。
発報対応や巡回も大事ですが、まず鍵です。
自分の家や車の鍵を、この勤務態度の人に預けたいか。
そう考えて「ちょっと嫌だな」と思うなら、機械警備は慎重に考えた方がいいです。
まあこれ、自分なんですけど。
ホンネちゃん施設警備の“まあいいや”は、あとで大きな穴になるよ
鍵とルールを雑にする人に、信用は預けられないってワケ。
権利だけ主張して、義務を果たさない人
警備会社で浮きやすい人に、権利は強く主張するけど、義務を果たさない人がいます。
休みたい。
この現場は嫌だ。
もっと条件を良くしてほしい。
こういう希望を言うこと自体は、悪いことではありません。
でも、時間を守らない。
連絡をしない。
自分の持ち場を雑にする。
現場のルールを守らない。
その状態で権利だけを強く主張すると、隊員からも管制からも信頼されにくくなります。
警備は、現場に人を配置して成り立つ仕事です。
一人が崩れると、誰かがその穴を埋めることになります。
だから、言いたいことを言うなら、まず自分の持ち場をきちんと守る。
ここはかなり大事です。
入社してすぐ大口を叩く人は、意外とすぐ辞めます
これは「向いていない」と少し違いますが、現場で見ていて早く辞めやすいと感じるタイプがあります。
入社してすぐ、大口を叩く人です。
まだ現場の流れも、隊員同士の空気も、契約先との距離感も分かっていない。
それなのに「自分はできる」「この仕事は簡単」と言い切ってしまう。
こういうタイプは、意外と長く続きません。
警備は入口が広い仕事です。
でも、現場を覚える前から自己主張だけ強いと、周りとのズレが大きくなります。
最初に必要なのは、自信より素直さです。



入社3日目で
『俺、この会社で一番できます』みたいな空気を出す人、だいたい一番になる前に見なくなるよ。
警備は俺様プレイじゃ回らないってワケ。
向いてないと決めつける前に、業務との相性を見てください
警備員に向いてないかもと思っても、すぐに自分を切り捨てなくて大丈夫です。
警備は、業務によってかなり空気が変わります。
交通誘導は、外の環境に耐えながら車や歩行者を見る仕事です。
施設警備は、ルールや鍵を守りながら、受付や巡回をする仕事。
雑踏警備は、人混みの中で声を出し、流れを見ながら案内します。
機械警備は、一人で判断する場面が多く、鍵や小さな違和感の扱いがかなり大事です。
交通誘導が合わなくても、施設警備が合う人はいます。
施設警備で時間が経たなくてしんどい人が、外で動く現場の方が楽なこともあります。
だから、「警備員に向いてない」と決めつける前に、どの業務が自分に合いやすいかを見てください。
迷う人は、こちらの診断記事で一度整理してみると分かりやすいです。


どうしても優しくできない?
ただ、どうしても苦手な人がいる現場もあります。
優しくしたいと思っても、相手が高圧的だったり、悪口ばかりだったり、こちらだけが我慢し続けるような環境なら、仲良くするにも限界があります。
その場合は、あなたの性格だけが悪いとは限りません。
今いる現場の空気が悪い。
会社や隊長の管理が弱い。
人間関係がすでに崩れている。
そういう環境にいるだけで、人に優しくできなくなることもあります。
もちろん、苦手な人がいるからといって、人を雑に扱っていいわけではありません。
ただ、どうしても今の警備の空気がしんどいなら、警備以外の仕事を見ておくのも一つです。
それでも警備が嫌いじゃないなら、会社や現場を変える手もあります
一方で、警備そのものが嫌いじゃない人もいると思います。
ただ、今の現場が合わない。
今の会社が合わない。
人間関係がしんどい。
そういう場合は、警備を完全に辞める前に、会社や現場を変える選択肢もあります。
警備は、人と現場の相性でかなり変わる仕事です。
今の場所でうまくいかなくても、別の会社や別の現場で楽になることはあります。
警備員の仕事全体をもう一度整理したい人は、こちらも参考にしてください。
もう少しだけ警備で頑張ってみたい人は、別の警備求人を見てみるのも一つです。
まとめ|人に優しく、仲良くやりましょう
警備員に向いていないかもと思っても、すぐに自分を切り捨てなくて大丈夫です。
誘導が下手でも、最初は覚えが悪くても、現場で怒られて落ち込んでも。
それだけで「向いてない」とは言い切れません。
でも、人を雑に扱う人は厳しいです。
新人さんに強く当たらない。
高齢の隊員さんをバカにしない。
ミスした人を吊るし上げず、必要ならフォローする。
結局、現場で長く一緒に働きたいと思われる人は、そういう人です。
人に優しく。
できれば、仲良く。
それができるだけで、警備員としての入口はかなり広がります。
技術はあとから覚えられます。
でも、人を雑に扱うクセは、現場ではすぐに伝わります。

コメント