警備員にやりがいはある?地味だけど誇れる瞬間がある仕事

「警備員って、やりがいあるの?」

「立ってるだけに見えるし、正直つまらなそう」

「きつい、大変、辞めたいって話も多いけど、実際どうなんだろう」

警備員の仕事を調べていると、こういう疑問が必ず出てくると思います。

結論から言うと、警備員のやりがいはあります。

ただし、派手ではありません。

ヒーローみたいに目立つ仕事でもないし、毎日感謝される仕事でもない。 むしろ「何も起きないこと」が成功になる、少し特殊な仕事です。

だからこそ、向いている人はハマるし、合わない人は本当に続きません。

私自身、交通誘導、雑踏警備、施設警備、列車見張り、教育、管制など、色々な現場を経験してきました。

真夏の道路でローストヒューマン寸前になった日もありますし、列車見張りで冷や汗が止まらなかったこともあります。

でもその中で、「この仕事、意味あるな」と感じた瞬間も確かにありました。

この記事では、警備員のやりがい、やりがいがないと言われる理由、向いている人・向いていない人まで、現場目線で本音込みで解説します。

警備員の仕事内容そのものを先に知りたい方は、 警備員の仕事内容を現役警備員がわかりやすく解説 も参考にしてください。

目次

警備員のやりがいは「派手じゃない」

まず最初に、ここは正直に書いておきます。

警備員のやりがいは、かなり地味です。

営業みたいに数字で褒められることも少ないですし、目立つ成果も見えにくい。

でも、その「目立たない」が大事だったりします。

警備の仕事は、事故・トラブル・混乱を未然に防ぐ仕事です。

つまり、「何も起きなかった」が一番の成功になる。

これ、警備をやったことがない人には、なかなか伝わりません。

ホンネちゃん:「何も起きんかったね」で終わる日が、一番平和なんよ。

なお、警備員の仕事がきついと言われる理由については、 警備員はきつい?現役警備員が現場のリアルを解説 でかなり本音込みで書いています。

警備員のやりがいを感じる瞬間

派手ではないですが、現場には確かに「やってて良かった」と思う瞬間があります。

事故を未然に防げたとき

警備の仕事は、事故が起きてから動くより、「起こさない」ことの方が重要です。

特に列車見張りなどは、その空気がかなり強い。

昔、列車ダイヤが乱れている中で、現物体制で作業していたことがありました。

私は現場見張り、先方見張りにはベテラン警備員。

ダイヤが使えない状況だったので、「列車接近ありますか?」と確認したところ、「ありませんよー!」との返答。

そのまま線路内へ立ち入り、歩いていたのですが、途中でたまたま線路外へ出た瞬間、後ろから「ゴーーーーッ」という音が聞こえました。

振り返ると、普通に列車が走っていたんです。

あの時は本当に冷や汗が止まりませんでした。

普段は割と冷静な方ですが、あの時ばかりは烈火の如く怒りました。

「確認ひとつ」で、人が死ぬ世界だからです。

警備のやりがいって、こういう「事故が起きなかった安堵感」と隣り合わせだったりします。

列車見張りの特殊さや責任の重さについては、 列車見張り員の仕事内容をまとめた記事 でも詳しく解説しています。

人や車の流れが綺麗にハマったとき

交通誘導や雑踏警備では、「流れ」を作る面白さがあります。

花火大会の警備をしていた時のことです。

拡声器を片手に、歩道を半分ずつ分ける形で、歩行者の動線を対面通行にしました。

すると、人の流れが詰まらず、群衆がスーッと流れ始めたんです。

怒号もない。 押し合いもない。 滞留も少ない。

あの瞬間、現場が「整った」感覚がありました。

翌年、同じ現場で一般の人が、

「ここの警備員さん、誘導が上手」

と話しているのが聞こえてきたんです。

あれは、かなり嬉しかったですね。

感謝されにくい仕事だからこそ、たまに聞こえるこういう言葉が妙に刺さります。

花火大会やイベント警備のリアルについては、 雑踏警備はきつい?現役警備員が本音で解説 でも詳しく書いています。

新人や後輩が成長したとき

最近だと、検定資格の先生をやって、合格率が上がった時も嬉しかったです。

警備って、不器用な人でも、時間をかければちゃんと育つ世界なんですよね。

最初は声が小さかった人が、大きな声で誘導できるようになったり、オドオドしていた人が現場を回せるようになったりする。

そういう変化を見ると、「続けてきた意味あったな」と感じます。

警備員の資格や検定について知りたい方は、 警備員の資格一覧やおすすめ資格をまとめた記事 も参考にしてください。

警備員のやりがいは「何も起きないこと」にある

警備の仕事は、成果が見えにくいです。

でも、それは「安全」が当たり前だから。

事故が起きない。 混乱が起きない。 列車が安全に通る。 歩行者が無事に帰る。

それが本来、一番大事なんです。

安全って、失ってから初めて価値が分かります。

だから警備は、「目立たない仕事ほど重要」という、少し不思議な仕事だったりします。

警備員にやりがいがないと言われる理由

もちろん、良い部分だけではありません。

実際、「やりがいを感じない」という人が多いのも事実です。

立ってるだけに見られやすい

これはよく言われます。

ただ、本音を書くと、実際に「立ってるだけ」の時間がある現場もあります。

だから、そこを変に否定する必要もないと思っています。

でも、警備員が立っていても、普通は誰も気にしていません。

もし気になられるとしたら、態度が悪い時くらいです。

スマホを触る。 ダルそうにする。 通行人を睨む。

そういう部分は、結構見られています。

感謝されにくい

警備は「ありがとう」が少ない仕事です。

特に交通誘導は、「止められた側」からすると、邪魔に見えることもあります。

でも現場側からすると、止めなかった結果の方が怖い。

このギャップは、警備員なら一度は感じると思います。

現場によって当たり外れがある

いわゆる「現場ガチャ」です。

ただ、交通誘導に関しては、個人的には「ハズレ」というより、「当たり」の方にガチャを感じます。

イベント警備なんかは、予定が入った瞬間から覚悟を決めるところがありますからね。

楽かどうかで言えば、正直かなり大変です。

でも、その分だけ終わった後の達成感も大きい。

ホンネちゃん:花火大会、「夏の思い出」って言われるけど、現場側は開幕前から生存モードなんよ。

警備員が「やめとけ」と言われる理由については、 警備員はやめとけと言われる理由を現役警備員が解説 で詳しくまとめています。

やりがいを感じやすい警備の種類

警備といっても、種類によってやりがいはかなり変わります。

交通誘導は「流れ」を作る面白さがある

車、人、工事、周囲の状況を見ながら、安全に流れを作っていく仕事です。

自分の判断で現場がスムーズに回ると、かなり気持ちいい。

交通誘導のリアルについては、 交通誘導警備はきつい?現役警備員が本音で解説 でも詳しく書いています。

施設警備は責任感を持ちやすい

巡回、出入管理、鍵管理など、「施設を守る」感覚があります。

派手ではありませんが、「ここを任されている」という責任感は強い仕事です。

施設警備について詳しく知りたい方は、 施設警備は楽?現役警備員がリアルを解説 も参考にしてください。

雑踏警備は達成感が大きい

花火大会やイベント警備は大変です。

でも、大勢の人が無事に帰った時の達成感はかなりあります。

列車見張りは緊張感と責任が大きい

一歩間違えれば命に関わる仕事です。

だからこそ、「何も起こさなかった」が重い。

施設警備と交通誘導の違いで迷っている方は、 施設警備と交通誘導の違いを比較した記事 も参考になります。

警備員に向いている人・向いていない人

警備は、向き不向きがかなり分かれる仕事です。

向いている人

  • 人の役に立つ仕事がしたい人
  • 地味な仕事をコツコツ続けられる人
  • 安全を守る責任感がある人
  • 周囲の変化に気づける人
  • 不器用でも真面目に続けられる人

実際、警備業界って、不器用な人でもなんとかなる世界です。

逆に、自信過剰で大口を叩くタイプの方が、意外と続かなかったりします。

現場って、結局「安全第一」で積み上げる仕事なので。

向いていない人

  • 派手な成果を求める人
  • 単調な時間に耐えられない人
  • 人から褒められないと続かない人
  • 給料だけで全てを割り切れない人
  • 現場ごとの空気変化が苦手な人

正直、向いていない人にはかなりキツい仕事です。

ただ逆に、ハマる人は本当に長く続きます。

自分が警備員に向いているか不安な方は、 警備員に向いてる人診断|合う警備の種類を現役が解説 も読んでみてください。

警備員のやりがいは会社選びでも変わる

同じ警備でも、会社によってかなり変わります。

教育が雑。 現場を丸投げ。 隊員を消耗品扱い。

こういう会社だと、やりがい以前に心が削れます。

逆に、

  • 教育をちゃんとする
  • 資格を評価する
  • 現場を見てくれる
  • 無理な配置を減らす

こういう会社は、かなり働きやすい。

やりがいを感じられるかどうかは、会社選びでもかなり変わります。

応募前に見るポイントを知りたい方は、 警備会社の選び方をまとめた記事 も参考にしてください。

警備員の仕事内容・給料・資格・向き不向きまで全体像を知りたい人は、 警備員の仕事を総合的にまとめたこちらの記事 も参考にしてください。

まとめ|警備員のやりがいは地味。でも確かにある

警備員のやりがいは、正直かなり地味です。

でも、

  • 事故を防げた
  • 安全に終われた
  • 人の流れを作れた
  • 誰かが成長した
  • 無事に帰れた

そういう小さな積み重ねの中に、確かに誇れる瞬間があります。

私自身、最初は「服屋を始める資金が欲しい」という理由で警備員になりました。

でも、ズルズル続けているうちに、「あれ、これ割と天職かもしれないな」と、ぼんやり感じるようになったんです。

たぶん、警備員ってそういう仕事です。

最初から強い使命感がある人ばかりではない。

でも、続けるうちに、自分なりの意味が見えてくる人は結構います。

仕事がない。 稼ぎたい。 暇だ。 夢がある。 副業したい。

そんな人でも、欠格事由をクリアできれば挑戦できる業界です。

普通に考えたら、中卒からここまで頑張れる業界って、そんなに多くありません。

もし今、警備の仕事が気になっているなら、一度くらいは飛び込んでみてもいいと思います。

FAQ|警備員のやりがいに関するよくある質問

警備員は楽な仕事ですか?

現場によります。

立っている時間が長い現場もありますし、イベント警備のようにかなり大変な現場もあります。

ただ、「楽そうに見える仕事ほど、実は神経を使っている」という場面も多いです。

警備員は本当に立ってるだけですか?

そう見える現場があるのは事実です。

ただ、その「何も起こっていない状態」を維持するのが仕事でもあります。

警備員に向いている人はどんな人ですか?

コツコツ続けられる人、安全意識がある人、人の役に立つ仕事がしたい人は向いています。

警備員はやりがいがないと言われるのはなぜですか?

感謝されにくい、成果が見えにくい、単調な現場がある、という理由が大きいです。

ただ、逆にその地味さにハマる人もいます。

警備員は未経験でもできますか?

可能です。

実際、未経験から始める人はかなり多い業界です。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

現役警備員として働きながら、警備業界のリアルを発信しています。
交通誘導・施設・雑踏警備を経験し、現在は管理職として現場と人材育成に携わっています。

保有資格:
・警備員指導教育責任者(1号・2号)
・交通誘導警備業務2級
・施設警備業務2級
・雑踏警備業務2級
・列車見張り(列車防護員)
・踏切監視員

これから警備員を目指す方や、現役で悩んでいる方に向けて「きついこともリアルに」分かりやすく発信していきます。

コメント

コメントする

目次