警備員指導教育責任者の合格率は?落ちる人の特徴と合格のコツを現役が解説

『コツ、コツ、コツ……。』

警備員指導教育責任者の修了考査が終わったあと、教室の空気は一気に重くなる。

私が受けた時は、合格者の名前が呼ばれる形ではない。

教官が静かに教室を回り、不合格者だけが肩を叩かれて、教室の外へ連れて行かれる。

つまり、合格発表というより、不合格発表。

肩を叩かれなければ合格。

教官の足音が近づくたびに、心臓が少し跳ねる。

「頼む、通り過ぎてくれ」

そう思いながら待つ時間は、実際の時間よりずっと長く感じた。

…あの空気を一度味わうと、「講習を聞いていれば受かる」とは簡単に言えません。

あなたには、あの教室で肩を叩かれる側になってほしくないからですね。

この記事では、警備員指導教育責任者の合格率、80%以上という合格基準、落ちる人の特徴、そして私が実際に感じた合格のコツを、現役警備員の目線で解説します。

合格率の数字だけで安心せず、教本を読み、問題集で出題形式に慣れて、80%ラインを超える準備をしていきましょう。

警備員指導教育責任者そのものを先に知りたい人は、警備員指導教育責任者とは?講習・合格率・求人・年収まで現役が解説も参考にしてください。

目次

  【警備員の真夏対策】

真夏の警備は、本当に過酷です。
警備員は制服の関係で、暑くても簡単に服装を変えられません。

暑さでダウンしてしまう前に
『制服の下に着られる薄手のペルチェベスト』
などで、少しでも身体を冷やしてあげてください。

今年の夏も、無理だけはしないでくださいね。

合格率より見るべきは80%ライン|新規は40問中32問が目安

警備員指導教育責任者の合格率を調べる人は多いです。

ただ、全国共通の公式数字として「合格率は何割」と断定するのは難しいです。

都道府県、実施回、警備業務の区分、受講者の準備状況によって変わるからですね。

だからこの記事では、合格率の推測よりも、はっきり示されている合格基準を重視して話します。

警備員指導教育責任者の修了考査は、80%以上の正解で合格です。

公式案内でも、修了考査は5枝択一式で、新規講習が40問、追加講習が14問、80%以上の成績で合格とされています。

参考:北海道警察「警備員指導教育責任者(講習受講、交付申請)」

講習の種類問題形式問題数試験時間合格基準
新規取得講習5枝択一式40問100分80%以上
追加取得講習5枝択一式14問35分80%以上

新規なら40問中32問以上、追加なら12問以上は正解しておきたいところです。

指導教育責任者講習には実技がありませんし、正解率80%と聞くと、そこまで厳しくないように感じるかもしれません。

しかし、一問でも正解が足りなければ不合格なので、修了考査でしっかり点を取る必要があります。

見るべきなのは、「周りがどれくらい受かるか」ではありません。
自分が80%ラインを超える準備をできているか。ここです。

ホンネちゃん

実技がないから楽そう?
違うのさ、油断すると紙の試験で落ちる時はそのまま落ちるってワケ。

修了考査後の空気が重い理由|肩を叩かれたら不合格だった

冒頭でも少し触れましたが、私が受けた時の修了考査後は、かなり独特の緊張感がありました。

合格者の名前が順番に呼ばれるわけではありません。

不合格者だけが肩を叩かれて、教室の外へ連れて行かれる形でした。

肩を叩かれなければ合格。

ただ、それが分かるまでの時間が本当に長く感じます。

教官が教室を回っている間、誰も落ち着いていませんでした。

自分では「たぶん大丈夫」と思っていても、足音が近づいてくるだけで心臓に悪いです。

しかも、落ちた人だけが分かる形で外へ出るので、本人からすればかなり気まずい。

正直、あの時間の教室は、不安と緊張と恐怖がかなり濃い空気で渦巻いていました。

合格率が高く見える回でも、落ちる側に回れば一発で現実を食らいます。

あの空気を一度味わうと、「講習を聞いていれば大丈夫」とは簡単に言えません。

ちなみに、1号を受けた時は、鬼武者みたいな雰囲気の教官が、最後にニッコニコで「全員合格です」と伝えてくれました。

その瞬間の空気の軽さは、今でも覚えています。

逆に言えば、それくらい発表前の教室は重いんですよね。

ホンネちゃん

格発表じゃなくて、不合格発表なのさ。
肩を叩かれないことを祈る時間、あれは心臓に悪いってワケ。

落ちる人の特徴|講習を聞くだけで安心する人は危ない

実際に落ちた人全員の理由を知っているわけではありません。

ただ、現役目線で見ると、危ないと思う人には共通点があります。

それは、講習を聞くだけで安心してしまう人です。

指導教育責任者講習は実技がないので、一見すると楽に見えるかもしれません。

でも、実技がないということは、試験本番の点数だけで判断されるということ。

交通誘導2級などの検定なら、実技練習を通して自分の仕上がり具合が見えます。

周りの練習量も見えます。

「あの人はかなり練習しているな」
「あの人は声が出ていないな」
「自分ももっとやらないとまずいな」

こういう空気が見えるんですよね。

でも、指導教育責任者は座学中心です。

周りがどれくらい自習しているのか、問題集をどこまで解いているのかが見えにくい。

講習を聞いただけで、本番の5枝択一に対応できますか?

ここが不安なら、問題集は早めに触っておいた方がいいです。

実技がないから楽、ではありません。
そのぶん勉強に集中しなければいけない資格です。

現場経験は通用する?1号と2号で感じた難しさの違い

私の場合は、先に2号の指導教育責任者を取り、その後に1号を追加講習で取得しました。

あくまで私が受けた時の体感ですが、1号の時は同じ回の受講者が全員合格していました。

一方で、2号の時は不合格者も出ています。

人数から考えると、合格率は8割前後だったと思います。

ただ、合格率だけを見ると高く感じるかもしれませんが、私は2号を簡単だったとは感じませんでした。

交通誘導や雑踏警備の現場経験があっても、それだけで安心できる試験ではないんですよね。

現場経験は武器になります。

でも、現場で分かることと、修了考査で80%以上を取ることは別です。

試験には試験の対策が必要です。

追加講習も油断できない|問題数が少ないぶん1問が重い

追加講習は、新規取得講習より日数が少ないです。

「追加だから楽そう」と思う人もいるかもしれません。

でも、私の感覚では油断できません。

日数が少ないぶん、短い時間で必要な内容を押さえる必要があります。

さらに問題数も少ないため、1問の重みが大きく感じるんですよね。

追加取得講習だからといって、気持ちまで軽くしていいわけではありません。

合格の近道は自習です|教本と問題集で80%ラインを超える

合格の近道は、自習です。

ただし、やみくもに教本を読むだけでは効率が悪い。

私が大事だと思う流れは、かなりシンプルです。

80%ラインを超えるための6ステップ

  1. 講習を真面目に聞く
  2. 講師が強調したところにマーカーを引く
  3. 講習後に教本を見直す
  4. 問題集で出題形式に慣れる
  5. 間違えた部分を教本で確認する
  6. 分からない法令や用語だけ、法令集で確認する

講習を聞いただけで終わらせない。

教本を見直し、問題集で出題の形に慣れる。

間違えたところを放置しない。

この流れを作るだけで、安心感はかなり変わります。

指導教育責任者は実技で見せる資格ではありません。

だからこそ、机の上で点を取りに行く準備が必要です。

試験前日に冷や汗|私が問題集に救われたリアルな理由

私自身、2号の指導教育責任者講習では、試験前日にかなり不安になりました。

講習は真面目に聞いていました。

でも、「このまま本当に修了考査で点を取れるのか?」という嫌な予感があったんです。

そこで急遽、問題集を買いました。

結果的に、これは本当にやっておいて良かったです。

講習内容を理解しているつもりでも、実際に問題として出されると迷うことがあります。

特に5枝択一式は、似たような選択肢の中から正しいものを選ばなければいけません。

問題集をやることで、知識だけでなく、問われ方に慣れることができます。

80%以上で合格ということは、少しの取りこぼしが命取りになります。

「あと1問正解だったら合格だったのに」

そうならないためにも、問題集は早めに用意しておいた方がいいです。

会社負担で受ける人ほど、問題集は先に用意した方がいい

会社負担で指導教育責任者講習を受ける人ほど、問題集は先に用意した方がいいです。

これは本人のためだけではありません。

会社のためでもあります。

指導教育責任者講習には受講料がかかります。

さらに、受講者は数日間現場を離れます。

それで不合格になると、本人も会社もかなり痛いです。

問題集代を惜しんで不合格になるくらいなら、最初から用意した方がいいです。

会社から受けさせてもらう側も、必要なら早めに相談していいと思います。

「問題集も用意してもらえませんか?」と聞くのは甘えではありません。

合格するための準備です。

ホンネちゃん

問題集をケチって落ちたら、節約どころか大赤字なのさ。
会社負担ならなおさら、先にお願いしておくってワケ。

法令集より問題集|法令集は辞書として使う

私の感覚では、修了考査の対策として最初に使うべきなのは、法令集より問題集です。

もちろん、法令集が不要という意味ではありません。

実務で法令を確認する資料としては大事です。

ただ、試験対策として最初から法令集を丸読みするのは、かなり大変です。

私も読もうとしましたが、正直かなり難しく感じました。

試験に合格するためなら、まずは講習教本と問題集を中心にした方が現実的です。

問題集で出題形式に慣れる。

分からない言葉や条文が出てきたら、法令集で確認する。

このくらいの使い方がちょうどいいと思います。

合格対策のイメージ

法令集=分からないところを確認する辞書。
問題集=80%ラインを超えるための主戦場。

まとめ|合格率より80%ラインを超える準備が大事です

警備員指導教育責任者の合格率は、全国共通の公式数字としては断定しにくいです。

だからこそ、合格率の数字だけを見て安心しない方がいい。

大事なのは、80%以上という合格基準を超える準備です。

新規取得講習なら、40問中32問以上が一つの目安になります。

指導教育責任者講習には実技がありません。

講習を聞き、教本を見直し、問題集で出題形式に慣れる。

間違えたところを潰し、分からない部分だけ法令集で確認する。

この流れが現実的です。

警備員指導教育責任者は、講習を受ければ自動で受かる資格ではありません。

でも、きちんと準備すれば十分に狙える資格です。

合格率より、自分が80%ラインを超える準備をできているか。

そこを意識して、講習に向かってください。

空調服を着られない警備員へ

真夏の警備は、本当に過酷です。
炎天下やアスファルトの照り返しの中でも、警備員は決められた制服を着て仕事をしなければなりません。

最近は空調服を支給する警備会社も増えてきました。
ただ、会社や現場によっては、空調服タイプの制服が用意されていなかったり、自由に着用できなかったりすることもあります。

「制服を変えられない警備員でも、何かできる暑さ対策はないか」

私もずっと考えた結果、たどり着いたのが、薄手のペルチェベストを制服の下に着る方法です。

インナーとして着用できる薄手のタイプなら、外から見える警備制服を大きく変えずに、冷却プレートで身体を冷やせます。
商品によっては、空調服と組み合わせて使いやすいものもあります。

もちろん、ペルチェベストを着れば熱中症にならないわけではありません。
水分や塩分の補給、こまめな休憩、体調が悪いときの早めの申告も必要です。

それでも、毎年気合いだけで猛暑に耐えるより、身体を冷やせる装備をひとつ持っておく方が安心です。

空調服を着られない現場で働いている人は、制服の下から冷やすという方法も一度チェックしてみてください。

今年の夏も、無理だけはしないでくださいね。ご安全に!

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この記事を書いた人

現役警備員として働きながら、警備業界のリアルを発信しています。
交通誘導・施設・雑踏警備を経験し、現在は管理職として現場と人材育成に携わっています。

保有資格:
・警備員指導教育責任者(1号・2号)
・交通誘導警備業務2級
・施設警備業務2級
・雑踏警備業務2級
・列車見張り(列車防護員)
・踏切監視員

これから警備員を目指す方や、現役で悩んでいる方に向けて「きついこともリアルに」分かりやすく発信していきます。

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