警備員の資格一覧|おすすめ・難易度・本当に必要な資格を現役が本音で解説

「警備員の資格って取った方がいいの?」
「資格を取れば給料は上がるの?」
「結局、どの資格から取ればいいの?」

この質問、現場でもかなりよく聞かれます。

結論から言うと、資格は「取れば安泰」というものではありません。

ただし、需要のある資格を持っている人は、仕事に困りにくくなります。

自分も現場で多くの隊員を見てきましたが、資格の取り方でその後の働きやすさや収入はかなり変わります。

この記事では、現役で警備業に関わってきた立場から、本当に役に立つ資格、あまり使わない資格、試験のリアル、資格を取るメリット・注意点まで本音で解説します。

警備員の仕事内容・給料・きつさ・向き不向きまで全体的に知りたい方は、先に警備員とはどんな仕事なのかを現役目線でまとめた総合ガイドを読んでおくと、資格の必要性も理解しやすくなります。

目次

結論|警備員の資格はまず交通誘導2級と雑踏2級からでOK

まず最初に、どの資格から狙うべきかをはっきり言います。警備員として現場で役立てたいなら、最初は需要の高い資格から取るのが一番です。

結論として、最初に狙うべき資格はこの2つです。

  • 交通誘導警備業務2級
  • 雑踏警備業務2級

この2つがあれば、正直かなり強いです。

自分の周りでも、交通誘導2級と雑踏2級を持っている人は「仕事がなくて困る」という状況になりにくいです。

特に交通誘導2級は、配置基準の関係で資格者が必要な現場が多く、持っているだけで呼ばれやすくなります。

迷っているなら、まずは交通誘導警備業務2級から考えるのがおすすめです。

交通誘導2級の具体的な取り方を知りたい方は、交通誘導警備業務2級の取り方を現役目線で解説した記事も参考にしてみてください。

警備員の資格は大きく2種類ある

警備員の資格はたくさんありますが、まずは大きく2つに分けて考えるとわかりやすいです。現場で使う資格なのか、教育・管理側の資格なのかで役割が変わります。

警備員の資格は、大きく分けると次の2種類です。

  • 警備業務検定
  • 警備員指導教育責任者

この2つは役割がまったく違います。

  • 警備業務検定:現場で使う資格
  • 警備員指導教育責任者:教育・管理側の資格

この違いを理解しておくと、資格選びで迷いにくくなります。

現場で働く警備員として収入や仕事の幅を広げたいなら、まずは警備業務検定の2級を目指すのが現実的です。

警備業務検定は全部で6種類ある

警備業務検定には、いくつか種類があります。ただし、すべての資格を同じ熱量で狙う必要はありません。現場でよく使う資格と、かなり特殊な資格に分かれます。

警備業務検定は、以下の6種類です。

  • 施設警備業務検定
  • 空港保安警備業務検定
  • 交通誘導警備業務検定
  • 雑踏警備業務検定
  • 貴重品運搬警備業務検定
  • 核燃料物質等危険物運搬警備業務検定

それぞれに1級・2級があり、1級の方が上位資格です。

ただし、実際の現場では「よく使う資格」と「あまり使わない資格」に分かれます。

一般的な警備員として働くなら、まずは交通誘導警備業務2級、雑踏警備業務2級、施設警備業務2級あたりを意識すれば十分です。

各資格の特徴と必要性を現場目線で解説

ここでは、警備業務検定6種類について、現場目線で「どれが使えるのか」を本音で解説します。全部を取る必要はないので、自分の働き方に合う資格を選びましょう。

交通誘導警備業務検定

交通誘導警備業務検定は、道路工事や建設現場などで行う交通誘導の資格です。

  • 需要:★★★★★
  • おすすめ度:★★★★★

とにかく仕事が多く、地方でも需要が高い資格です。

配置基準の関係で、資格者がいないと成り立たない現場もあります。

交通誘導の仕事をするなら、最優先で取るべき資格だと思います。

交通誘導の仕事そのものを知りたい方は、交通誘導警備の仕事内容を解説した記事もあわせて読んでみてください。

交通誘導警備業務2級は、取得方法だけでなく学科・実技の対策も重要です。試験前に不安がある人は、交通誘導警備業務2級で落ちやすいポイントと対策を確認しておくと安心です。

雑踏警備業務検定

雑踏警備業務検定は、イベント・祭り・花火大会・ライブ会場など、人が集まる場所で役立つ資格です。

  • 需要:★★★★★
  • おすすめ度:★★★★★

雑踏警備は、繁忙期になると人手不足になりやすい分野です。

交通誘導2級とセットで持っていると、かなり強い組み合わせになります。

雑踏警備は人の流れを見て安全を守る仕事なので、判断力や声かけも重要です。

雑踏警備では、現場の規模や区域分けによって、検定合格警備員の配置が必要になることがあります。

2級を持っていると、イベント警備や大規模な雑踏警備の現場で評価されやすく、リーダー的な役割を任されるきっかけになることもあります。

雑踏警備のきつさややりがいを知りたい方は、雑踏警備がきつい理由を現場目線で解説した記事も参考になります。

雑踏警備業務2級は、取得方法だけでなく学科・実技の対策も重要です。試験前に不安がある人は、雑踏警備業務2級で落ちやすいポイントと対策を確認しておくと安心です。

施設警備業務検定

施設警備業務検定は、商業施設・オフィスビル・病院・工場などで働く施設警備の資格です。

  • 需要:★★★☆☆
  • おすすめ度:★★★☆☆

交通誘導や雑踏ほど現場数が多いわけではありませんが、安定して働きたい人には相性が良い資格です。

施設警備は屋内勤務が中心になりやすく、天候の影響を受けにくいのが特徴です。

一般的な施設警備では、交通誘導や雑踏警備ほど資格者配置が目立つ場面は多くありません。

ただし、空港に係る施設警備業務など、配置基準が関係するものもあります。

そのため、「施設警備では絶対に不要な資格」と考えるより、働く現場や会社の方針によって価値が変わる資格と考えた方がいいです。

ただし、勤務時間が長い現場もあり、出入管理・巡回・緊急時対応など覚えることもあります。

施設警備の働きやすさを知りたい方は、施設警備は本当に楽なのかを現役目線で解説した記事も読んでみてください。

空港保安警備業務検定

空港保安警備業務検定は、空港での手荷物検査や保安検査などに関わる資格です。

  • 需要:★★☆☆☆
  • おすすめ度:★★☆☆☆

専門性はありますが、勤務地が空港に限られやすい資格です。

空港で働きたい人には意味がありますが、一般的な警備員が最初に狙う資格としては優先度は高くありません。

貴重品運搬警備業務検定

貴重品運搬警備業務検定は、現金輸送や貴重品の運搬警備に関わる資格です。

  • 需要:★☆☆☆☆
  • おすすめ度:★☆☆☆☆

求人自体が限られるため、一般的な警備員にはあまり関係しない資格です。

その分野で働く予定があるなら別ですが、最初から狙う資格ではないと感じます。

核燃料物質等危険物運搬警備業務検定

核燃料物質等危険物運搬警備業務検定は、かなり特殊な分野の資格です。

  • 需要:★☆☆☆☆
  • おすすめ度:★☆☆☆☆

普通の警備員が日常的に関わる資格ではありません。

一般的な警備会社で働くなら、優先して取る必要はほぼないと思います。

警備員指導教育責任者とは?

警備員指導教育責任者は、現場で直接使う資格というより、教育・管理側の資格です。将来的に内勤や教育側に進みたい人には重要になります。

警備員指導教育責任者には、1号から4号まで区分があります。

  • 1号:施設警備・機械警備など
  • 2号:交通誘導警備・雑踏警備など
  • 3号:貴重品運搬警備など
  • 4号:身辺警備など

この資格は、警備員への教育や指導に関わる資格です。

現場隊員として働くだけなら必須ではありませんが、会社の中で教育・管理側に進みたい人には大きな武器になります。

自分自身も警備員指導教育責任者の1号・2号を持っていますが、現場を見る目や教育の考え方はかなり変わりました。

ただし、最初から指導教育責任者を目指すより、まずは現場で使う交通誘導2級や雑踏2級を取った方が現実的です。

実際の試験はどんな感じ?現役のリアル

警備の資格試験は、ただ机に向かって勉強するだけではありません。資格によっては実技試験もあり、最初は少し独特な雰囲気に感じるかもしれません。

警備業務検定は実技試験がある

交通誘導や雑踏の検定には、学科だけでなく実技試験があります。

号令や動作が決まっていて、やってみると少し軍隊っぽい雰囲気があります。

正直、「ちょっと面白いな」と感じました。

ただし、セリフや動きを覚えるのは意外と大変です。

自分も受験したときは、「これ全部覚えるのか……」と少し苦戦しました。

とはいえ、練習をしっかりすれば十分合格を狙えます。

特に交通誘導2級は、実技の流れを早めに覚えておくことが大切です。

指導教育責任者講習はグループディスカッションがある

指導教育責任者講習では、実技試験はありません。

その代わりに、グループディスカッションがあります。

司会者、書記、発表などの役割があり、どれかを担当します。

実際にやってみた感覚では、一番やりやすいのは司会者です。

流れを回すだけなので、ポイントを押さえればそこまで難しくありません。

ただ、人前で話すことに慣れていない人は、少し緊張するかもしれません。

警備員が資格を取るメリット

資格は取るだけで人生が変わる魔法のカードではありません。ただ、警備員として働くうえで、資格があると明らかに有利になる場面はあります。

給料アップの可能性がある

資格を取ると、資格手当がつく会社があります。

手当の金額は会社によって違いますが、毎月の給料に上乗せされるなら大きな差になります。

ただし、資格を取れば必ず給料が上がるわけではありません。

資格をどう評価するかは会社によってかなり違います。

配置できる現場が増える

資格者が必要な現場では、資格を持っている人が重宝されます。

特に交通誘導警備業務2級は、配置基準の関係で必要になる場面があります。

資格があることで、入れる現場が増え、仕事量も安定しやすくなります。

会社からの評価が上がる

資格を持っている人は、会社から見ても任せやすい存在です。

もちろん資格だけで評価が決まるわけではありませんが、やる気や知識の証明にはなります。

現場を任せる側からすると、資格を持っている人は安心材料になりやすいです。

転職で有利になりやすい

警備員として転職する場合、資格はかなりわかりやすいアピール材料になります。

特に交通誘導2級や雑踏2級は、現場で使いやすい資格です。

未経験者よりも、資格を持っている人のほうが条件面で有利になることもあります。

警備員の給料や資格手当の考え方を知りたい方は、警備員の給料と年収を上げる考え方をまとめた記事も参考にしてみてください。

警備員が資格を取るデメリット・注意点

資格にはメリットがありますが、良いことばかりではありません。過度に期待しすぎると、「思ったほど変わらない」と感じることもあります。

講習や試験が面倒

資格を取るには、講習や試験を受ける必要があります。

学科の勉強もありますし、実技がある資格では動作やセリフも覚えなければなりません。

普段の仕事をしながら準備するのは、正直ちょっと面倒です。

ただ、それを乗り越える価値はあります。

必ずしも給料が上がるとは限らない

資格を取っても、会社によっては手当が少なかったり、ほとんど評価されなかったりすることもあります。

ここは期待しすぎない方がいいです。

資格は「絶対に稼げる保証」ではありません。

ただし、資格を評価してくれる会社で働けば、収入や働きやすさにしっかり影響することがあります。

会社によって評価が違う

同じ資格を持っていても、会社によって扱いは変わります。

資格者を大切にする会社もあれば、資格を持っていてもあまり待遇が変わらない会社もあります。

だからこそ、資格を取るだけでなく、その資格をきちんと評価してくれる会社を選ぶことも大切です。

警備会社選びで失敗したくない方は、失敗しない警備会社の選び方をまとめた記事も読んでみてください。

現役の本音|警備員の資格は全部取る必要はない

ここはかなり大事です。警備員の資格はたくさんありますが、全部取る必要はありません。

正直に言います。

警備員の資格は、全部取る必要はありません。

それよりも、需要のある資格をピンポイントで取る方が大事です。

まず狙うなら、次の2つで十分です。

  • 交通誘導警備業務2級
  • 雑踏警備業務2級

この2つがあれば、現場で困ることはかなり減ります。

施設警備をメインにしたい人なら、施設警備業務2級を考えるのもありです。

ただ、いきなり特殊な資格まで狙う必要はありません。

大事なのは、自分の働き方に合った資格を取ることです。

資格を活かすなら会社選びも大事

資格を取ったあとに大切なのは、その資格を活かせる会社で働くことです。資格を評価してくれる会社と、そうでない会社では、働きやすさも収入も変わります。

警備の仕事は会社によって条件がかなり違います。

  • 日給の差
  • 資格手当の有無
  • 勤務時間
  • 現場数の安定感
  • 教育体制
  • 働きやすさ

同じ資格を持っていても、会社によって評価は変わります。

せっかく資格を取るなら、資格者をきちんと評価してくれる会社を選んだ方がいいです。

また、ブラックな会社を避けたい方は、やばい警備会社の特徴をまとめた記事も先に読んでおくと判断しやすくなります。

求人票だけでは、資格手当の実態や会社の雰囲気までは見えにくいです。会社の評判や働く人の声も確認したい方は、ワンキャリア転職で企業の評判や口コミを確認しておくのも一つの方法です。

まとめ|警備員の資格は需要のあるものから取ればいい

警備員の資格は、全部取る必要はありません。

大事なのは、需要のある資格を選ぶことです。

迷っているなら、まずは次の2つから始めるのがおすすめです。

  • 交通誘導警備業務2級
  • 雑踏警備業務2級

この2つは現場で使いやすく、仕事の幅を広げやすい資格です。

施設警備をメインにしたい方は、施設警備業務2級も選択肢に入ります。

ただし、資格を取れば必ず給料が上がるわけではありません。

資格を活かすには、その資格を評価してくれる会社で働くことが大切です。

警備員は資格がなくても始められますが、実際に働きながら取得していく人が多いです。

まずは現場に入って経験を積むことが、資格取得への一番の近道です。

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警備員の仕事全体をもう一度整理したい方は、警備員の仕事内容・給料・きつさ・向いている人までまとめた総合ガイドを読んでみてください。

交通誘導2級を具体的に目指したい方は、交通誘導警備業務2級の取り方を解説した記事へ進むと、次にやることがわかりやすくなります。

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この記事を書いた人

現役警備員として働きながら、警備業界のリアルを発信しています。
交通誘導・施設・雑踏警備を経験し、現在は管理職として現場と人材育成に携わっています。

保有資格:
・警備員指導教育責任者(1号・2号)
・交通誘導警備業務2級
・施設警備業務2級
・雑踏警備業務2級
・列車見張り(列車防護員)
・踏切監視員

これから警備員を目指す方や、現役で悩んでいる方に向けて「きついこともリアルに」分かりやすく発信していきます。

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