「警備員には、どんな資格がある?」
「交通誘導2級と施設2級なら、どっちを取ればいい?」
「資格を取れば、給料や仕事は変わる?」
警備員に関係する資格には、現場で使う警備業務検定、警備員の指導・教育を担う警備員指導教育責任者、機械警備を管理する機械警備業務管理者などがあります。
さらに警備資格ではありませんが、交通誘導など車移動が多い仕事では、普通自動車免許も実務でかなり役立ちます。
私は交通誘導警備業務2級、施設警備業務2級、雑踏警備業務2級、警備員指導教育責任者1号・2号などを取得し、現在は警備員の教育や配置にも関わっています。
この記事では、まず警備員に関係する資格を一覧で整理し、そのあと実際の仕事ではどの資格が使いやすいのかを、現場と管理側の両方から解説します。
警備員におすすめの資格は仕事内容によって変わる
警備員の資格は、難しい資格から順番に取ればいいわけではありません。
これから担当する仕事や、今後やりたい仕事に合わせて選ぶ方が実用的です。
| 状況・仕事内容 | 優先したい資格・免許 | 理由 |
|---|---|---|
| 交通誘導など車移動が多く、普通免許を持っていない | 普通自動車免許 | 現場移動や乗り合わせで配置できる範囲を広げやすい |
| 交通誘導が中心 | 交通誘導警備業務2級 | 資格者を配置しなければならない現場がある |
| 祭り・イベント警備をする | 雑踏警備業務2級 | 雑踏警備で資格者の配置が必要になる現場がある |
| 施設警備を続けたい | 施設警備業務2級 | 施設警備の知識・技能を証明できる |
| 教育・管理側へ進みたい | 警備員指導教育責任者 | 警備員の指導・教育を担う |
| 機械警備の管理に関わる | 機械警備業務管理者 | 機械警備業務の管理・統制に関わる |
警備員に関係する主な資格一覧
警備員に関係する主な資格・制度を大きく分けると、次のようになります。
普通自動車免許だけは警備業法上の警備資格ではないので、ここは分けて考えてください。
| 資格・制度 | 主な用途 | 制度上の位置づけ | おすすめする人 |
|---|---|---|---|
| 警備業務検定 | 現場業務・資格者配置 | 警備業法に基づく検定 | 担当する警備業務を続ける人 |
| 警備員指導教育責任者 | 警備員の指導・教育、営業所での選任 | 警備業法に基づく資格者 | 教育・管理側へ進む人 |
| 機械警備業務管理者 | 機械警備業務の管理・統制 | 警備業法に基づく資格者 | 機械警備の管理に関わる人 |
| 普通自動車免許 | 現場移動・乗り合わせ・管理業務での移動など | 警備資格ではない | 交通誘導など車移動が多い人 |
警備員になるだけなら、入社前からこれらを全部持っている必要はありません。
まずは、どんな資格があって、何に使うものなのかを知っておけば十分です。
警備業務検定は6種類あり、それぞれ1級・2級がある
警備業務検定には6種類あり、それぞれ1級と2級があります。
担当する警備業務によって使う資格が違います。
| 警備業務検定 | 主に関係する警備 |
|---|---|
| 交通誘導警備業務検定 | 道路工事・建設現場などの交通誘導 |
| 雑踏警備業務検定 | 祭り・花火大会・イベントなど |
| 施設警備業務検定 | 商業施設・工場・病院などの施設警備 |
| 空港保安警備業務検定 | 空港の保安検査など |
| 貴重品運搬警備業務検定 | 現金・貴重品などの運搬警備 |
| 核燃料物質等危険物運搬警備業務検定 | 核燃料物質などの運搬警備 |
1級は2級より上位の検定ですが、警備員になったら6種類すべてを順番に取るようなものではありません。
空港保安、貴重品運搬、核燃料物質等危険物運搬も正式な警備業務検定ですが、その業務を担当しない人が優先して取る必要はないでしょう。
ホンネちゃん資格はポケモン図鑑じゃないのさ。
使わん資格まで全部集めなくていいってワケ。
ここからは、私自身も取得していて、実務で関わってきた交通誘導・雑踏・施設を中心に見ていきます。
警備資格ではないが、車移動が多い仕事では普通自動車免許が実務で強い
普通自動車免許は、警備員になるための必須資格ではありません。
免許を持っていなくても、警備員として働ける求人はあります。
ただ、交通誘導など車移動が多い仕事では、普通免許を持っていることで配置できる範囲が広がりやすくなります。
交通誘導は毎日同じ場所へ通うとは限らず、駅から離れた工事現場や郊外の現場へ行くこともあります。
本人が運転できれば自分で現場へ向かえますし、複数人で乗り合わせる場合には運転を任せることもできます。
配置する側からすると、車を運転できる人の方が任せられる現場を増やしやすいんですよね。
私自身も、現場勤務だけでなく現在の管制や管理の仕事で車を使う場面は多いです。
交通誘導2級も普通免許も持っていない人から「どちらを先に取ればいいですか?」と聞かれたら、仕事内容や通勤環境によっては普通免許を先に勧めることもあります。



資格証を持ってても、現場までワープはできんのよね。
短期間で普通免許を取りたいなら合宿免許もある
普通免許を持っておらず、まとまった期間を確保できるなら、合宿免許も選択肢です。
教習の日程がまとまっているため、短期集中で免許取得を目指しやすい方法です。
料金は入校時期や教習所、宿泊プランによって変わるので、「合宿なら必ず安い」とは限りません。
繁忙期を避けたり、地域やプランを比較したりすることで、費用を抑えられる場合があります。
合宿免許受付センターでは、料金だけでなく入校日や宿泊プランなども確認できます。
まとまった時間を取れる人は、地元の教習所と比較してみてください。
交通誘導を続けるなら交通誘導警備業務2級を勧めたい
交通誘導を続ける人なら、私が最初に勧める警備資格は交通誘導警備業務2級です。
履歴書に資格名を書けることより、資格者を配置しなければならない現場があることの方が実務では重要です。
高速自動車国道や自動車専用道路で交通誘導警備を行う場合は、交通誘導警備業務1級または2級の検定合格警備員を、警備業務を行う場所ごとに1人以上配置します。
また、都道府県公安委員会が道路や交通の状況から配置が必要と認める道路でも、1級または2級の検定合格警備員を配置します。
配置する側からすると、「資格を持っているから偉い」という話ではありません。
資格があることで任せられる現場が増えるのが大きいんですよね。
資格者が必要な現場へ出せる人は、それだけ配置の候補に入りやすくなります。
全国の認定路線を確認したい人は、交通誘導警備業務2級の配置基準と全国の認定路線を検索できる記事もあります。
交通誘導2級の取得方法や、直接検定と特別講習の違いについては、交通誘導警備業務2級の取り方を解説した記事で詳しくまとめています。
雑踏2級と施設2級は担当する仕事に合わせて選ぶ
イベント警備をするなら雑踏警備業務2級
雑踏警備業務2級は、祭り、花火大会、イベントなど、多くの人が集まる場所で行う雑踏警備に関係する資格です。
雑踏警備にも検定合格警備員の配置基準があるため、イベント警備を扱う会社では実務につながります。
私は交通誘導と雑踏の両方に関わるので取得しました。
雑踏2級の内容や難易度は、雑踏警備業務2級を現役目線で解説した記事で詳しくまとめています。
施設警備を続けるなら施設警備業務2級
施設警備業務2級は、施設警備に必要な知識や技能に関する検定です。
商業施設、工場、病院などで施設警備を続けるなら、仕事と直接つながる資格です。
私が最初に取得した警備業務検定も、実は施設警備業務2級でした。
その後に交通誘導2級、指導教育責任者、雑踏2級と増やしているので、私自身も「おすすめ順」に資格を取ったわけではありません。
その時に担当している仕事で必要な資格を取る。
資格選びは、それくらい実務優先でいいと思っています。
施設2級を取る意味や難易度は、施設警備業務検定2級を現役目線で解説した記事で詳しく紹介しています。
教育・管理側へ進むなら警備員指導教育責任者
警備員指導教育責任者は、営業所ごとに、そこで取り扱う警備業務の区分に応じて選任され、警備員の指導・教育を担う資格者です。
交通誘導2級や施設2級のような警備業務検定とは、役割が違います。
警備員指導教育責任者には1号から4号までの区分があります。
私はこのうち1号と2号の警備員指導教育責任者資格者証を取得しています。
現在は教育だけでなく、配置や現場巡察、隊員への指導などにも関わっています。
実際に取得して感じるのは、単なる「研修をする人の資格」ではないということです。
現場で働く側から、警備業務や人を管理する側へ進むときに価値が出やすい資格です。
取得には一定の要件があるため、警備員になってすぐ全員が取る資格ではありません。
役割や取得方法については、警備員指導教育責任者について解説した記事で詳しくまとめています。
機械警備の管理に関わるなら機械警備業務管理者
機械警備業務管理者は、機械警備の基地局で、機械警備業務の管理や統制に関わる資格者です。
機械警備を扱わない警備員が優先して取る資格ではなく、実際に機械警備の管理へ関わる段階で考えればいいでしょう。
資格があると任せられる現場が増える
資格のメリットとして、給料アップや転職での評価を思い浮かべる人も多いと思います。
もちろん資格手当を出す会社や、資格者を評価する求人もあります。
ただ、管理側にいる私が一番大きいと感じるのは、配置できる現場が増えることです。
資格者を必要とする現場へ出せる人が増えれば、会社側も配置を組みやすくなります。
その結果として、資格手当が付いたり、任される仕事が増えたり、転職時に評価されたりすることがあります。
資格で収入を上げたいなら、資格手当だけでなく、その資格を使える現場を会社が持っているかまで確認した方がいいです。



資格を取った翌日に給料が覚醒するわけじゃないのさ。
まず「この現場に出せる」が増えるってワケ。
資格を収入やキャリアにつなげたいなら、次の部分を確認してみてください。
- 資格手当はいくらか
- どの資格が手当の対象になるか
- 資格者を必要とする現場があるか
- 会社負担で資格を取得できるか
- 資格取得後にどんな仕事を任せてもらえるか
私の場合、警備業務検定や指導教育責任者の取得にかかった費用は会社が負担してくれました。
これは私の会社での例ですが、働きながら資格取得支援を使えるなら、自費で取得するより負担を抑えられます。
警備員になる前に警備資格だけ急いで取る必要はない
警備未経験なら、入社前から自費で警備資格を大量に集める必要はないと私は考えています。
まず実際に働いて、警備の仕事を続けられそうか、自分にはどの警備業務が合うのかを見る方が先です。
交通誘導が合うと分かれば交通誘導2級、施設警備を続けたいなら施設2級というように、働いてからでも資格は選べます。
会社に資格取得支援があるなら、その制度も確認してください。
資格を取りたい意思があるなら、自分から会社へ伝えた方がいいです。
私の会社では、本人にやる気があり資格取得の機会があれば、警備歴に関係なく交通誘導2級へ挑戦させることもあります。
逆に、資格を取りたいと伝えても機会がまったくない、取得しても使える現場がないのであれば、資格を活かせる別の警備会社を考えるのもひとつです。
警備員の資格は自分の仕事を広げる順番で取る
これから資格を増やすなら、私は次の順番をひとつの目安にします。
- 普通免許がなく、仕事で車を使うなら普通自動車免許を考える
- 自分が担当する警備業務の2級を取る
- 仕事を広げるなら、別の警備業務の2級を追加する
- 教育・管理側へ進む段階で警備員指導教育責任者を考える
資格を活かせる会社を探すなら、資格手当だけで決めない方がいいです。
どんな現場を持っているのか、資格取得支援があるのか、取得した資格を実際に使えるのかまで比べてみてください。
せっかく資格を取るなら、その資格が仕事につながる会社を選びたいところです。
まとめ|警備員の資格は「使える仕事」から選ぶ
警備業務検定には、交通誘導、雑踏、施設、空港保安、貴重品運搬、核燃料物質等危険物運搬の6種類があり、それぞれ1級と2級があります。
交通誘導をするなら交通誘導2級、イベント警備なら雑踏2級、施設警備なら施設2級が仕事につながります。
交通誘導など車移動が多く、普通免許を持っていない人なら、警備資格ではない普通自動車免許も実務上かなり役立ちます。
教育・管理側へ進むなら警備員指導教育責任者があります。
資格は全部集める必要はありません。
その資格を持つことで、どんな仕事を任せてもらえるようになるのか。
そこから逆算して選ぶのが、一番実務的だと思っています。









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