警備員の正社員はきつい?バイトとの違いと会社選びで失敗しない考え方

「警備員の正社員って、実際どうなんだろう」

「バイトと何が違うの?」

「未経験から正社員で入っても大丈夫なのかな」

警備員の仕事を調べていると、こういう不安が出てくると思います。

正社員募集、未経験歓迎、学歴不問、資格なしOK。

求人票だけを見ると、警備員はかなり入りやすい仕事に見えるはずです。

実際、警備業界は入口が広いです。

でも、入口が広いからといって、何も考えずに正社員で入っていい仕事かというと、そこは少し違います。

警備員の正社員は、生活を立て直したい人、家族のために働きたい人、警備で頑張ると腹を決めた人には、現実的な選択肢になります。

一方で、若い人が初めての就職先として、なんとなく警備業界を選ぶなら慎重に考えた方がいいです。

この記事では、警備員の正社員はきついのか、バイトとの違い、向いている人、失敗しやすい人、会社選びで確認すべきポイントを、管理側の目線も交えて話します。

目次

警備員の正社員はあり。でも誰にでもおすすめではない

警備員の正社員は、ありです。

ただし、誰にでもおすすめできる仕事ではありません。

警備員の仕事は、会社選びと働き方でかなり変わります。

施設警備、交通誘導、雑踏警備、機械警備。
同じ警備員でも、仕事内容も働き方も全然違います。

さらに、正社員になると、単に現場へ出るだけではなく、会社からの期待や責任も大きくなります。

「とりあえず正社員になれれば何でもいい」くらいの温度で入ると、あとでしんどくなる可能性があります。

逆に、目的がはっきりしている人には強いです。

生活を立て直したい。
家族のために働きたい。
今の収入を安定させたい。
警備業界で上を目指したい。

そういう理由がある人なら、警備員の正社員は十分に選択肢になります。

警備員の仕事全体を先に知りたい人は、警備員の仕事内容・給料・資格・働き方をまとめた総合ガイドも参考にしてください。

警備員の正社員がきついと感じやすい場面

警備員の正社員がきついと感じやすいのは、仕事内容そのものよりも、働き方とのズレが出た時です。

たとえば、次のような場面ですね。

  • 希望と違う現場に入ることがある
  • 人手不足で応援勤務が増えることがある
  • 夜勤や連勤で生活リズムが崩れることがある
  • 固定現場だと思っていたら、複数現場を回ることがある
  • 正社員として、現場の穴埋めや責任を求められることがある
  • 給料を上げるために、勤務日数や夜勤を増やす必要がある

警備員の正社員は、「警備の仕事がきついか」だけで見ると判断を間違えやすいです。

大事なのは、その会社の働き方に自分が納得できるかどうかです。

施設警備で落ち着いて働けると思って入ったのに、実際には複数現場を回ったり、交通誘導の応援に入ったりすることもあります。

逆に、最初からそういう働き方だと分かったうえで入るなら、そこまで大きなミスマッチにはなりにくいです。

警備員の正社員がきついかどうかは、仕事内容だけでなく、現場、勤務日数、夜勤、応援勤務、会社の説明の丁寧さまで見て判断した方がいいですね。

警備員の正社員とアルバイトの違い

警備員の正社員とアルバイトは、同じ警備員でも働き方や求められる役割が違います。

項目正社員アルバイト
働き方会社のシフトや現場都合に合わせる場面が多い週1日、短期、土日だけなど調整しやすい場合がある
責任現場の中心、隊長候補、応援勤務などを求められることがある現場では責任があるが、働き方の自由度は高め
収入安定しやすいが、日数や夜勤に左右される会社もある働いた分だけ収入になるが、安定性は勤務日数次第
キャリア資格取得、隊長、管理側へ進む道が見えやすい副業、学生、短期収入目的と相性がいい
向いている人警備で生活を作りたい人、責任を持って働きたい人まず警備を試したい人、柔軟に働きたい人

アルバイトでも、制服を着て現場に出れば警備員として見られます。

「アルバイトだから責任がない」という話ではありません。

ただ、正社員になると、会社から求められる役割は少し重くなります。

現場の穴埋め、応援勤務、隊長候補、資格取得、後輩のフォローなど、ただ決められた時間だけ働くのとは違う部分も出てきます。

その中でも、一番大きい違いは責任感です。

正社員として働くなら、社名を背負って現場に立つ自覚は必要です。

警備は、基本的に人が作るサービスです。

誘導する人。
受付に立つ人。
巡回する人。
現場でお客さんや隊員とやり取りする人。

その人の態度、言葉づかい、動き方、人との付き合い方が、そのまま会社の印象になります。

社畜になれと言いたいわけではありません。

でも、自分本位で動くのではなく、現場全体を見て考えることは大事です。

今この配置で何が必要か。
誰が困っているか。
どう動けば現場が回るか。
会社として信用を落とさないか。

そういう考え方ができる人は、周りからの信頼もついてきます。

そして、信頼される人は、隊長や管理側へ進む道も見えやすくなります。

【ここにSWELLふきだし:ホンネちゃん】

警備は人が商品なのさ。
だから我が強すぎる人が暴れると、現場ごとクセ強売り場になるってワケ。

警備員の正社員が向いている人

警備員の正社員が向いているのは、家族のために働きたい人、生活を立て直したい人、今の生活をどうにか変えたい人です。

きれいな言い方をするなら、安定した収入がほしい人。

もっと本音で言うなら、生きるために働く理由がはっきりしている人ですね。

警備会社は日給月給の会社も多いです。

日給月給というのは、ざっくり言えば、働いた日数や勤務内容が収入に反映されやすい働き方です。

もちろん会社によって条件は違います。

ただ、警備業界では、出勤日数を増やしたり、夜勤に入ったり、評価されて良い現場を任されたりすることで、収入を作りやすい面があります。

楽ではありません。

暑い日もあります。
寒い日もあります。
眠い夜勤もあります。
人間関係で面倒な日もあります。

それでも、一生懸命に働けば、そのぶん勤務日数や現場評価という形で返ってくることがあります。

さらに、努力と結果が認められれば、アルバイトから社員へ、現場隊員から隊長へ、低学歴からでも管理側へ進む道が見えることもあります。

警備業界は、きれいな経歴だけで戦う場所ではありません。

今いる場所で踏ん張れる人、任された現場に本気で向き合える人には、ちゃんと道が開くことがあります。

若い人の初めての就職に警備業界をすすめにくい理由

一方で、若い人が初めての就職先として警備業界を選ぶ場合は、少し慎重に考えてほしいです。

初めての就職が警備業界で、そのまま10年、20年と勤めたとします。

もちろん、それ自体が悪いわけではありません。

警備業界で長く働き、資格を取り、隊長になり、管理側へ進む人もいます。

ただ、そのあとに警備業界以外へ転職しようとすると、選択肢が狭くなりやすいです。

警備の経験は、警備業界では強みになります。

でも、まったく別の業界へ出ようとした時に、その経験をどう評価してもらうかは簡単ではありません。

だから、若い人が「なんとなく楽そうだから」「他に思いつかないから」という理由だけで、最初の正社員を警備に決めるのはおすすめしにくいです。

警備を否定しているわけではありません。

ただ、最初の正社員経験は、その後の働き方にも影響します。

ただし、若くても警備の仕事に興味があり、現場経験を積んで資格を取りたい気持ちがあるなら、警備業界を選ぶのは悪いことではありません。

大事なのは、何も考えずに流れ着くのではなく、納得して選ぶことです。

警備を選ぶなら、仕事内容、給料、働き方、将来の選択肢まで見たうえで選んでほしいです。

何がやりたいか分からない。
何が向いているか分からない。
でも、とりあえず正社員にはならないといけない気がする。

そういう状態なら、いきなり決める前に、自分に合う仕事を整理してからでも遅くありません。

【ここにSWELLふきだし:ホンネちゃん】

「楽そうだから正社員で警備」は、ちょっと危ないのさ。
入口が広い仕事ほど、出口のことも見ておくってワケ。

何が向いているか分からない若い人は、先に相談してもいい

警備がダメという話ではありません。

ただ、初めての正社員経験を決める前に、自分に向いている仕事を整理しておくのは大事です。

何がやりたいか分からない。
何が向いているか分からない。
自分に合う仕事が分からない。

そういう状態で、なんとなく求人票だけを見て決めると、あとから「本当にこれでよかったのかな」と悩みやすくなります。

もちろん、警備員の仕事が合う人もいます。

でも、ほかの選択肢を見たうえで警備を選ぶのと、何も分からないまま警備に流れ着くのでは、納得感が違います。

自分に何が向いているか分からない若い人は、中立の立場で相談できるサービスを使って、まず方向性を整理してみるのもありです。

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初バイトとして警備員を選ぶのはあり

若い人の初めての就職先として警備業界は慎重に見てほしい、と書きました。

ただし、初バイトとして警備員を選ぶのはありです。

ここは分けて考えてください。

警備員バイトは、学生や副業の人と相性がいいことがあります。

日給制の現場なら、1回の勤務でまとまった金額を得やすいです。

夜勤や土日だけ、週1〜2回など、会社や現場によっては働き方を調整しやすい場合もあります。

もちろん、現場に出ればプロの警備員として見られます。

「バイトだから適当でいい」という仕事ではありません。

でも、若い人が社会経験として警備員バイトを経験するのは、悪くないと思っています。

警備員バイトについて詳しく知りたい人は、警備員バイトの仕事内容・給料・週1勤務・夜勤についてまとめた記事も参考にしてください。

「楽そう」で入るのは悪くない。でも業界をナメると続かない

警備員の正社員で失敗しやすいのは、「楽そうだから」という人だけではありません。

正直、楽そうだと思って入って、実際に暇な機械警備や施設警備の配置につく人もいます。

そこで贅沢をしすぎず、将来性や収入の上限もある程度割り切れるなら、それなりに良い生活になることもあります。

問題は、警備業界をナメて入ってくる人です。

「この世界なら簡単に上に行ける」
「自分ならすぐに偉くなれる」

こういう温度で入ってくる人は、長続きしにくい印象があります。

特に、警備業界なら簡単に登れると豪語している人は、1年も持たないことが多いです。

警備は入口が広い仕事です。

でも、入口が広いことと、簡単に評価されることは別です。

現場で時間を守る。
人と合わせる。
ルールを守る。
任された配置をきちんとこなす。

こういう地味な積み重ねを軽く見る人ほど、途中でつまずきます。

我が強すぎる人も注意です。

突き抜けて極めるタイプなら、周りに迷惑をかけながらも長く残ることはあります。

ただ、普通の人がそれを目指す必要はありません。

警備員の正社員として長く働くなら、「自分が上に行くこと」だけでなく、現場や周りとどう折り合いをつけるかも大事です。

【ここにSWELLふきだし:ホンネちゃん】

「警備なら簡単に上に行ける」は、だいたい現場に着く前がピークなのさ。
入口が広いだけで、ナメて登れる階段じゃないってワケ。

正社員になる前に、納得できる働き方か確認しておく

警備員の正社員になるなら、納得できる働き方ができそうかは必ず確認した方がいいです。

たとえば、施設警備希望で入社したとします。

本人は「A施設に固定で入る」と思っていても、実際にはA施設とB施設の掛け持ちになることがあります。

さらに、希望している給料を稼ごうと思ったら、施設警備だけでは足りず、交通誘導などの2号業務まで入らないと届かないこともあります。

これは、会社が悪いという話だけではありません。

警備会社が持っている現場、勤務時間、日数、夜勤の有無、日給月給の仕組みによって、稼げる働き方は変わります。

だからこそ、面接では次のようなことを確認しておきたいです。

  • 固定現場なのか、複数現場を回るのか
  • 希望する月収に届く働き方ができるのか
  • 施設警備だけで働けるのか
  • 交通誘導など2号業務に入る可能性はあるのか
  • 夜勤や応援勤務はどれくらいあるのか
  • 休みの取り方はどうなっているのか

「施設警備で正社員」と聞くと、ひとつの施設にずっと固定されるイメージを持つ人もいると思います。

でも、実際の働き方は会社によって違います。

入社してから「思っていた働き方と違う」とならないように、最初に確認しておきましょう。

【ここにSWELLふきだし:ホンネちゃん】

「施設警備希望です」で入ったのに、気づいたら施設A、施設B、たまに道路。
それ、もう警備の詰め合わせセットってワケ。

警備員の正社員で失敗しない会社選び

警備員の正社員は、会社選びでかなり変わります。

給料だけで選ぶのも危ないです。

逆に、仕事内容だけで選んでも、希望する収入に届かないことがあります。

正社員として入るなら、求人票や面接で次のような点を確認しておきましょう。

  • 日給月給なのか、月給制なのか
  • 月に何日くらい働く想定なのか
  • 夜勤はあるのか
  • 固定現場か、複数現場を回るのか
  • 希望する月収に届く働き方ができるのか
  • 社会保険や各種手当はどうなっているのか
  • 資格取得の支援はあるのか
  • 新任教育や現任教育をきちんと行っているか
  • 日当保証や中止時の扱いはどうなっているか

特に、聞きにくい条件を会社側から説明してくれる会社は安心しやすいです。

給料、シフト、研修、装備、日当保証、現場の入り方。

応募者が不安に感じやすいところを丁寧に説明してくれる会社は、入社後のミスマッチも起きにくいと思います。

警備会社の選び方を詳しく知りたい人は、警備会社の選び方と求人票・現場・面接で見るべきポイントも読んでみてください。

反対に、教育なしで現場に出そうとする、無茶な連勤を断ると怒る、仕事が安定しない会社は注意が必要です。

危ない会社のサインは、危ない警備会社の見分け方をまとめた記事で詳しく書いています。

警備員の正社員は給料だけでなく、働き方まで見る

警備員の正社員を考える時、給料はもちろん大事です。

ただ、月収や年収だけを見て決めるのは少し危ないです。

同じ金額でも、働き方によってしんどさが変わるからです。

日勤中心でその金額なのか。
夜勤込みなのか。
休日出勤が多いのか。
遠方現場や応援が多いのか。
資格者として責任の重い現場に入るのか。

このあたりで、同じ給料でも体感は変わります。

高い給料には、高い理由があります。

それが危険度なのか、拘束時間なのか、夜勤なのか、資格なのか、単に会社が隊員へしっかり還元しているのか。

理由を確認したうえで、自分が納得できる働き方か見てください。

警備員の給料や年収については、警備員の給料・年収の考え方をまとめた記事も参考になります。

警備員の正社員から出世を目指すなら、人望と資格が大事

警備員の正社員として上を目指すなら、資格は強いです。

交通誘導警備2級、施設警備2級、雑踏警備2級、警備員指導教育責任者など、警備業界には評価につながりやすい資格があります。

ただし、資格だけで出世できるわけではありません。

現場で信頼されることも大事です。

時間を守る。
報連相ができる。
人に強く当たりすぎない。
新人や高齢隊員をフォローできる。
お客さんや作業員と揉めない。

こういう積み重ねが、人望になります。

警備の仕事は、人同士で作るサービスです。

資格を取ることも大事ですが、「この人なら任せられる」と思われる働き方をすることも同じくらい大事です。

警備員の資格について詳しく知りたい人は、警備員に役立つ資格をまとめた記事も参考にしてください。

それでも警備員の正社員で頑張りたい人へ

ここまで少し厳しい話もしました。

若い人の初めての就職先としては、警備業界を慎重に見てほしい。

楽そうだから、他に思いつかないから、という理由だけで正社員になるのはおすすめしにくいです。

でも、生活を立て直したい人。
家族のために働きたい人。
今の自分を変えたい人。
警備で頑張ると腹を決めた人。

そういう人にとって、警備員の正社員は本気で選択肢になります。

警備業界は、きれいな経歴だけで勝負する場所ではありません。

中卒でも、元ニートでも、アルバイトからでも、現場で踏ん張って、資格を取って、人から信頼されれば、道が開くことがあります。

もちろん、楽ではありません。

暑い日もあります。
寒い日もあります。
理不尽な現場もあります。

それでも、この業界には、人生を立て直せるだけの懐の深さがあります。

警備でやってみたい。
警備で食っていきたい。
警備業界で少しでも上を目指したい。

そう思えるなら、求人を見比べて、自分に合う会社を探してみてください。

警備業界で頑張る人が少しでも増えたら、私もうれしいです。

一緒に、警備業をもう少し面白い業界にしていきましょう。

まとめ|警備員の正社員はあり。ただし初就職なら慎重に

警備員の正社員は、ありです。

特に、生活を立て直したい人、家族のために働きたい人、生きるために働く理由がはっきりしている人には、現実的な選択肢になります。

一生懸命に働けば、勤務日数や現場評価、資格取得、隊長や管理側への道として返ってくることもあります。

ただし、若い人の初めての就職先としては慎重に考えてください。

警備業界で10年、20年と働いたあとに、まったく別の業界へ転職しようとすると、選択肢が狭くなりやすいからです。

警備がダメなのではありません。

警備を選ぶなら、納得して選んでほしいという話です。

警備員の正社員で失敗しないためには、給料だけでなく、働き方、現場、勤務日数、夜勤、応援、資格支援、会社の説明の丁寧さまで見てください。

そして最後は、自分がその働き方に納得できるかです。

警備で頑張ると決めたなら、入口は広いです。

あとは、自分に合う会社を選んで、一歩ずつ現場で信用を積み上げていきましょう。

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この記事を書いた人

現役警備員として働きながら、警備業界のリアルを発信しています。
交通誘導・施設・雑踏警備を経験し、現在は管理職として現場と人材育成に携わっています。

保有資格:
・警備員指導教育責任者(1号・2号)
・交通誘導警備業務2級
・施設警備業務2級
・雑踏警備業務2級
・列車見張り(列車防護員)
・踏切監視員

これから警備員を目指す方や、現役で悩んでいる方に向けて「きついこともリアルに」分かりやすく発信していきます。

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