危ない警備会社の見分け方|無茶な連勤・教育なし・仕事が安定しない会社に注意

忙しい時は、「出てくれ、出てくれ」と言われる。

でも、暇な時期になると、干物なのかと思うくらい仕事を回してもらえない。

警備業界では、こういう会社に当たってしまう人がいます。

無茶な連勤を頼まれて、断ったら強く責められる。
でも、仕事が少ない時期になると、今度は勤務を減らされる。

これ、けっこうキツいです。

警備員は日給月給の会社も多いので、仕事があるかどうかは生活に直結します。

忙しい時だけ都合よく呼ばれて、暇な時は仕事を回してもらえない。
そんな扱いを受けているなら、「自分が悪いのかな」と抱え込む必要はありません。

警備会社を変える判断をしていいです。

入社前でも、入社後でも、危ない警備会社にはある程度サインがあります。

ここでは、現場と管理側の両方から見て「これは注意した方がいい」と思うポイントをまとめます。

怖がらせたいわけではありません。

ただ、警備会社選びを間違えると、給料、体力、休憩、人間関係、現場の安全まで全部しんどくなります。

「これはちょっと危ないかも」と気づけるだけで、避けられる地雷はあります。

ホンネちゃん

「お願い」と言いながら、断ったらブチギレる。
それはお願いじゃなくて、ほぼ圧なのさ。

目次

危ない警備会社は求人票・教育・現場にサインが出る

危ない警備会社って、入ってみないと分からない部分もあります。

でも、全部が運任せではありません。

求人票の書き方。
新任教育の扱い。
現場の人数配置。
制服や装備の状態。
忙しい時と暇な時の隊員の扱い。

このあたりに、会社の考え方はけっこう出ます。

いわゆるブラック警備会社に近い会社ほど、求人票よりも「入社後の扱い」に問題が出やすいです。

もちろん、ひとつ当てはまっただけで「絶対にブラック」とは言いません。

ただ、危ないサインがいくつも重なる会社は注意した方がいいです。

特に未経験で警備会社に入る人は、求人票の「未経験歓迎」「高日給」「すぐ働ける」だけで決めないでください。

その言葉の裏側に、ちゃんと教育や現場管理があるか。
ここを見てほしいです。

無茶な連勤を断ったら怒られる会社は危ない

警備会社で働いていると、忙しい時期に「もう1日出られない?」と頼まれることはあります。

そこまでは、まだ分かります。

警備は人が現場に立つ仕事なので、急な欠勤や追加配置があると、会社側も必死になります。

でも、問題はその先です。

体力的にきつい。
予定がある。
家庭の事情がある。
もう連勤が続いていて限界が近い。

そういう理由で断った時に、会社側が強く責めてくるなら注意してください。

それは「お願い」ではなく、ほぼ命令に近いです。

もちろん、毎回毎回断っていれば会社側も困ります。

でも、無茶な連勤を断っただけできつく言われるなら、その会社は隊員の体力や生活をあまり見ていない可能性があります。

警備員は、疲れた体で現場に立てばいい仕事ではありません。

集中力が落ちれば、事故やクレームにつながります。

「人が足りないから出ろ」だけで回している会社は、長く働くにはしんどいです。

忙しい時だけ呼ばれて、暇な時期に仕事を回してくれない会社も注意

忙しい時だけ無茶な連勤を求めてくるのに、暇な時期になると急に仕事を回してくれない。

これも危ないサインです。

他社からうちの会社へ来る人の中にも、「仕事に出してもらえないから転職したい」と言って入ってくる人がいます。

特に交通誘導や雑踏警備などの2号警備では、仕事があるかどうかが生活に直結します。

日給月給なら、仕事に出られない日は給料が増えません。

忙しい時は「頼む、出てくれ」と言われる。
でも、暇になったら急に勤務が減る。

これをされると、体力もしんどいし、収入も安定しません。

会社にも繁忙期・閑散期はあります。

そこは仕方ない部分もあります。

でも、繁忙期だけ無理をさせて、閑散期には何の相談もなく仕事を回さない。
そんな扱いが続くなら、その会社にしがみつく必要はないと思います。

警備会社を変えたら、同じ警備員でも働きやすさが変わることはあります。

仕事量、日給、1日保証、管制の対応、現場の種類。
このあたりは会社によって違います。

「警備員が向いていない」のではなく、「今の会社が合っていないだけ」ということもありますよ。

ホンネちゃん

忙しい時は「頼む!」で、暇になったら干物扱い。
それは仲間じゃなくて、都合のいい駒ってワケ。

新任教育なしで現場に出そうとする会社はかなり危ない

これは、分かりやすい危険信号です。

面接が終わって、採用が決まった。
その場で制服を渡されて、「じゃあ明日から現場ね」。

いや、ちょっと待ってください。

警備員は、採用されたらそのまますぐ現場に立てる仕事ではありません。

未経験者なら、新任教育を受けてから現場に出る必要があります。

警備員の新任教育は、基本教育と業務別教育をあわせて20時間以上とされています。
経験や資格によって短縮されるケースはありますが、未経験者を教育なしでそのまま現場へ出す会社は危ないです。

教育時間については、警視庁の警備員に対する教育時間でも確認できます。

仮に給料が良くても、私はおすすめしません。

なぜなら、教育を飛ばす会社は、法律や安全よりも「とりあえず人を現場に出すこと」を優先している可能性があるからです。

警備員の仕事は、ただ立つだけではありません。

車を止める。
人を案内する。
異常に気づく。
現場ごとのルールを守る。
危ない時に、自分の身も守る。

これを何も教えずに現場へ出すのは、本人にも現場にも危ないです。

「すぐ働けます」は魅力的に見えます。

でも、警備の場合は、早ければいいという話ではありません。

必要な教育を飛ばしてまで早く現場に出そうとする会社は、初心者が選ぶ会社としては避けた方がいいです。

給料が他社より安すぎる会社は注意する

危ない警備会社を見分ける時、給料の安さも見てほしいです。

もちろん、安い会社が全部ダメとは言いません。

地域差もありますし、業務内容によっても日給は変わります。

たとえば、負担が軽めの施設警備で、仕事内容と給料のバランスに納得できるなら、それは選択肢としてありです。

でも、交通誘導や雑踏警備のように、屋外で立ち続けたり、天候や車両リスクがある仕事なのに、他社より明らかに給料が安いなら注意してください。

安すぎる給料は、負のループに入りやすいです。

  • 給料が安い
  • 人が集まりにくい
  • 警備の質が落ちやすい
  • 高い警備料金では仕事が取りにくくなる
  • 安く仕事を取る
  • さらに給料を上げにくくなる

もちろん、すべての会社がこの流れになるわけではありません。

ただ、給料が安すぎる会社は、人が集まりにくく、現場配置にも余裕がなくなりやすいです。

その結果、ひとりの隊員に無理が寄ることがあります。

求人を見る時は、日給の高さだけでなく、地域相場と比べて安すぎないかも見てください。

警備員の給料や日給の見方は、警備員の給料・年収の現実と稼ぎ方をまとめた記事でも詳しく書いています。

現場の人数配置が少なすぎる会社は危ない

街中で警備現場を見かけた時は、人数配置も見てください。

現場の規模に対して、明らかに警備員の人数が少ない。
これは危ないサインです。

大きな出入口。
車両の出入りが多い場所。
歩行者が多い道路。
片側交互通行と作業車両の出入りが重なる現場。

こういう現場を、少なすぎる人数で回していると、安全面にも休憩にも無理が出ます。

本来、休憩は「取れたらラッキー」ではありません。

でも人数が足りない現場では、休憩すら当然の権利として確保されていない空気になることがあります。

優秀な隊員が、危ない配置を成立させていることもある

以前、まあまあな規模の現場で、警備員さんが1人だけ立っているのを見かけたことがあります。

その人は、1人で片側交互通行をしながら、作業車両の誘導までこなしていました。

最初に見た時は、正直こう思いました。

「めっちゃ優秀な警備員じゃん」

でも、あとからよく考えると、危ないし可哀想な配置だったんですよね。

片側交互通行を見る。
作業車両を見る。
一般車を見る。
歩行者を見る。
現場の動きも見る。

これを1人で背負っている。

その隊員さんが上手いから何とか成立していただけで、本来なら2〜3人は必要な現場だったと思います。

優秀な警備員が1人で何とかしている現場は、「すごい現場」ではなく、危ない配置かもしれません。

会社選びでは、そういう見方も大事です。

制服や装備がズタボロの隊員が多い会社は注意する

街中で見かける警備員の姿も、会社を見る材料になります。

制服がヨレヨレ。
装備がくたびれている。
パッと見でズタボロに見える。

こういう隊員さんを見ると、正直、痛ましく見えることがあります。

もちろん、1人だけならたまたまかもしれません。

でも、同じ会社の隊員さんが1つの現場にたくさんいて、みんな制服や装備がボロボロに見えるなら注意してください。

これは隊員さん個人を責める話ではありません。

むしろ、会社側の装備支給、制服管理、身だしなみ管理、現場管理の弱さが出ている可能性があります。

警備員は制服を着て、外から見られる仕事です。

その制服や装備があまりにも雑に見えるなら、会社が隊員をどう扱っているかを考える材料になります。

求人票はきれいに書けます。

でも、現場に立っている隊員さんの姿は、けっこう正直です。

1日保証や雨天中止の扱いを説明しない会社も注意

警備会社を選ぶ時は、1日保証や雨天中止の扱いも確認してください。

交通誘導などの現場では、雨で現場が中止になることがあります。

また、現場に行ったけど短時間で終わることもあります。

この時に給料がどうなるのか。

ここを説明してくれない会社は、少し注意した方がいいです。

求人票に「短時間で終わっても1日保証」と書いてある会社は、応募者からすると安心材料になります。

逆に、日給だけ大きく書いていて、雨天中止や短時間終了時の扱いが分からない場合は、面接で必ず確認してください。

警備は日給月給の会社が多いので、こういう条件が収入に直結します。

聞きにくいことかもしれません。

でも、入ってから「そんな話、聞いてない」となる方がしんどいです。

警備会社の選び方を全体的に整理したい人は、警備会社の選び方と求人票・現場・面接で見るべきポイントも読んでみてください。

普段から「なんでもやります」と言っていると、本当に何でも来る

これは、私のちょっとした失敗談です。

警備会社で働き始めたころ、私はたぶん普段から「なんでもやります」みたいな空気を出していました。

言っている本人は、やる気アピールのつもりです。
でも会社側からすると、「あ、この人はどこでも行ける人なんだ」と見えます。

その結果、ある時に他県への出張を打診されました。

最初は「1週間くらい」と聞いていたんです。
ところが気づけば、半年いました。

もう、短期出張というより軽い移住です。

もちろん、その経験が全部悪かったわけではありません。
でも、普段から「なんでもやります」と言っていた自分にも原因はあります。

警備会社は、現場に人を配置する仕事でもあります。
「どこでも行けます」「いつでも出られます」「なんでもやります」と言えば、本当にそういう人として扱われます。

稼ぎたい人、出張も夜勤も遠方現場も歓迎の人なら、それは強みです。
実際、会社側としても、動ける人はかなり助かります。

ただ、近場で働きたい人、家庭の都合がある人、夜勤や出張がきつい人は、普段から希望や限界を伝えておいた方がいいです。

会社が危ないかどうかを見るのも大事ですが、自分がどこまでできるのかを伝えることも同じくらい大事ですね。

【ここにSWELLふきだし:ホンネちゃん】

「なんでもやります!」は便利な魔法の言葉なのさ。
ただし、唱え続けると本当に何でも飛んでくるってワケ。

ホンネちゃん

「なんでもやります!」
って言ってると、本当に何でも
飛んでくるってワケ。

危ない警備会社に当たったら、会社を変えていい

危ないサインがいくつも当てはまる会社にいるなら、無理にしがみつかなくていいです。

警備会社を変えるだけで、働きやすさが変わることはあります。

特に、警備の仕事自体が嫌いではない人。

交通誘導や施設警備、雑踏警備、機械警備など、仕事内容にはまだ興味がある。
でも、今の会社の扱いがしんどい。

そういう人は、警備業を辞める前に、別の警備会社を見るのは十分ありです。

同じ警備員でも、会社によって現場数、日給、1日保証、教育、管制の対応は違います。

「警備が合わない」のではなく、「その会社が合わない」だけかもしれません。

警備会社を変える前に、求人はいくつか見比べてください。

日給だけでなく、勤務日数、現場の種類、1日保証、教育、装備品の扱いまで見ると、会社ごとの違いが分かりやすいです。

警備業そのものに迷っているなら、外の仕事を見てもいい

一方で、警備会社を変えるだけでは解決しない人もいます。

警備そのものが合わない。
外仕事がしんどい。
夜勤や天候に振り回される働き方がきつい。
このまま警備を続けていいのか迷っている。

そういう人は、警備業界の外を見てもいいと思います。

正直に言うと、うちから警備業を離れて他業種へ転職していった若い人たちは、悲しいことに、みんな幸せそうにしています。

これは警備業がダメという話ではありません。

ただ、人によっては、警備会社を変えるより、業界そのものを変えた方が楽になることもあります。

もし3〜40代で、警備を続けるか、他業種も見るか悩んでいるなら、いきなり転職を決める前に、相談先を使って選択肢を整理するのもありです。

ただ、転職エージェントも種類が多いので、警備から他業種に行きたい人ほど、どこに相談するかで迷いやすいです。

自分に合う相談先を探したい人は、こういうサービスを使って整理するのもありです。

サクキャリマッチで、自分に合う選択肢を見つける
今のモヤモヤ、次の一手に変えよう。

まとめ|危ない警備会社は、隊員の扱いにサインが出る

危ない警備会社は、分かりやすく「うちは危ないです」と書いてくれません。

でも、サインはあります。

  • 無茶な連勤を断ると怒られる
  • 忙しい時だけ呼ばれて、暇な時期は仕事を回してくれない
  • 新任教育なしで現場に出そうとする
  • 給料が他社より安すぎる
  • 現場規模に対して人数配置が少なすぎる
  • 制服や装備がズタボロの隊員が多い
  • 1日保証や雨天中止の扱いを説明してくれない
  • 「なんでもやります」と言った人に無茶な勤務を寄せすぎる

ひとつ当てはまっただけで、すぐにブラック会社と決めつける必要はありません。

ただ、こういうサインがいくつも重なっているなら、慎重に見た方がいいです。

警備員は、ただ立っているだけの仕事ではありません。

安全を見て、周囲を見て、現場を止めないように動きながら、自分の体も守る仕事です。

その隊員を雑に扱う会社で、長く安心して働くのは難しいです。

今の会社がしんどいなら、警備会社を変える。
警備業そのものに迷っているなら、外の選択肢も見る。

どちらでもいいです。

大事なのは、無茶な扱いを「警備員だから仕方ない」で飲み込まないことです。

警備会社の選び方から整理したい人は、警備会社の選び方と失敗しないための判断材料も参考にしてください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

現役警備員として働きながら、警備業界のリアルを発信しています。
交通誘導・施設・雑踏警備を経験し、現在は管理職として現場と人材育成に携わっています。

保有資格:
・警備員指導教育責任者(1号・2号)
・交通誘導警備業務2級
・施設警備業務2級
・雑踏警備業務2級
・列車見張り(列車防護員)
・踏切監視員

これから警備員を目指す方や、現役で悩んでいる方に向けて「きついこともリアルに」分かりやすく発信していきます。

コメント

コメントする

目次