中卒でも専門学校に行ける?入学資格と高卒認定・高等専修学校の違いを解説

「中卒でも専門学校に行ける?」
「高校を卒業していないと入れない?」
「中卒で入れる専門学校ってあるの?」

私は高校を中退しているので、最終学歴は中卒です。
ただし、専門学校へ通った経験はありません。

そのため、この記事では「実際に専門学校へ通ってどうだった」という体験談ではなく、文部科学省の公式情報をもとに、中卒から専門学校へ進むための入学資格を整理します。

先に答えると、中卒だから専門学校へ進めないわけではありません。
ただし、一般に「専門学校」と呼ばれる専修学校専門課程へ、中卒というだけでそのまま入れるわけでもありません。

高校を卒業するほか、高卒認定に合格する、修業年限3年以上の高等専修学校を修了する、18歳以上で専門学校の個別入学資格審査に認められるなど、入学資格を満たす方法があります。

目次

中卒でも専門学校へ行ける|ただし入学資格を満たす必要がある

文部科学省では、一般に「専門学校」と呼ばれる学校を専修学校専門課程としています。

専門学校の入学資格として、まず挙げられているのが「高等学校または中等教育学校を卒業した者」です。
そのため、中学校を卒業しただけの状態では、一般的な専門学校の入学資格をそのまま満たしているとはいえません。

一方で、専門学校へ進むための入学資格は高校卒業だけではありません。

現在の状態専門学校の入学資格
中学校卒業のみ原則そのままでは満たさない
高校卒業○
高卒認定合格○
修業年限3年以上の高等専修学校修了○
18歳以上で個別入学資格審査に認められる○

つまり、「中卒だから無理」ではなく、「今の自分が専門学校の入学資格を満たしているか」を確認する話です。

文部科学省|専修学校入学資格について

専門学校と高等専修学校は別の学校

中卒から学校を探していると、かなり紛らわしい言葉が出てきます。

「専門学校」と「高等専修学校」は名前が似ていますが、同じものではありません。

区分主な入学資格位置づけ
専門学校
(専修学校専門課程)
高校卒業程度など高校卒業後などに専門分野を学ぶ課程
高等専修学校
(専修学校高等課程)
中学校卒業程度中学校卒業後の進路の一つ
専修学校一般課程学歴による限定なし高等課程・専門課程以外の教育を行う課程
ホンネちゃん

専門学校と高等専修学校。
名前、似すぎだよねー。
ワケわかんない!

文部科学省によると、高等専修学校は中学校卒業者などを対象とした学校で、高校と並ぶ中学卒業後の進路の一つです。

専門的な科目や実習を多く取り入れている学校もあるので、「中卒から専門分野を学びたい」という場合は、高等専修学校が選択肢になることがあります。

一方、一般に「専門学校」と呼ばれるのは専修学校の専門課程です。
ここを混同すると、「中卒でも専門学校へそのまま入れる」と誤解しやすくなります。

文部科学省「#知る専」|高等専修学校のことが知りたい

中卒から専門学校へ進む4つの主なルート

中卒から専門学校を目指すなら、大きく分けて次の4つの方法があります。

1.高校を卒業してから専門学校へ進む

一番分かりやすいのは、高校を卒業して専門学校へ進む方法です。

全日制に限らず、高校には定時制や通信制などもあります。
高校を卒業すれば、専門学校の基本的な入学資格を満たします。

また、「高卒」という学歴そのものを取得したい場合は、高卒認定とは違い、高校を卒業する必要があります。

2.高卒認定に合格して専門学校を受験する

高校を卒業していなくても、高等学校卒業程度認定試験、いわゆる高卒認定に合格すれば、専門学校の受験資格が与えられます。

文部科学省では、高卒認定を「高校を卒業した人と同等以上の学力があるかどうかを認定するための試験」としています。

高校中退者が専門学校を目指す場合にも使えるルートです。

18歳未満の場合には注意が必要です。
文部科学省の専門学校入学資格では、18歳に達していない場合、18歳に達した日の翌日から高卒認定試験の合格者として扱われます。

高卒認定に合格したからといって、専門学校へ自動的に入学できるわけではありません。
受験資格を得たうえで、希望する学校の入学者選抜を受けることになります。

文部科学省|高等学校卒業程度認定試験 概要・パンフレット等

3.修業年限3年以上の高等専修学校を修了する

高等専修学校から専門学校へ進む方法もあります。

文部科学省では、修業年限3年以上の専修学校高等課程を修了した人について、専門学校の入学資格を認めています。

高等専修学校は中学校卒業程度で入学できるため、中学卒業後から専門分野を学び、その後さらに専門学校へ進むルートを取ることも可能です。

なお、高等専修学校を修了することと、高校を卒業した学歴を得ることは別です。
高校卒業資格も必要な場合は、技能連携など学校ごとの仕組みを確認してください。

専門学校への進学を考えるなら、修業年限、卒業後の進路、専門学校の入学資格を得られる課程かまで確認してください。

4.18歳以上なら個別入学資格審査という方法もある

もう一つ、中卒の人に関係するのが個別入学資格審査です。

文部科学省では、専門学校が個別に入学資格を審査し、高校卒業者に準ずる学力があると認めた18歳以上の人について、専門学校の入学資格を認めています。

つまり、18歳以上なら「中卒だから絶対に高卒認定を取らなければ専門学校へ行けない」とも限りません。

希望する専門学校が個別入学資格審査を実施しているか、募集要項や学校への問い合わせで確認してください。

なお、個別入学資格審査で入学資格を認められることと、実際の入学試験に合格することは別です。

高卒認定に合格しても最終学歴は「高卒」にならない

高卒認定については、もう一つ知っておいた方がいいことがあります。

高卒認定に合格しても、それだけで最終学歴が「高校卒業」になるわけではありません。

文部科学省のQ&Aでも、高卒認定は高校を卒業した人と同等以上の学力があると認定する試験であり、高校を卒業していなければ最終学歴は高校卒業にならないと説明されています。

高卒認定に合格すると、専門学校や大学などの受験資格として使えます。
「高卒という学歴を得ること」と「進学に必要な受験資格を得ること」は分けて考えましょう。

文部科学省|高等学校卒業程度認定試験とは

中卒で入れる学校を探すなら「課程」と「募集要項」を見る

「中卒で入れる専門学校」を探すときは、学校名だけでは判断しにくいです。
確認したいのは、その学校のどの課程へ入るのかです。

  • 専門課程なのか
  • 高等課程なのか
  • 一般課程なのか
  • 出願資格に何と書かれているか
  • 高卒認定で受験できるか
  • 18歳以上の個別入学資格審査があるか

専修学校一般課程については、文部科学省が「中学校卒業や高等学校卒業などの入学資格の限定をしていない」と説明しています。

一般課程は、一般に「専門学校」と呼ばれる専門課程とは別です。
「専門的なことを学べる学校へ中卒で入れる」という話と、「中卒のまま専門学校の専門課程へ入れる」という話は分けて考えた方が分かりやすいです。

美容や調理など、学びたい分野が決まっている場合も同じです。
「美容だから中卒で入れる」「調理なら入れる」と分野名だけで判断せず、課程と募集要項の出願資格まで確認してください。

資格取得が目的なら、その学校や課程を修了することで、希望する資格の受験資格などを得られるのかも確認しておきましょう。

文部科学省「#知る専」|専門学校のことが知りたい

中卒から専門学校を目指すなら、今の年齢と目的でルートを選ぶ

どのルートが合うかは、現在の年齢や「何のために専門学校へ行きたいのか」で変わります。

状況考えられる選択肢
中学卒業後から専門分野を学びたい高校・高等専修学校などを検討する
高校中退後に専門学校を目指したい高卒認定、高校卒業などを検討する
18歳以上で行きたい専門学校が決まっている個別入学資格審査の有無も確認する
「高卒」という学歴そのものが欲しい高校卒業を目指す

特に18歳以上で希望する専門学校が決まっているなら、高卒認定の勉強を始める前に、その学校で個別入学資格審査を実施しているか確認してもいいでしょう。

専門学校だけでなく大学なども含めて進学先を広く考えたいなら、高卒認定という方法があります。

そして、「受験資格だけではなく高卒という学歴も欲しい」という場合は、高卒認定ではなく高校卒業を目指す必要があります。

高校中退の中卒でも、進学ルートまで全部なくなるわけではない

私は高校中退なので、最終学歴は中卒です。
それでも制度を調べると、高校を卒業しなかった時点で、その先の進学ルートがすべてなくなるわけではありません。

専門学校へ行きたい理由があり、そのために入学資格が必要なら、高卒認定や高等専修学校、個別入学資格審査などの方法があります。

一方で、専門学校へ行くこと自体が目的になっているなら、一度「その仕事をするために本当にその学校が必要なのか」まで確認した方がいいと思います。

仕事によっては資格が必要なものもあれば、資格がなくても始められる仕事もあります。
進学以外の選択肢も含めて見たい人は、中卒でも取れる資格をまとめた記事や、中卒でもできる仕事をまとめた記事も参考にしてください。

まとめ|中卒でも専門学校へ進む道はある

一般に「専門学校」と呼ばれる専修学校専門課程は、高校卒業などの入学資格が必要です。
そのため、中学校を卒業しただけの状態で、すべての専門学校へそのまま入れるわけではありません。

中卒からでも、次のようなルートがあります。

  • 高校を卒業する
  • 高卒認定に合格する
  • 修業年限3年以上の高等専修学校を修了する
  • 18歳以上で専門学校の個別入学資格審査に認められる

中卒だから専門学校へ行けない、ではありません。
自分が希望する学校の入学資格をどう満たすかを確認するのが先です。

行きたい学校が見つかったら、まず公式サイトの募集要項を確認し、分からなければ学校へ直接問い合わせてください。
特に個別入学資格審査については、学校ごとに確認するのが確実です。


参考資料
文部科学省「専修学校入学資格について」
文部科学省「#知る専|専門学校のことが知りたい」
文部科学省「#知る専|高等専修学校のことが知りたい」
文部科学省「高等学校卒業程度認定試験 概要・パンフレット等」
文部科学省「高等学校卒業程度認定試験とは」

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この記事を書いた人

中卒・約3年ほぼ無職から、運送、レディースアパレルを経て警備員へ。
現在は警備会社の管理職として、現場・管制・新人教育などに携わっています。

警備員指導教育責任者1・2号、交通・施設・雑踏警備2級などを保有。

恋愛では、結婚・離婚・再婚も経験しました。

『こんな俺でも大丈夫だったんだから、みんな大丈夫。』

そんなスタンスで、警備の仕事、中卒・低学歴の生き方、男性の恋愛・結婚を実体験ベースで発信しています。

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