警備員の隊長になるには?資格より大事なことと任される人の特徴を管理側が解説

警備員 隊長になるには? 方法を解説 資格は必要?

「警備員の隊長になるには資格が必要?」
「交通誘導2級を取れば、隊長になれる?」
「会社はどんな警備員を隊長に選んでいるの?」

警備員として働いていると、現場をまとめる隊長や班長を見て、「どうすれば自分も任されるんだろう」と思うことがあります。

結論から言うと、資格を持っているだけで隊長になれるわけではありません。
資格が必要な配置で使えることは大きな強みですが、実際に現場を任せるとなれば、普段の勤務態度、人間関係、報告、周囲への気配りなども見ています。

私は警備員として現場を経験し、現在は警備員の教育や配置にも関わっています。
この記事では、管理側から見て「この人なら現場を任せやすい」と感じる警備員の特徴と、隊長を目指すなら何を意識した方がいいのかを本音で解説します。

目次

  【警備員の真夏対策】

真夏の警備は、本当に過酷です。
警備員は制服の関係で、暑くても簡単に服装を変えられません。

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結論|隊長になるなら資格より先に「この人なら任せられる」が大事

隊長を任せるとき、私が一番大事だと思うのは、警備が上手いかどうかだけではありません。

遅刻や欠勤が少ない。
必要な報告ができる。
周りの警備員と普通に仕事ができる。
問題が起きたとき、自分だけで抱え込まず相談できる。

こうした基本が安定している人の方が、現場は任せやすいです。

誘導技術がものすごく高くても、毎回誰かと揉めたり、急に休んだり、報告なしで自己判断を続けたりする人だと、複数人をまとめる役割は任せにくくなります。

ホンネちゃん

隊長って「一番うまい人選手権」の優勝者じゃないのさ。
現場ごと任せられるかって話なのさ。

警備員の隊長・班長は何をする人?

隊長や班長の呼び方、任される範囲は会社や現場によって違います。
私が経験してきた現場では、複数の警備員をまとめる役割として使われてきました。

たとえば、隊員の配置を確認したり、現場の状況を見ながら休憩を回したり、契約先とのやり取りや、何かあったときの報告・連絡を担ったりします。

もちろん、隊長が全部一人でやるわけではありません。
それでも、自分の持ち場だけを見ていればいい隊員とは違って、現場全体を見る役割になります。

だから私は、単純な誘導技術だけではなく、「周囲とうまく仕事ができるか」をかなり重要だと考えています。

管理側から見て、隊長を任せやすい警備員の特徴

遅刻・欠勤が少なく、勤務が安定している

まず大前提になるのが、勤務の安定です。

隊長が当日の朝に来ないとなれば、隊員一人が欠けるのとは影響が違います。
配置や契約先との調整まで含めて、現場のスタートから崩れることがあります。

だから、遅刻や欠勤が少なく、普通に勤務を続けられることは地味に見えてかなり大きいです。

報告・連絡・相談ができる

隊長になれば、自分一人で判断できないことも増えます。
事故、クレーム、隊員同士のトラブル、契約先からの要望など、現場ではいろいろ起こります。

そんなときに必要なのは、何でも一人で解決する能力ではありません。
必要なタイミングで、必要な相手へ報告できることです。

分からないことを確認する。
危ないと思ったら相談する。
問題が起きたら隠さず伝える。

管理側としては、この辺ができる人の方が安心して任せられます。

人間関係を大きく壊さない

隊長になると、自分より年上の人、経験の長い人、クセの強い人をまとめることもあります。

全員と仲良くなる必要はありません。
でも、すぐ言い争いになる、相手によって態度を変える、気に入らない人を露骨に無視するといった状態では、現場をまとめるのは難しいです。

私自身、警備員を見てきて、現場で長く頼られる人は人間関係が上手なことが多いと感じます。
技術が多少不器用でも、周りと協力して仕事ができる人は強いです。

警備員同士の人間関係については、警備員の人間関係はきつい?変な人・うざい先輩との付き合い方でも詳しく書いています。

自分の持ち場だけでなく、周囲を見られる

隊員のときは、自分の持ち場をきちんと守ることが最優先です。
隊長になると、それに加えて周囲を見る必要が出てきます。

あの場所が詰まり始めている。
新人が困っている。
休憩がまだ回っていない。
契約先から話がありそうだ。

自分が一番忙しそうに動くことより、現場のどこに手を入れれば全体が回るのかを考えられる人の方が隊長向きです。

フットワークが軽い

管理側からすると、「この人ならあの現場にも行ける」と思える人はかなり助かります。

もちろん、何でも断らず無理して働けという意味ではありません。
ただ、現場が変わっても対応できたり、急な応援でも動けたりする人は、経験する現場も増えます。

いろいろな現場を見ることは、隊長として全体を考える力にもつながります。

交通誘導2級を取れば隊長になれる?

交通誘導警備業務2級を持っていることは、かなり大きな強みです。
資格者として配置できる現場が増えるため、管理側から見ても使いやすい人材になります。

ただし、交通2級=隊長の資格ではありません。
資格を取った翌日から、自動的に人をまとめられるようになるわけでもありません。

逆に、資格者が必ず隊長である必要もありません。
資格を持ちながら、いろいろな現場へ応援に行ける人も会社としてはかなり助かります。

私はこういう、安定していてフットワークも軽い交通2級持ちを、半分冗談で「歩くお守り」みたいな存在だと思っています。

ホンネちゃん

資格者は隊長だけじゃないのさ。
どこでも行ける2級持ちは、管理側からすると歩くお守りってワケ。

交通誘導2級そのものの取り方は、交通誘導警備業務2級の取り方で詳しく解説しています。

入社1か月未満で班長に選ばれたこともある

私は警備業界へ入って1か月も経っていない頃、大型店舗のオープン警備へ出張したことがあります。

50人ほどが入る現場で班長を3人選ぶことになり、なぜか私もその一人に選ばれました。
任されたのは、10人ほどの警備員をまとめる立体駐車場の班です。

当時の私は新人アルバイト。
周りは自分よりはるかに経験の長い警備員ばかりでした。

あとから聞くと、出張先の営業所長が私を「入社して数年経った若手の警備員」だと勘違いしていたそうです。
実際は入社1か月未満なので、完全に勘違いから始まった班長でした。

ホンネちゃん

新人アルバイトを若手エリートと勘違い。
人事、まあまあ攻めてるってワケ。

でも、班長になった以上はやるしかありません。
駐車場の構造や車の流れを見ながら、どこが詰まりやすいのか、自分に何ができるのかを考えて動きました。

ベテランばかりの中で、肩書きだけで言うことを聞いてもらえるはずもありません。
当時は、とにかく自分が人より動くつもりで現場を回っていました。

少しずつ周りも協力してくれるようになり、結果として大きな事故やクレームなく現場を終えることができました。

この経験で分かったのは、班長という名前をもらっただけでは、人はついてきてくれないということです。
資格や肩書きより、普段どう動くかを周りは見ています。

このときの話は、「警備員だけはやめとけ」と言われる理由を解説した記事でも紹介しています。

逆に、隊長を任せにくい警備員は?

管理側から見て、隊長を任せにくいのは「警備が下手な人」だけではありません。

  • 遅刻や欠勤が多い
  • 必要な報告をしない
  • 分からないことまで自己判断で進める
  • 隊員同士で頻繁に揉める
  • 自分の持ち場だけ見て、周囲を見ない
  • ミスや問題を隠そうとする

一度ミスをしただけで、隊長に向かないと決めるわけではありません。
大切なのは、問題が起きたときに報告し、指摘されたことを直して、同じ失敗を繰り返さないことです。

隊長になりたいなら、まず何をすればいい?

隊長を目指したいなら、いきなり「隊長になるための特別な技術」を探すより、普段の仕事を安定させる方が先です。

  1. 遅刻・欠勤を減らして勤務を安定させる
  2. 分からないことは確認し、必要な報告をする
  3. 周りの警備員と協力して仕事をする
  4. 自分の持ち場だけでなく、現場全体を見る癖をつける
  5. 必要なら交通2級など、現場で使える資格を取る
  6. 隊長をやりたい意思を会社へ伝える

最後の「やりたいと伝える」も意外と大事です。
会社側から見て候補に入っていても、本人が人をまとめる仕事を嫌がっているのか、挑戦したいのか分からないことがあります。

資格取得と同じで、機会を待つだけではなく、言える職場なら自分から希望を伝えておいた方がチャンスにつながりやすいです。

隊長になっても、全部一人で背負わなくていい

隊長になると責任は増えますが、事故やクレーム、人員の問題まで全部一人で解決する必要はありません。
現場だけで処理できないことは、早めに会社や管理側へ報告・相談することも隊長の仕事です。

ホンネちゃん

隊長=全部自分で解決する超人、じゃないのさ。
ちゃんと助けを呼べるのも仕事ってワケ。

今の会社で隊長になる機会がないなら?

隊長を目指していても、会社によって現場の数や役割、資格取得の機会は違います。

まずは、隊長をやってみたいことや資格を取りたいことを会社へ伝えてみてください。
それでも長く機会がなく、今後も経験を積めそうにないなら、ほかの警備会社の働き方を知っておくのも一つです。

まとめ|隊長になる近道は「この人なら任せられる」と思われること

警備員の隊長になるうえで、資格は強い武器になります。
ただ、資格だけで現場をまとめられるわけではありません。

勤務が安定している。
報告ができる。
周囲と協力できる。
自分だけでなく現場全体を見る。

こうした普段の積み重ねが、「この人なら任せられる」という評価につながります。

交通2級などの資格を取りながら、現場で信頼を積み、隊長をやりたい意思も伝える。
隊長を目指すなら、肩書きを追いかけるより、まず任せても大丈夫な警備員になることから始めるのがおすすめです。

空調服を着られない警備員へ

真夏の警備は、本当に過酷です。
炎天下やアスファルトの照り返しの中でも、警備員は決められた制服を着て仕事をしなければなりません。

最近は空調服を支給する警備会社も増えてきました。
ただ、会社や現場によっては、空調服タイプの制服が用意されていなかったり、自由に着用できなかったりすることもあります。

「制服を変えられない警備員でも、何かできる暑さ対策はないか」

私もずっと考えた結果、たどり着いたのが、薄手のペルチェベストを制服の下に着る方法です。

インナーとして着用できる薄手のタイプなら、外から見える警備制服を大きく変えずに、冷却プレートで身体を冷やせます。
商品によっては、空調服と組み合わせて使いやすいものもあります。

もちろん、ペルチェベストを着れば熱中症にならないわけではありません。
水分や塩分の補給、こまめな休憩、体調が悪いときの早めの申告も必要です。

それでも、毎年気合いだけで猛暑に耐えるより、身体を冷やせる装備をひとつ持っておく方が安心です。

空調服を着られない現場で働いている人は、制服の下から冷やすという方法も一度チェックしてみてください。

今年の夏も、無理だけはしないでくださいね。ご安全に!

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この記事を書いた人

現役警備員として働きながら、警備業界のリアルを発信しています。
交通誘導・施設・雑踏警備を経験し、現在は管理職として現場と人材育成に携わっています。

保有資格:
・警備員指導教育責任者(1号・2号)
・交通誘導警備業務2級
・施設警備業務2級
・雑踏警備業務2級
・列車見張り(列車防護員)
・踏切監視員

これから警備員を目指す方や、現役で悩んでいる方に向けて「きついこともリアルに」分かりやすく発信していきます。

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