「今の仕事を続ける未来が見えない」
「未経験から警備員へ転職しても大丈夫なのか」
「学歴や職歴に自信がなくても、警備員としてやっていけるのか」
結論から言うと、他職種から警備員へ転職するのは十分ありです。
警備業界には、工場、運送、販売、飲食、介護、建設業など、さまざまな仕事を経験してきた人がいます。
私自身も、運送業とレディスアパレルを経て警備員になりました。
前職が警備と関係なくても、それだけで不利になるわけではありません。警備業界では、過去の肩書よりも、入社後の働き方が見られます。
とはいえ、警備員なら誰でも楽に続けられるわけではありません。
警備の種類や会社をよく見ずに入ると、想像との違いに心を折られます。
この記事では、他職種から警備員へ転職した私の経験をもとに、未経験者が評価されるポイント、失敗しやすい人、入社後の流れ、警備会社を選ぶ基準まで解説します。
警備業界には、さまざまな前職の人が集まっている
警備員は、他職種から転職してくる人が珍しくない仕事です。
大手企業で役職を経験した人もいれば、会社を経営していた人、定年後に再就職した人、仕事を転々としてきた人もいます。
そこへ警備一筋で何十年も働いてきた人まで混ざるので、まさに人生のるつぼです。
休憩中に昔の仕事を聞くだけでも、なかなか面白いですよ。
経歴だけ並べたら、同じ会社に集まるとは思えない人たちが、同じ制服を着て仕事をしています。
ホンネちゃん警備会社の休憩室
経歴だけ見たら異世界転生者の集会ってワケ。
管理側として新人を見ていても、前職が警備と関係あるかどうかは、それほど重要ではありません。
未経験で入ってきた人でも、現場で信用を積めば、少しずつ任される仕事が増えていきます。
警備員の仕事は、施設、道路、イベント会場など、働く場所によって内容もきつさも変わります。
転職前に全体像を知っておきたい人は、警備員の仕事内容と現場のリアルも確認してみてください。
私もレディスアパレルから警備員へ転職した
私の最終学歴は中卒で、一時期は引きこもりに近い生活も経験しました。
そこから運送会社で約2年働き、次に飛び込んだのがレディスアパレル業界です。
人と関わることが苦手だったのに、よりによって接客業を選びました。
今思えば、なかなか謎の思い切り方です。
それでも約5年働き、最終的には複数店舗を任されるマネージャーになりました。
その後、リーマンショックの影響で収入面に不安を感じ、警備業界へ転職します。
昨日までキラキラした服を売っていたのに、今日は排気ガスの中で旗を振っている。
入った直後は、さすがに「俺、何やってるんだろう」と思いました。
接客業で身につけた話し方や周囲を見る癖は、思っていた以上に警備の現場でも役立ちました。
歩行者へ声をかける時や、現場の職人さんと話す時、相手の様子を見ながら伝え方を変える場面は少なくありません。
その後は現場で信用を積み、交通誘導、雑踏、施設警備の検定や、警備員指導教育責任者の資格を取得しました。現在は現場だけでなく、管制、教育、管理側の仕事にも携わっています。
警備員として働きながら結婚し、マイホームも持てました。
過去の経歴に自信がなくても、入ってから積み上げられる。これは警備業界の良さだと思っています。
未経験OKの求人を見比べると、給料だけでなく、配属される警備や勤務条件の違いも分かります。
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未経験者は前職より、入社後の働き方を見られる
警備員として評価されるために、派手な職歴は必要ありません。
現場で見られているのは
『決められた時間に来られるか、急に休んで穴をあけないか、指示を聞いて安全に動けるか』です。
最初は不器用でも、注意されたことを次から直せる人は少しずつ信用されます。
警備の現場は、一人欠けるだけで配置が成立しなくなることがあります。
そのため、毎回きちんと来る人は、それだけでも会社や現場から頼られるようになります。
最初から完璧に動ける人はほとんどいない
未経験で入れば、誘導の合図、立つ位置、無線の使い方、報告の仕方など、分からないことだらけです。
最初から全部できる必要はありません。
分からないことを勝手に判断せず、その場で確認できる人の方が安全です。
警備では、知ったかぶりで動くより、「ここはどう動けばいいですか」と聞ける人の方が信用されます。
資格を取ると努力が見えやすい
未経験から入った人にとって、資格は努力を示しやすい材料です。
交通誘導警備業務2級、雑踏警備業務2級、施設警備業務2級などを取れば、資格者が必要な現場へ入れるようになり、任される仕事も増えます。
資格を取るだけで給料が一気に上がるとは限りません。
資格手当や配置先は会社によって違うため、取得支援の有無だけでなく、取ったあとにどんな現場へ入れるのかまで確認してください。
働きたい警備によって優先する資格も変わります。
詳しくは、警備員の資格一覧と未経験者が狙いやすい資格でまとめています。
50歳手前で入社して管理側まで進んだ人もいる
私の周りには、50歳手前でコンビニ店員から警備会社へ入ってきた人がいます。
その人は派手に自分を売り込むタイプではありませんでしたが、現場へきちんと出て、任された仕事を積み重ねていきました。
今では私と同格の立場で働き、しっかり稼いでいます。
年齢や前職だけで、その後が決まるわけではありません。
入社した瞬間に評価されるわけでもなく、現場で積み上げた信用が、少しずつ役割や収入につながります。
年齢を理由に警備員への転職を迷っているなら、まずは自分の地域でどんな会社が募集しているのか確認してみてください。
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未経験で入社してから現場へ出るまでの流れ
警備会社へ入ったからといって、初日から一人で道路や施設に立たされるわけではありません。会社によって細かな流れは違いますが、研修や現場説明を受けたあと、先輩と一緒に現場へ入る形が一般的です。
- 求人へ応募する
- 面接で勤務条件や希望する警備を確認する
- 入社後の研修を受ける
- 制服や装備の使い方を教わる
- 先輩と一緒に現場へ入る
- 仕事を覚えながら、一人で任される範囲を増やす
面接では、研修後にどんな現場へ配属されるのかも聞いておきましょう。「施設警備を希望して入社したのに、実際は交通誘導ばかりだった」というズレを防ぎやすくなります。
勤務時間も、日勤、夜勤、長時間勤務など、現場によって変わります。求人票の時間だけを見るのではなく、実際に多い勤務帯や、希望する日数を確保できるかまで確認してください。
他職種から警備員へ転職して失敗しやすい人
他職種から警備員へ来て活躍する人がいる一方で、短期間で辞める人にも共通点があります。
入社直後から大きな目標を語りすぎる人
「この会社で出世します」「すぐ資格を取って上へ行きます」と、入社直後から強く宣言する人がいます。
やる気があるのは悪くありません。
現場の仕事を覚える前から自分を大きく見せると、その後の言葉と行動の差が目立ちます。
実際、最初に大きなことを言っていた人ほど、遅刻や欠勤、指示への反発が重なり、少しずつ居づらくなって辞めていく場面を何度も見てきました。
警備員の信用は、目標の大きさではなく、今日の現場を安全に終わらせる積み重ねで決まります。
「立っているだけで楽そう」と思っている人
警備員は、外から見ると立っているだけに見えるかもしれません。
交通誘導では、暑さや寒さの中で車と歩行者を見続けます。雑踏警備なら、人の流れを読みながら広報や誘導を行い、施設警備でも巡回、受付、出入管理、鍵の管理、緊急時対応など、覚える仕事は少なくありません。
「楽そうだから」という理由だけで入ると、最初の真夏や長時間勤務で、想像との違いを突きつけられます。
警備の楽な部分と心が折れやすい現場は、警備員の楽な現場と地獄の現場で詳しく紹介しています。
良い面だけでなく、続けにくい条件も知ったうえで判断してください。
注意されたことを全部否定されたと受け取る人
警備の現場では、立つ位置や誘導の方法について注意されることがあります。事故につながる動きなら、その場ではっきり止められることも珍しくありません。
注意された時に、「自分を嫌っている」「前職ではこんな言われ方をしなかった」と受け取ってしまうと、仕事を覚える前にしんどくなります。
もちろん、怒鳴るだけの指導や理不尽な扱いまで我慢する必要はありません。
それでも、安全のために直すべき指摘と、ただの感情的な叱責は分けて考えた方がいいです。
未経験から警備員になるなら、警備の種類を選ぶ
ひとことで警備員といっても、働き方はかなり違います。
未経験者が求人を見る時は、会社名や給料だけでなく、どの警備へ配属されるのかを確認してください。
施設警備
工場の守衛さんや、施設の防災センターをイメージすると分かりやすいと思います。
商業施設、オフィスビル、工場、病院などで、受付、巡回、出入管理、防災センター業務を行います。
屋内勤務が多く、天候の影響を受けにくいのが特徴です。長時間勤務の現場や、覚える仕事が多い現場もあるため、「屋内だから楽」とは限りません。
交通誘導警備
一番身近な警備員。
車の運転をしていると、片側交互通行で止められたことがある!という人は多いのではないでしょうか?
工事現場や道路上で、車両と歩行者を安全に誘導する仕事です。
未経験から入りやすく、求人も見つけやすい一方で、屋外勤務が中心になります。
夏と冬の気温や悪天候から逃げにくいため、体力面は確認しておきたいところです。
雑踏警備
祭り、花火大会、スポーツ会場などで、人の流れを整え、混雑や事故を防ぎます。
イベントの雰囲気が好きな人には面白い仕事ですが、人混みや広報、クレーム対応が苦手な人には負担になることがあります。
屋内中心の施設警備と、求人が多い交通誘導で迷っている人は、施設警備と交通誘導の仕事内容・きつさの違いも参考にしてください。
警備会社は給料だけでなく、装備と教育体制まで見る
他職種から警備員へ転職するなら、警備会社選びはかなり重要です。
同じような警備をしていても、日給、資格手当、交通費、研修中の給料、現場数は会社ごとに違います。
求人票の日給が高くても、交通費込みだったり、資格者だけに適用される金額だったりするため、数字の内訳まで確認してください。
配属される現場と勤務日数
求人票に高い日給が書かれていても、十分な勤務日数がなければ収入は安定しません。
面接では、未経験者が入りやすい現場、月にどれくらい勤務できるのか、仕事が少ない時期があるのかまで聞いておきましょう。
資格を取ったあとの扱い
資格取得を支援している会社でも、取得後の手当や配置はそれぞれです。
受講料を会社が負担してくれるかだけでなく、資格手当はいくらか、資格者として働ける現場があるかまで確認すると、取得後のズレを減らせます。
夏の装備と休憩体制
交通誘導や雑踏警備を考えているなら、夏の装備も見ておいてください。
制服が空調服に対応しているか、飲み物や休憩を確保できる体制があるか。
真夏の屋外では、この差がそのまま続けやすさに出ます。
管理側で見ていても、夏の装備や休憩を軽く考える会社は不安になります。暑さは根性で消えません。



いまの真夏は、ほんとうに厳しいよ。
炎天下の中
厚手の制服で勤務をするのは危ないってワケ。
教育担当や管理側の対応
未経験者が続けられるかどうかは、最初に教える人の影響も大きいです。
質問しやすい雰囲気があるか?
現場へ丸投げされないか?
何かあった時に会社へ連絡して、対処してもらえるか?
面接や研修中の対応を見て、違和感が強い会社は慎重に考えてください。
警備会社を見るポイントは、警備会社を選ぶ基準とブラック企業を避けるコツでも詳しくまとめています。
未経験OKの警備員求人は、最初の1社だけで決めない
同じ地域の警備会社でも、給料や配属先、勤務条件には差があります。
最低でも2〜3社を見比べ、次の項目を確認してください。
- 実際に多い警備の種類
- 未経験者が最初に配属される現場
- 希望する勤務日数を確保できるか
- 交通費が別に支給されるか
- 資格手当と取得支援の内容
- 夏の装備と休憩体制
- 教育担当や管理側へ相談しやすいか
求人を比べると、自分の地域でどんな条件が一般的なのかが見えてきます。
そのうえで、「ここなら続けられそう」と思える会社を選んでください。
給料・配属先・勤務条件を比べてみる
ここまで読んだら、もう仲間。
警備の世界を覗いてみない?
まとめ|他職種から警備員へ転職するなら、続けられる会社を選ぶ
前職や学歴に自信がなくても、現場で信用を積める人には、警備員として働く道があります。
警備の種類によって仕事内容やきつさは変わり、同じ仕事でも会社によって給料、装備、教育体制に差があります。
応募前に2〜3社を比べて、「入れる会社」ではなく「続けられる会社」を選んでください。
私も、レディスアパレルから排気ガスの中へ飛び込んだ時は、自分が管理側まで進むとは思っていませんでした。
最初から立派な経歴がなくても、入ってから積み上げられるのが警備業界です。



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