交通誘導のやり方は、難しい合図をたくさん覚えることから始めなくて大丈夫です。
「早めに見せる → 確実に止める → 安全を確認して進める」
まずはこの3段階を覚えてください。
片側交互通行でも、工事車両の出入りでも、基本は同じです。
合図を出しただけで終わりではなく、相手に伝わったか、実際に車が止まったかまで確認することが一番大切です。
この記事では、現役警備員として交通誘導・新人教育・管理を経験してきた私が、停止合図、進行合図、片側交互通行、立ち位置、無線の使い方を図解形式で整理します。
交通誘導警備員の仕事内容そのものを知りたい人は、先に「交通誘導警備員とは?仕事内容・きつさ・向いている人を現役が解説」を参考にしてください。
交通誘導のやり方は「予告・停止・進行」の3段階
新人が最初に意識するなら、交通誘導を次の3段階に分けると分かりやすいです。
| 段階 | やること | 確認すること |
|---|---|---|
| 1.予告 | 遠くの車へ早めに合図を見せる | 運転手がこちらに気づいたか |
| 2.停止 | 停止位置へ誘導し、完全に止める | 速度が落ち、実際に停止したか |
| 3.進行 | 反対側と周囲の安全を確認して進める | 相手が進行合図を理解したか |
特に大事なのは、「合図を出した=止まった」ではないことです。
停止合図を出しても、運転手がこちらを見ていないことがあります。
車の速度が落ちているか、完全に止まったかまで見届けて、初めて次の動作へ進みます。
ホンネちゃん旗を振った時点では仕事は終わってないワケ。
車が止まったところまで見て1セット。
【図解】停止合図のやり方|遠くから予告して完全停止まで確認する
停止合図で一番避けたいのは、車が近づいてから急に止めることです。


1.遠くの車へ停止を予告する
車が近づいてから急に停止合図を出すと、運転手が安全に止まれる距離を確保できません。
車を早めに見つけたら、赤旗を大きく動かして「この先で止まる必要がある」と予告します。
私が教わった方法では、赤旗を横8の字のように振ると旗が絡まりにくく、遠くからも動きが見えやすくなります。
2.運転手と車の速度を見ながら停止させる
車が近づいたら停止の合図へ移ります。
この時、旗だけを見ずに、運転手がこちらを見ているか、ブレーキがかかって速度が落ちているかを確認します。
停止合図を出したのに速度が落ちない場合は、「気づいていない」「合図の意味が伝わっていない」可能性があります。
同じ小さな動作を繰り返すのではなく、立ち位置や見せ方を変えます。
3.完全停止するまで次の動作へ進まない
一番危ないのは、車がまだ動いているのに反対側や無線へ意識を移してしまうことです。
タイヤが止まり、車が完全に停止したことを確認してから、反対側・後方・歩行者などへ視線を移してください。
【図解】片側交互通行のやり方|4ステップで考える
片側交互通行は、両方向から来る車を一つの車線へ交互に通す誘導です。
| ステップ | 自分側でやること |
|---|---|
| 1 | 自分側の車両を確実に停止させる |
| 2 | 相方から「最終車両」の報告を受ける |
| 3 | 報告された最終車両が自分の前を通過するのを確認する |
| 4 | 自分側の車両を進行させる |
ここで大事なのが、相方から報告された最終車両を自分の目で確認することです。
相方から最終車両の特徴を聞き、その車両が自分の前を通過したことを確認してから、自分側を進行させます。
無線で最終車両を共有し、その車両を目視で確認するところまでが切り替えの流れです。
片側交互通行では「最後の車」を共有する
片側交互通行で相方と意思疎通する時は、「止めました」だけでは情報が足りません。
たとえば私は、現場のルールに合わせて次のような内容を共有します。
- こちら側は停止できた
- まだ車列が続いている
- 最後の車が規制区間へ入った
- 道路内に工事車両や歩行者がいる
聞き取れなかった時は、分かったつもりで進めません。
もう一度聞き直して、自分でも道路内を確認します。
マニュアルどおりでも車が止まらなかった実例
以前、とあるイベント警備で教育担当者と一緒に現場へ出た時のことです。
その人は左手に誘導灯を持ち、頭上で左右へ振って停止を予告。その後、誘導灯を真横へ伸ばして停止させようとしていました。
動作としては教わった形に沿っています。
ところが、なかなか車が止まらず、そのまま進もうとするドライバーもいました。
ドライバー側から見ると、真横へ向けた誘導灯が「そちらへ進んでください」という方向指示に見えた可能性があります。
この経験から私が強く意識するようになったのが、「正しい合図を出したか」より「相手に正しく伝わったか」です。
停止合図を出しても止まらないなら、運転手だけの問題と決めつけず、立ち位置、動作の大きさ、見せる角度を変えてみます。
【図解】立ち位置は「見える・確認できる・逃げられる」で決める
交通誘導は旗の振り方だけではありません。
立ち位置も誘導の一部です。
| 立ち位置で見ること | 意味 |
|---|---|
| 車から見える | 接近するドライバーが早めに警備員を発見できる |
| 自分から周囲を確認できる | 反対側、歩行者、後方の動きを見られる |
| 逃げ場がある | 車が止まらない時に退避できる |
車と壁、車と規制材の間など、逃げ場がない場所へ立つのは避けます。
また、停止させた先頭車だけを見続けるのも危険です。
後方から別の車が近づくことがありますし、反対側から車が進入してくる可能性もあります。
道路形状や工事内容で安全な位置は変わるので、新人が自己判断で位置を変えるのではなく、見えにくい・止めにくい・怖いと感じたら隊長へ相談してください。
教本どおりの持ち方と、私が現場でしている持ち方
交通誘導の正式な教本では、左手に赤旗、右手に白旗を持つ基本動作が示されています。
ただ、実際の片側交互通行では、赤旗・白旗に加えて無線機も使います。
そこで私は、現場では右手に赤旗、左脇に白旗、左手に無線機という持ち方をしています。
| 場面 | 私の持ち方 |
|---|---|
| 通常時 | 右手に赤旗・左脇に白旗・左手に無線機 |
| 進行合図を出す時 | 左手の小指で赤旗を持ち、右手で左脇の白旗を取って進行合図を出す |
この持ち方なら、無線機を左手に持ったまま相方と連絡を取りつつ、停止と進行の合図を切り替えられます。
ただし、これは私が実際の現場でしている持ち方です。教本の基本動作そのものを否定するものではなく、すべての会社・現場で共通する方法でもありません。
所属会社の教育、現場の実施要領、隊長の指示がある場合は、必ずそちらを優先してください。



教本の基本と、実際に私が現場でやってる方法は分けて考えるワケ。
交通誘導の仕事は現場によって5種類に分かれる
交通誘導といっても、配置場所によってやることは変わります。
| 誘導の種類 | 主な仕事 | 特に大切なこと |
|---|---|---|
| 車線規制 | 規制車線から通行車線へ案内する | 早めに規制を知らせる |
| 片側交互通行 | 両方向の車を一つの車線へ交互に通す | 停止・無線・目視確認 |
| 通行止め | 規制区域への進入を止める | 進めない方向と迂回方向を伝える |
| 工事車両の出入り | 一般交通を止めて工事車両を出入りさせる | 歩行者・自転車・一般車を先に確認する |
| 駐車場誘導 | 出入口や駐車場所へ案内する | 一度に一つの指示を出す |
勤務前には、隊長から「自分は何を担当するのか」を確認してください。
現場ごとの危険を事前に整理する方法は、「交通誘導のKY例|危険予知の書き方と現場別の記入例を解説」にまとめています。
新人がやりやすい危険な交通誘導
- 車が近づいてから急に停止合図を出す
- 合図を出しただけで車が止まったと思い込む
- 旗や無線の操作に集中して周囲を見ない
- 相方の無線だけを信用して車を進める
- 先頭車だけを見て後方や反対側を確認しない
- 小さく曖昧な合図を出し続ける
- やりにくくても隊長へ相談せず自己流で続ける
現場で注意される理由が分からない人は、「交通誘導警備員が怒られる理由|新人が現場で注意されやすいこと」も参考にしてください。
よくある質問
交通誘導で一番最初に覚えることは?
「早めに合図を見せる」「完全に止まったことを確認する」「安全確認してから進める」の3つです。旗の細かい形より先に、この流れを覚えると現場で判断しやすくなります。
片側交互通行で無線が聞き取れなかったら?
分かったつもりで進めず、聞き直してください。そのうえで、反対側と道路内を自分の目でも確認してから進行合図を出します。
旗と無線機を同時に扱えない場合は?
自己流で合図を変えず、隊長へ相談してください。会社や現場ごとに道具の持ち方や実施要領が決められていることがあります。
停止合図を出しても車が止まらない時は?
運転手が気づいていない、合図の意味が伝わっていない可能性があります。自分の安全を確保したうえで、立ち位置、動作の大きさ、合図の見せ方を変えます。
まとめ|交通誘導は「正しい形」より「伝わった結果」まで確認する
交通誘導の基本は、予告 → 停止 → 安全確認 → 進行です。
マニュアルどおりに旗を振ることは大切ですが、それだけで安全になるわけではありません。
相手が気づいたか。車は完全に止まったか。反対側と道路内は安全か。進行合図は伝わったか。
ここまで確認して一つの誘導です。
初出勤の流れや現場へ着いてからの動きが不安な人は、「警備員の初日は何をする?初出勤の流れと不安を現役目線で解説」も参考にしてください。
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最後に、仕事だけでなく
「彼女もほしい」と思っている方へ。
警備員は「モテない」より「出会いがない」?
私は警備員になってから、2回結婚しています。
でも、この仕事に就いてから新しく知り合った女性は、20年近くでたった1人。
その1人とは、アパレル時代の友人からの紹介。
警備業に関係しない出会いなんですよね。
私が恋愛で壁に感じたのは、
モテるかどうか以前に、そもそも出会いがない
ということです。



みんな「良い出会いがあれば」
って言うけどさ。
本当に出会いが無さすぎて
半分諦めちゃってるよね。
「彼女はほしい。でも、何から始めたらいい?」
そんな方に向けて、出会いの増やし方や身だしなみなど、私の経験を交えて紹介しています。









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