警備会社の管制は、隊員を適材適所に配置して、現場を事故なく回す仕事です。
ただ、交通誘導の管制をしている私からすると、人員配置だけでは半分しか説明できません。現場も人数も場所も毎日変わる中で、隊員に気持ちよく仕事へ出てもらうところまでが管制だと考えています。
この記事では、警備会社の管制の仕事内容と、私が実際の人員配置で大事にしている考え方を本音で紹介します。
警備会社の管制とは?基本は適材適所の人員配置
管制の中心になるのは、必要な現場へ警備員を配置することです。私の場合は、現場の条件、必要人数、隊員の経験や資格、人間関係まで見ながら勤務を組んでいます。
| 管制の仕事 | 実際に考えること |
|---|---|
| 人員配置 | 現場条件に合う隊員を組み合わせる |
| 欠員対応 | 休みや変更が出たら配置を組み直す |
| 勤務管理 | 出勤状況や勤務予定を確認する |
| 現場対応 | 隊員や現場からの連絡に対応する |
| 巡察・教育 | 現場を確認し、必要に応じて指導する |
| 顧客対応 | 人数や予定の変更を調整する |
配置表だけなら、空いているマスへ名前を入れているように見えるかもしれません。でも実際には、人には相性があり、得意な現場も苦手な現場もあります。
仕事ができる人を集めれば必ずうまくいくわけでもありません。誰と組ませるか、どの現場なら力を発揮できるかまで考えて、一日を無事に終わらせるのが管制の仕事です。
現場側の仕事を先に知りたい人は、警備員の仕事内容を4種類に分けて解説した記事も参考になります。
交通誘導の管制は、毎日同じ配置では済まない
毎日同じ場所で、同じ人数が必要で、同じ隊員を配置できるなら管制はかなり楽です。交通誘導はそうはいきません。
今日と明日で現場が違い、必要人数も変わります。現場が終わることもあれば、新しい注文、急な変更、欠勤が入ることもあります。
その中で隊員の休みや希望も見ながら配置を完成させます。綺麗事を抜きにすれば、しんどい連勤をお願いしないと現場が回らない日もあります。
会社が受けた注文を守ることは、隊員の仕事を守ることにもつながります。注文を断り続けて現場がなくなれば、そこで働く隊員の出勤先も減るからです。
会社の注文と隊員の生活。両方を見ながら毎日の配置を組むのが、交通誘導の管制です。
管制の裏の仕事は「気持ちよく仕事に出てもらうこと」
私は、隊員へ「人が足りないから出て」とは意地でも言いません。
その人が何を大事にして働いているかを見て、言い方を変えます。
- 頼られると頑張れる人には「あなただからお願いしてる」
- 仲間意識が強い人には「ここ、みんなで助け合っていこう」
- 稼ぎたい人には「こういう仕事あるよ。稼ぐならどう?」
- 勢いで乗ってくれる人には「男は気合と根性!テンション上げていこう!」
全員に同じ言葉を使っても響きません。その人が仕事へ出る理由を知って、刺さる言葉を選ぶ。ここからが管制の腕だと思っています。
二流の管制は「お願い」して、自分から借りを作る
人数が足りなくなると、ついお願いモードに入りたくなります。
「ごめん!明日どうしても人が足りないから出てくれん?」
これで出勤してもらえても、隊員側には「会社が困っているから、しょうがない。俺が助けてやるか」という気持ちが残ります。一勤務を埋める代わりに、管制側に借りが残ります。
私は逆に、その仕事にあるメリットから相手に刺さるものを選びます。
- 家から近い
- 出勤時間が遅い
- 早く終わりやすい
- 仲のいい隊員が一緒に行く
- 比較的楽な現場
- 残業が多くて稼げる
たとえば稼ぎたい人なら、
「明日こういう仕事あるよー。美味しい仕事だけど、稼ぐなら出とく?」
と持っていきます。
すると「会社を助けてやった」ではなく、「いい仕事を回してもらった」に変わります。同じ一勤務でも、隊員に残る感情はまったく違います。
お願いして借りを作るのではなく、相手にメリットを渡して貸しを作る。これが私の管制の基本です。
「どうする?」と聞く時点で、私は勝利を確信している
管制の器が出るのは、人員に余裕がある時ではありません。あと一人に断られたら配置が完成しない時です。
人数がカツカツなら、当然出てほしい。断らせん圧もあります。
それでもお願いモードには入らず、その隊員が欲しいものと仕事のメリットをつなげます。そのうえで最後に、
「どうする?」
と聞きます。
この「どうする?」で勝負を始めるわけではありません。私の中では、もう最終確認です。
普段からその人を見て、何を求めているかを知り、YESが出る仕事と伝え方を選んでいるからです。
のりさん「どうする?」って聞いとるけど、もう勝負終わっとるやん。
普段の「ありがとう」を積み重ねると、最後は人で動いてくれる
私は普段の配置でも、しんどい勤務をお願いする時でも、できるだけ隊員側から「ありがとう」が出る形を考えています。
近い現場を回してもらった。稼げる仕事を入れてもらった。仲のいい人と組ませてもらった。今日は楽な現場だった。
こういう小さな「ありがとう」が積み重なると、関係が変わります。
この考え方を話して、私は「腹黒い」と言われたことがあります。否定はしません。
目の前の一勤務だけではなく、普段から隊員が得をする配置を考え、仕事を回し、関係を作っているからです。
その積み重ねの先に、本当にどうにもならない日が来た時、
「のりさん困ってるなら出るよ」
と言ってもらえる。
私は、ここまで持っていくのが管制だと思っています。
一方で、管制側から見て配置しにくくなる隊員の特徴は、交通誘導員が干される理由を解説した記事で詳しく書いています。
まとめ|良い管制は勤務表の空欄を埋める人ではない
警備会社の管制は、適材適所に人を配置して、現場を事故なく回す仕事です。
ただ、配置表だけ見ていても長くは回りません。隊員が何を求めて働いているのかを知り、その人が出勤する理由を作る。会社の注文を守りながら、隊員の仕事も守る。
人員配置表の空欄ではなく、そこに書いてある名前の「人」を見る。
私は、それが管制の仕事だと思っています。
最後に、仕事だけでなく
「彼女もほしい」と思っている方へ。
警備員は「モテない」より「出会いがない」?
私は警備員になってから、2回結婚しています。
でも、この仕事に就いてから新しく知り合った女性は、20年近くでたった1人。
その1人とは、アパレル時代の友人からの紹介。
警備業に関係しない出会いなんですよね。
私が恋愛で壁に感じたのは、
モテるかどうか以前に、そもそも出会いがない
ということです。



みんな「良い出会いがあれば」
って言うけどさ。
本当に出会いが無さすぎて
半分諦めちゃってるよね。
「彼女はほしい。でも、何から始めたらいい?」
そんな方に向けて、出会いの増やし方や身だしなみなど、私の経験を交えて紹介しています。










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