「中卒って、今どれくらいいる?」
「100人いたら何人くらい?」
「自分の周りでは中卒をほとんど見ないけど、本当に少ない?」
私は高校を中退しているので、最終学歴は中卒です。
これまで生きてきて、自分以外で「この人も中卒なんだ」と知った人は2人しかいません。
令和2年国勢調査では、15歳以上人口のうち「卒業者・中学校」にあたる人は約1,126万人です。
15歳以上人口全体を分母にして計算すると、約10.4%になります。
ただし、これは「卒業者の約10人に1人が中卒」という意味ではありません。
15歳以上人口には、卒業者だけでなく在学者なども含まれています。
さらに年代別に見ると、20〜24歳では約2.2%、25〜29歳では約3.0%です。
若い年代では、中卒はかなり少数派になります。
この記事では、国勢調査をもとに中卒の人数と割合を確認しながら、年代別ではどれくらいいるのか、高卒や大卒と比べるとどうなのかを見ていきます。
中卒の割合は約10.4%|15歳以上人口に占める「卒業者・中学校」の割合
総務省の令和2年国勢調査によると、15歳以上人口は1億825万8,569人です。
そのうち、最終卒業学校が「中学校」に分類された卒業者は1,126万4,129人でした。
| 項目 | 人数 | 15歳以上人口に占める割合 |
|---|---|---|
| 15歳以上人口 | 108,258,569人 | 100% |
| 卒業者・中学校 | 11,264,129人 | 約10.4% |
15歳以上人口を単純に100人へ置き換えると、そのうち「卒業者・中学校」にあたる人が約10人です。
私は自分以外の中卒をほとんど知らないので、「そんなにいるの?」というのが最初の感想でした。
ただ、この約10.4%は15歳以上人口全体を分母にした数字です。
卒業者だけを分母にした割合ではありません。
国勢調査では、卒業者とは別に在学者や未就学者なども集計されています。
そのため、「卒業者の10人に1人が中卒」と読み替えないよう注意が必要です。
今回使っているのは、令和2年国勢調査の教育に関する表「男女、年齢(5歳階級)、配偶関係、在学か否かの別・最終卒業学校の種類別人口(15歳以上)」です。
e-Stat|令和2年国勢調査「男女、年齢(5歳階級)、配偶関係、在学か否かの別・最終卒業学校の種類別人口(15歳以上)」
最終卒業学校別の15歳以上人口は、国勢調査の10年ごとの大規模調査で確認できます。
この記事では、中学校を単独の区分で確認できる令和2年(2020年)国勢調査の数字を使っています。
年代別では20代の中卒割合は約2〜3%
「15歳以上人口全体では約10.4%」と聞いても、自分の周りでは中卒をほとんど見ない人もいると思います。
年代別にすると、その感覚に近い数字が出てきます。
| 年代 | 人口 | 卒業者・中学校 | 割合 |
|---|---|---|---|
| 20〜24歳 | 5,931,306人 | 132,896人 | 約2.2% |
| 25〜29歳 | 6,031,964人 | 180,518人 | 約3.0% |
| 30〜34歳 | 6,484,594人 | 245,507人 | 約3.8% |
| 35〜39歳 | 7,311,567人 | 323,153人 | 約4.4% |
| 40〜44歳 | 8,291,077人 | 343,907人 | 約4.1% |
※割合は、各年代の人口に対して「卒業者・中学校」が占める割合を計算し、小数点第2位を四捨五入しています。
ここでも、卒業者だけを分母にした割合ではありません。
20〜24歳では約2.2%なので、およそ45人に1人。
25〜29歳でも約3.0%なので、100人に3人ほどです。
少なくとも20代では、中卒はかなり少数派です。
身近に中卒がほとんどいないと感じる人がいても、それほど不思議ではありません。
しかも普段の生活で、友人や同僚に最終学歴を確認する機会はそれほどありません。
実際には会っていても、中卒だと知らない人もいるでしょう。
中卒・高卒・大卒の割合を比べるとどうなる?
同じ国勢調査から、主な最終卒業学校の人数を比べてみます。
ここでも割合は、15歳以上人口全体に対して計算しています。
| 最終卒業学校 | 人数 | 15歳以上人口に占める割合 |
|---|---|---|
| 中学校 | 11,264,129人 | 約10.4% |
| 高校・旧中 | 37,845,056人 | 約35.0% |
| 短大・高専 | 13,890,514人 | 約12.8% |
| 大学 | 19,839,068人 | 約18.3% |
| 大学院 | 2,060,874人 | 約1.9% |
※国勢調査には、小学校、卒業学校不詳、在学者などの区分もあります。この表では主な卒業区分だけを掲載しているため、合計は100%になりません。
15歳以上全体では、高校・旧中が約35.0%、大学が約18.3%です。
中学校の約10.4%も人数にすると1,000万人を超えていますが、先ほど見たように年代によって割合はかなり違います。
「中卒は全体の何%?」だけを見るなら約10.4%ですが、今の若い世代でどれくらいいるのかを知りたいなら、年代別の数字も一緒に見た方が実態をつかみやすいでしょう。
高校中退した人は国勢調査では中卒になる?
私は中学校を卒業して高校へ進学しましたが、その後中退しています。
この場合、「高校には行っているから、中卒の数字には入らないのでは?」と思う人もいるかもしれません。
国勢調査では、中途退学した人は、その前に卒業した学校を最終卒業学校として扱います。
私の場合は中学校を卒業したあとに高校を中退しているため、国勢調査上の最終卒業学校は「中学校」にあたります。
つまり、国勢調査では「どこへ進学したか」ではなく、最終的にどの学校を卒業したかで分類されます。
ただし、これはあくまで国勢調査上の分類の話です。
履歴書では、高校へ入学した事実や中退した事実まで書くため、単純に「中卒」とだけ書けばいいという意味ではありません。
私が実際に履歴書へどう書いているのかは、中卒の履歴書の書き方を実例付きで解説した記事で紹介しています。
私が知っている中卒3人は、なぜか全員警備員
ここからは統計ではなく、私がこれまで働いてきた中での話です。
私は運送、アパレル、警備と仕事をしてきましたが、自分以外で中卒だと知っている人は2人しかいません。
そして、その2人はどちらも警備員です。
私も警備員なので、私が知っている中卒3人は全員警備員ということになります。
ホンネちゃん私の周りだけで集計すると、
中卒の警備員率100%。母数3の世界なのさ。
もちろん、これを「中卒は警備員になりやすい」という話にはできません。
私は長く警備業界で働いているので、そもそも知り合う人が警備員に偏っています。
3人しかいないうえに、私の人間関係にもかなり偏りがあります。
統計として使える話ではありません。
ただ、2人を見ていてもう一つ感じることがあります。
どちらも、中卒だからといって悲壮感のある生活をしているわけではありません。
私から見れば、2人とも普通に働き、それぞれ自分の収入で生活しています。
私自身を含めた3人だけで中卒全体を語ることはできませんが、「中卒だから普通に生活できない」という3人ではありません。
中卒が少数派であることと、その後の人生は別の話
中卒が少数派なのは、数字を見ても分かります。
特に20代では約2〜3%なので、身近に中卒がほとんどいない人がいても不思議ではありません。
一方で、国勢調査から分かるのは、どの学校を最終卒業学校としている人が何人いるのかまでです。
その人の給料や仕事での評価、どんな生活をしているのかまでは、この割合では分かりません。
当然、この数字だけを見て、中卒の年収や幸福度、就職の成功率まで判断することもできません。
中卒には、「高卒以上」が応募条件の求人では、原則として応募条件を満たさないなど、学歴による不利があります。
そこは「学歴なんて関係ない」で済ませられる話ではありません。
それでも、中卒が少数派であることと、その後の仕事や生活が決まることは別の話です。
少なくとも私が知っている中卒3人は全員働いていて、2人についても私から見れば普通に生活しています。
もちろん、これも3人を見た私個人の経験です。
「だから中卒なら誰でも問題なく生活できる」と、中卒全体へ広げて言うつもりはありません。
中卒になったあとの仕事や不利について知りたい人は、中卒で人生終了なのかを実体験で解説した記事にまとめています。
収入が気になる人は、中卒の年収について実際の収入も公開した記事も読んでみてください。
まとめ|中卒は15歳以上全体では約10.4%、20代では約2〜3%
令和2年国勢調査では、15歳以上人口のうち「卒業者・中学校」にあたる人は約1,126万人です。
15歳以上人口全体を分母にすると、約10.4%になります。
ただし、これは卒業者だけを分母にした割合ではありません。
若い年代では割合が低く、20〜24歳では約2.2%、25〜29歳では約3.0%です。
そのため、若い世代で「周りに中卒がほとんどいない」と感じる人がいても不思議ではありません。
中卒が少数派であることは数字で確認できます。
ただ、その割合だけで、その後の仕事や収入、生活まで決まるわけではありません。
参考資料
政府統計の総合窓口(e-Stat)「令和2年国勢調査 就業状態等基本集計 表11-1 男女、年齢(5歳階級)、配偶関係、在学か否かの別・最終卒業学校の種類別人口(15歳以上)」
総務省統計局「02A-Q04 最終学歴別の人口(最終卒業学校の種類)」
総務省統計局「令和2年国勢調査 調査票の記入のしかた」









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