「中卒って恥ずかしい?」
「友達が大学へ行っているのを見ると、自分だけ取り残された気がする」
「学歴コンプレックスって、いつか消える?」
私は高校を中退しています。
今振り返ると、中卒であることへの感じ方は、年代によってかなり変わりました。
高校生くらいの年代では、学校へ行っていないことに、なぜか優越感すら持っていました。
ところが、友人たちが大学へ進み、自分との生活の差が少しずつ見えてくると、一気に現実が見えてきます。
劣等感が強かった時期は、人と会うことにも勇気が必要でした。
そこから運送、レディースアパレル、警備と働く中で、少しずつ自信を取り戻しました。
私の場合、学歴への劣等感を薄くしたのは、学歴について考え続けることではありませんでした。
仕事を覚えて、「自分にもできる」を増やしたことです。
この記事では、中卒だった私が年代ごとに何を感じ、どのように劣等感が消えていったのかを、そのままお話しします。
中卒を恥ずかしいと思う気持ちは、年代によって変わった
私の場合、中卒への劣等感は最初からあったわけではありません。
むしろ最初は、かなり逆でした。
| 時期 | 当時の気持ち |
|---|---|
| 高校を中退した頃 | 学校へ行っていないことに、なぜか優越感があった |
| 友人たちが大学へ進んだ頃 | 友人との距離を感じ、劣等感が強くなった |
| 運送会社へ入った頃 | 働き始めたものの、人付き合いに苦労した |
| 運送の仕事を覚えた頃 | 仕事への自信と誇りを持てるようになった |
| アパレルで働いていた頃 | 人と接することへの苦手意識がほぼなくなった |
高校生くらいの年代|学校へ行っていない自分に優越感があった
高校を中退した頃の私は、学校へ行っていないことを恥ずかしいとは思っていませんでした。
むしろ、「みんなが学校へ行っている時間に自由にしている自分」の方が上だと、どこかで思っていました。
今になって振り返ると、かなりアホです。
ホンネちゃん若さって、ときどき
根拠ゼロで無敵なんだよね。
その頃は、将来の仕事や収入、職歴について深く考えていませんでした。
自分だけ時間が止まっている感覚も、まだありませんでした。
大学生くらいの年代前半|友人との距離ができて現実が見えてきた
きつくなったのは、高校時代まで遊んでいた友人たちが大学へ進んだ頃です。
高校時代までは、同じように遊んで、同じような話をしていた友人たちでした。
ところが大学へ進むと、遊び方も、付き合う人も、話す内容も少しずつ変わっていきました。
普通に会話はできるのに、以前とは何かが違う。
自分だけ高校時代の場所に残ったまま、みんなに少しずつ置いていかれているような感覚が大きくなっていきました。
この頃が、私の劣等感のピークだったと思います。
人と会うだけでも勇気が必要になり、自分から人との距離を取ることも増えました。
「中卒だから」というより、周囲が前へ進んでいるのに、自分は何もしていない。
その差を勝手に大きく感じていました。
高校中退後、約3年間ほとんど働かなかった時期については、中卒ニート・引きこもりから社会復帰した実体験でも詳しく書いています。
運送会社で働き始めても、最初は人が怖かった
大学生くらいの年代後半になると、母親の知り合いがいる運送会社を紹介してもらいました。
当時、車の免許だけは持っていました。
免許は、親が取らせてくれたものです。
今となっては本当に感謝しています。
こうして運送会社で働き始めましたが、最初から順調だったわけではありません。
人と接することに強い苦手意識があり、職場にもなかなかなじめませんでした。
当時の私には、先輩たちが全員怖そうに見えていました。
何を話せばいいのかも分からず、仕事以前に人間関係でかなり苦労した時期です。
それでも、家具配送や単身引越しの仕事を続けるうちに、少しずつコツをつかみました。
仕事を覚えたことで、中卒への劣等感が薄くなった
運送会社で仕事を覚えると、自分の中に少しずつ変化が出てきました。
自分の仕事をこなすだけでなく、新しく入った人へ仕事を教えるようになり、現場リーダーも任されました。
仕事に対して、自信と誇りを持てるようになった時期です。
すると、不思議なくらい人への怖さも薄れていきました。
友人たちへ勝手に感じていた劣等感も、いつの間にか気にならなくなっていました。
私の場合、「中卒を気にしないようにしよう」と何度も自分へ言い聞かせたからではありません。
自分にも役に立てる場所がある、人から任せてもらえる仕事があると分かったことが大きかったです。
学歴欄は当時と同じでも、自分自身に対する見方が変わりました。
大失恋をきっかけに、なぜかレディースアパレルへ行った
運送会社で働いていた頃、大失恋をしました。
そこで、「口下手な自分を変えたい」「後悔しないために、興味のあることをやってみたい」と考えるようになります。
その両方を叶えてくれそうだったのが、洋服の世界でした。
求人情報誌を見ると、ヒゲを生やした男性が写真に写っている店を発見。
私は勝手にメンズショップだと思って応募しました。
ところが、実際はレディースアパレル。
しかも、写真に写っていた他県出身の店長から言われた採用理由は、かなり軽いものでした。
「こっちで男友達おらんから、とりあえず採用」
そんな理由で、私のレディースアパレル人生が始まりました。



メンズのつもりで応募してレディース。
人生、入口から迷子でも何とかなる。
最初は「かわいい」の一言すら言えない、完全に向いてない人だった
レディースアパレルへ入ったものの、当然すぐに活躍できたわけではありません。
女性スタッフや女性のお客様との会話だけでなく、商品を見て「かわいい」と言うことすらできませんでした。
どこからどう見ても、まごうことなき「向いてない人」です。
それでも、私は少しずつ慣れていきました。
仕事を続けるうちに、女性スタッフとも、お客様とも普通に話せるようになりました。
商品の説明も堂々とできるようになります。
2年目には店長が退職することになり、店長職を引き継ぎました。
さらにその2年後には、もう1店舗も受け持つようになりました。



「向いてない」って、
たまに初日の感想でしかないんだよね。
この頃には、人と接することへの強い苦手意識はなくなっていました。
中卒であることへの劣等感も、ほとんど感じなくなっていました。
むしろ、「中卒でも、頑張れば人生はなんとかなる」と、自分への自信がかなり大きくなっていた時期です。
その後、たまたま入った警備で過去の経験が全部つながった
その後、知り合いがレディースアパレルの店を作ることになり、私はそこへ移りました。
しかし、社長と合わなくなり退職します。
しばらくブラブラしていた頃、たまたま知り合いから警備の仕事へ誘われました。
最初は3か月だけ働くつもりでした。
ところが、意外なことに、それまでの経験が警備の仕事とよく合いました。
運送会社では、男性が多い職場で人との関わり方を覚えました。
レディースアパレルでは、女性スタッフや女性のお客様との接し方を覚えました。
一見すると警備とは関係がなさそうですが、警備会社は人が現場へ行って初めて仕事が成り立ちます。
現場を回すには、人間関係を作ること、人へ仕事を伝えること、相手に合わせて話すことも大切です。
運送とアパレルで身につけたことが、後になって警備の仕事でも使えました。
今は現場勤務に加えて、社内の管理や教育にも関わっています。
中卒から選べる仕事については、中卒でもできる仕事を実体験から解説した記事でも紹介しています。
中卒コンプレックスを薄くしたのは「自分にもできる」の積み重ねだった
私の劣等感が強かった頃は、友人の大学生活や、その先にある未来ばかり見ていました。
自分には何もないように感じていたからです。
でも、仕事を始めてから少しずつ変わりました。
- 仕事を一つ覚える
- 昨日より早くできるようになる
- 新人へ教えられるようになる
- お客様と普通に話せるようになる
- 仕事を任せてもらえるようになる
こうした小さな経験が増えるたびに、「中卒だから」という言葉が自分の中で小さくなっていきました。
少なくとも私の場合、劣等感を消したのは学歴について考え続けることではなく、働いて自分への信用を作ることでした。
中卒が恥ずかしくて仕事を選べないなら、一人で抱え込まなくていい
中卒への劣等感が強いと、求人を見ても「自分には無理だろう」と先に諦めてしまうことがあります。
私が若い頃は、求人情報誌を見ながら、自分で応募できそうな仕事を探しました。
今は、自分の経歴や経験を整理しながら、仕事選びの方向性を相談する方法もあります。
私自身、働き始めたことで少しずつ自信を取り戻しました。
だから、今「自分には何もできない」と感じている人も、最初から一人で答えを出す必要はないと思っています。
自分に向いている仕事が分からない人は、キャリア相談を使って、仕事選びの方向性を整理するのも一つの方法です。
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まとめ|中卒を恥ずかしいと思っても、そこで止まらなくていい
私は高校を中退した直後、中卒であることを恥ずかしいとは思っていませんでした。
むしろ、学校へ行っていない自分に妙な優越感すら持っていました。
その後、友人たちとの距離ができる中で劣等感が強くなり、人と会うことにも苦労しました。
それでも、運送、レディースアパレル、警備と働き、仕事を覚える中で自信を取り戻しました。
中卒であることを気にする気持ちは、人によって違います。
無理に「気にするな」と言われても、簡単には消えないと思います。
私の場合は、「中卒でも大丈夫」と思い込もうとしたのではなく、「自分にもできる」を一つずつ増やしたことで、気づけば劣等感が消えていました。









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