交通誘導員の単価はいくら?労務単価・警備料金・日当の違いを解説

交通誘導員 警備員 単価

「交通誘導員の単価って、いくらくらい?」
「公共工事の労務単価と、警備会社の請求単価は同じ?」
「単価が高いのに、隊員の日当はなぜ同じ金額ではないの?」

交通誘導員の単価を調べる時に、まず分けて考えたいのは、公共工事設計労務単価、警備会社の請求単価、隊員の日当の3つです。
この3つを混同すると、「警備会社がいくら受け取り、隊員へいくら支払っているのか」が見えにくくなります。

結論から言うと、交通誘導員の単価は、隊員の日当だけで決まるものではありません。
警備員を雇い続け、教育し、装備をそろえ、必要な時に現場へ送り出すための費用も含めて考える必要があります。

この記事では、広島県の公共工事設計労務単価を例にしながら、交通誘導員A・Bの単価、警備会社の請求単価が上がる理由、隊員の日当との違いを、管理側の目線で整理します。

目次

交通誘導員の単価は3種類に分けて考える

交通誘導員の単価といっても、見る人によって意味が変わります。
発注者が見る単価、警備会社が請求する単価、隊員が受け取る日当は、それぞれ別物です。

単価の種類意味主に見る人
公共工事設計労務単価公共工事の工事費を積算するために使う労務単価発注者、施工会社、積算担当者
警備会社の請求単価警備会社が発注者へ請求する1名あたりの金額発注者、警備会社
隊員の日当警備員本人が会社から受け取る給料警備員、応募者

公共工事設計労務単価が16,000円だからといって、警備会社の請求単価が16,000円になるわけではありません。
また、警備会社が20,000円で請求しているからといって、隊員の日当が20,000円になるわけでもありません。

まずは、どの単価の話をしているのかを分けることが大切です。

ホンネちゃん

「単価」の一言でまとめると、
話がごちゃつくってワケ。
労務単価と請求単価と日当は、別々に見るのが基本だよ。

広島県の交通誘導員A・Bの労務単価はいくら?

令和8年3月から適用される広島県の公共工事設計労務単価では、交通誘導警備員Aが18,700円、交通誘導警備員Bが16,000円です。
これは、所定労働時間内8時間あたりの単価です。

職種令和8年3月適用の広島県単価区分
交通誘導警備員A18,700円交通誘導警備業務1級または2級の検定合格警備員
交通誘導警備員B16,000円Aに該当しない交通誘導警備員

この金額は、公共工事の積算に使うための単価です。
時間外、休日、深夜の割増賃金や、警備会社に必要な現場管理費、一般管理費などの諸経費は含まれていません。

広島県の単価は、広島市「令和8年3月から適用する公共工事設計労務単価」で確認できます。
公共工事設計労務単価の考え方は、国土交通省「令和8年3月から適用する公共工事設計労務単価について」も参考になります。

交通誘導警備員A・Bの違いを先に整理したい人は、「交通誘導員A・Bの違いとは?積算区分と検定合格者の配置基準を解説」も参考にしてください。

労務単価は警備会社の請求単価ではない

公共工事設計労務単価は、警備会社が発注者へそのまま請求する金額ではありません。
あくまで公共工事の工事費を積算するための労務単価です。

警備会社が実際に警備員を配置するには、隊員の給料だけでなく、さまざまな経費がかかります。
燃料代、車両経費、装備品、制服、無線機、管制、教育、社会保険、有給休暇の原資などです。

さらに、最近は円安や物価高騰の影響で、燃料費、車両維持費、制服、資機材などの負担も大きくなっています。
昔と同じ感覚の単価では、警備員を安定して抱え続けるのが難しくなっています。

私の会社ではBでも20,000円〜21,000円ほどになることがある

私の会社の場合、交通誘導警備員Bでも、請求単価はおおむね20,000円〜21,000円になることがあります。
広島県の労務単価でBが16,000円だからといって、そのまま16,000円で請けるわけではありません。

これは、ただ利益を上乗せしているだけではありません。
燃料費や車両経費、装備品、社会保険、有給休暇を取れるようにするための原資、仕事が少ない時に応援で隊員の給料を守るための余力などが必要になります。

これぐらいの単価がないと、実際には多くの隊員を抱え続けるのが難しいです。
逆に言えば、一定の単価があるからこそ、必要な時にお客様のところへ安定して警備員を送れます。

警備料金は、その日現場へ来た隊員1人分の人件費だけではありません。
その隊員を雇い続け、必要な時に送り出せる会社を維持するための費用でもあります。

ホンネちゃん

安い単価は一見よく見えるワケ。
でも、長く隊員を抱えられないと、結局は現場が回らなくなるよ。

資格者・夜勤・日祝では単価が上がることがある

交通誘導警備業務2級などの資格者を配置する場合、通常のBより単価が上がることがあります。
私の感覚では、資格者は1日あたり2,000円〜4,000円ほど上乗せされることがあります。

ただし、これはすべての会社や現場で同じではありません。
日勤か夜勤か、平日か日曜・祝日か、道路規制の内容、発注者との契約内容によって変わります。

夜勤では深夜帯の割増や、生活リズムへの負担もあります。
日曜・祝日、長時間拘束、遠方現場、急な追加依頼などでも、単価が変わることがあります。

そのため、「交通誘導員の単価は全国どこでもこの金額」とは言い切れません。
公開されている労務単価は参考になりますが、実際の請求単価は現場条件と契約内容で変わります。

隊員の日当は請求単価そのものではない

たとえば、交通誘導警備員Bの請求単価を20,500円、隊員の日当を10,500円とした場合、単価の中身は次のようなイメージになります。

これは実際の会計内訳ではなく、請求単価の中に含まれる費用を分かりやすく整理した例です。

スクロールできます
内訳イメージ金額の例内容
隊員の日当10,500円現場で働く警備隊員へ支払う日当
社会保険・法定福利費など1,800円社会保険料など、雇用を続けるために必要な費用
有給休暇・閑散期原資1,000円有給取得や、仕事が少ない時期の応援配置などに備える費用
車両・燃料・移動経費1,200円現場へ向かう車両、燃料、移動にかかる費用
装備・制服・無線機など600円誘導灯、無線機、制服、空調服、カッパなどの費用
教育・管制・事務管理1,800円新任教育、現任教育、配置調整、書類管理などの費用
採用・営業・欠員対応・会社維持費2,800円募集費、営業担当や管理者の人件費、事務所維持、急な欠員対応などに備える費用
利益・予備費800円会社を継続し、急な支出や将来の更新に備えるための余力
合計20,500円発注者へ請求する単価のイメージ

このように見ると、請求単価20,500円のうち、隊員の日当が10,500円だったとしても、残りがすべて会社の利益になるわけではありません。

社会保険、教育、装備、車両、管制、採用、欠員対応など、警備員を雇い続けて現場へ送り出すための費用も含まれています。

もちろん、この内訳はあくまで説明用の例です。
実際の配分は、会社の規模、地域、現場条件、雇用形態、契約内容によって変わります。

警備会社が20,000円で請求しているからといって、隊員の日当が20,000円になるわけではありません。

請求単価だけを見て「差額は全部利益だ」と考えると、実際の運営コストを見落としやすくなります。

安すぎる単価には注意した方がいい

発注者側から見ると、警備料金は安い方がよく見えるかもしれません。


ただし、安すぎる単価で警備員を集めようとすると、必要な人数を確保できない、経験の浅い隊員ばかりになる、急な依頼に対応できないといった問題が起きやすくなります。

隊員側から見ても、安すぎる単価で仕事を取っている会社では、日当や手当が上がりにくい可能性があります。


もちろん、会社によって事情は違いますが、単価が低すぎる仕事ばかりでは、隊員の給料を守る余力も小さくなります。

良い警備会社を選びたい人は、日当の高さだけでなく、短時間終了時の保証、雨天中止時の扱い、資格手当、仕事量の安定性も確認してください。

交通誘導員の単価を見る時のポイント

交通誘導員の単価を見る時は、次の3つを分けて考えると分かりやすくなります。

  • 公共工事設計労務単価は、公共工事の積算に使う8時間あたりの労務単価
  • 警備会社の請求単価は、隊員の給料だけでなく会社の経費や安定供給のための余力も含む
  • 隊員の日当は、請求単価そのものではなく、会社の賃金体系や現場条件で決まる

この3つを分ければ、
「労務単価が16,000円なのに、なぜ請求は20,000円を超えるのか」
「請求単価が高いのに、なぜ日当と同じではないのか」が見えやすくなります。

ホンネちゃん

単価の高さだけ見ても、本当の中身は分からないワケ。
見るべきなのは、その会社が安定して人を出せるかどうかだよ。

まとめ|交通誘導員の単価は、日当だけでは決まらない

交通誘導員の単価は、公共工事設計労務単価、警備会社の請求単価、隊員の日当を分けて考える必要があります。

安定して警備員を雇い、お客様の現場へ継続して隊員を送るためには、日当だけでなく、会社を維持するための経費と余力も単価に含めて考える必要があります。

あわせて読みたい

あわせて読みたい
警備員の給料は安い?日当7,500円から年収500万円超になった現役が解説 「警備員の給料って安いの?」「警備だけで生活できる?」「年収500万円を超えることもある?」 私は警備員を始めた頃、仕事1回で7,500円ほどでした。現在の本業年収は...
あわせて読みたい
交通誘導員A・Bの違いとは?積算区分と検定合格者の配置基準を解説 「交通誘導員AとBって何が違うの?」「検定路線ではAを何人配置すればいい?」「公共工事の書類でA・Bと分かれているけど、どう読めばいい?」 交通誘導員A・Bの違いは...
あわせて読みたい
警備会社の選び方|求人票・現場・面接で見るべきポイントを現役管理側が解説 「警備会社って、どこを選べばいい?」「求人票を見ると、どこも同じに見える」「日給が高い会社なら失敗しない?」 警備会社を選ぶとき、私なら日給の高さだけでは決め...

最後に、仕事だけでなく
「彼女もほしい」と思っている方へ。

警備員は「モテない」より「出会いがない」?

私は警備員になってから、2回結婚しています。
でも、この仕事に就いてから新しく知り合った女性は、20年近くでたった1人。
その1人とは、アパレル時代の友人からの紹介。
警備業に関係しない出会いなんですよね。

私が恋愛で壁に感じたのは、
モテるかどうか以前に、そもそも出会いがない
ということです。

ホンネちゃん

みんな「良い出会いがあれば」
って言うけどさ。
本当に出会いが無さすぎて
半分諦めちゃってるよね。

「彼女はほしい。でも、何から始めたらいい?」
そんな方に向けて、出会いの増やし方や身だしなみなど、私の経験を交えて紹介しています。

あわせて読みたい
彼女がほしい?元引きこもりでも2度結婚できた私がやったこと|彼女ができない原因と最初の一歩 彼女がほしいのに出会いがない男性へ。街コンでフラれた経験、次の街コンで約2年付き合った経験、知人紹介の実体験から、彼女ができない原因と最初にやることを解説します。
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

中卒・約3年ほぼ無職から、運送、レディースアパレルを経て警備員へ。
現在は警備会社の管理職として、現場・管制・新人教育などに携わっています。

警備員指導教育責任者1・2号、交通・施設・雑踏警備2級などを保有。

恋愛では、結婚・離婚・再婚も経験しました。

『こんな俺でも大丈夫だったんだから、みんな大丈夫。』

そんなスタンスで、警備の仕事、中卒・低学歴の生き方、男性の恋愛・結婚を実体験ベースで発信しています。

コメント

コメントする

目次