「警備員って暇な時間が多いの?」
「待機中はスマホを見たり、勉強したりしてもいいの?」
「暇な現場って、実際は楽なの?」
警備員の仕事に興味がある人や、これから警備の仕事を始める人は、こういう疑問を持つことがあると思います。
結論から言うと、警備員には暇な時間がある現場もあります。
実際、暇な現場に当たった日は、朝から夕方までほとんど動かないこともあります。
最初は『楽でいいな』と思っていたんですが、数時間経ったあたりから時間の進みが異常に遅く感じてきて、正直かなりきつかったです。
しかも、その時間は完全な自由時間ではありません。 多くの場合は、何かあったときにすぐ動くための待機時間です。
暇に見える時間でも、スマホを触りすぎたり、寝てはいけない場所で寝たり、持ち場を離れたりすると、クレームや評価低下につながることがあります。
この記事では、警備員の暇な時間の実態、待機中にできること、やってはいけないこと、暇な現場が本当に楽なのかを、現役警備員・管理側の視点から解説します。
警備員の仕事内容全体を先に知りたい人は、警備員の仕事内容を現役目線で解説した記事も参考にしてください。
警備員に暇な時間があるかは現場によって違う
警備員に暇な時間があるかどうかは、現場によってかなり違います。
同じ警備員でも、施設警備、交通誘導警備、雑踏警備、機械警備では働き方が違います。
施設警備では、来館者が少ない時間帯や夜間に落ち着いた時間があることがあります。 交通誘導では、工事の進み具合によって待機時間が発生することもあります。 機械警備では、対応する物件が少ない時間帯は比較的静かなこともあります。
一方で、暇そうに見えても、実際にはずっと周囲を見ていなければならない現場もあります。
警備員の暇な時間は、ただ何もしなくていい時間ではありません。 何かあったときにすぐ動ける状態でいることが前提です。
ここを勘違いすると、「暇そうだから楽そう」と思って入ったあとに、意外と精神的にきつく感じることがあります。
警備員の暇な時間は自由時間ではなく待機時間
警備員の暇な時間を考えるうえで大切なのは、自由時間と待機時間を分けることです。
休憩時間であれば、現場のルールに従って仮眠を取ったり、スマホを見たり、食事をしたりできます。
しかし、配置中や勤務中の待機時間は違います。 一見何もしていないように見えても、異常があればすぐ対応しなければなりません。
たとえば、施設警備なら来訪者対応、設備異常、火災報知器、不審者、落とし物、急病人などがあります。 交通誘導なら、車両や歩行者が来た瞬間に誘導が必要です。 機械警備なら、警報が入ればすぐに現場へ向かう必要があります。
つまり、警備員の暇な時間は「何も起きていない時間」であって、「何をしてもいい時間」ではありません。
この違いを理解しておかないと、スマホや居眠りでクレームになったり、いざというときに動けなかったりします。
施設警備は暇な時間がある現場もある
施設警備は、現場によっては暇な時間が発生しやすい警備です。
特に、来館者が少ない施設、夜間の受付、休日の臨時警備、大型連休中のスポット現場などでは、落ち着いた時間が長くなることがあります。
私が経験した中にも、大型連休限定のスポット現場がありました。 1ポスト2名体制で、拘束時間の半分は休憩。 休憩室では仮眠してもよし、スマホを触ってもよしという、かなり条件の良い仕事でした。
ただし、配置についている時間は別です。 座っているだけに見えても、姿勢を崩したり、スマホを触ったりするわけにはいきません。 依頼主や来場者から見れば、そこに座っている警備員も現場の一部だからです。
正直、何も起きない時間ほど長く感じます。 体は楽でも、時間がまったく進まないように感じることがあります。
暇な現場は体力的には楽な場合があります。 しかし、配置中にやることが少ない現場ほど、時間の長さや眠気との戦いがきつくなることもあります。
施設警備が楽なのか気になる人は、施設警備は楽なのか現役目線で解説した記事も参考にしてください。
機械警備は暇な時間が多いこともあるが油断はできない
機械警備も、対応物件が少ない時間帯は暇に感じることがあります。
待機所で待つ時間が長く、何もなければ比較的自由に過ごせる会社や拠点もあります。
ただし、機械警備は警報が入った瞬間に動く仕事です。 侵入、火災、設備異常、誤報確認など、内容によってはすぐに現場へ向かわなければなりません。
何もない時間が長いからといって、完全に気を抜いていいわけではありません。
対応する道具、鍵、報告手順、連絡先、現場へのルートなどをすぐ確認できる状態にしておく必要があります。
機械警備は、暇な時間と緊急対応の差が大きい仕事です。 静かな時間が長いからこそ、いざというときにすぐ動ける準備と心構えが大切になります。
交通誘導で早く終わったあとの待機時間は会社次第
交通誘導では、現場が予定より早く終わることがあります。
工事の内容によっては、午前中で終わったり、予定よりかなり早く片付いたりすることもあります。
会社によっては、半日で終わっても1日分の日当が出ることがあります。 この場合、警備員にとってはかなりありがたい現場です。
一方で、現場が早く終わっているのに、定時まで無理に拘束する会社もあります。 正直な話、こういう会社は働きやすいとは言いにくいです。
交通誘導は、暑さ寒さの中で働くことも多い仕事です。 現場が終わったあとまで意味なく拘束されると、体力的にも気持ち的にもかなりしんどくなります。
早く終わったあとの扱いは、警備会社によって違います。 日当保証があるのか、早上がりできるのか、別現場へ回されるのか、待機になるのか。 ここは会社選びでかなり大事なポイントです。
今の会社の待機時間や早上がりの扱いに不満がある人は、条件に合う警備員求人を見て、他社の働き方を比較してみるのも一つの方法です。
交通誘導警備の仕事内容を詳しく知りたい人は、交通誘導警備の仕事内容を解説した記事も参考にしてください。
警備員が暇な時間にできること
警備員の暇な時間は、現場のルールによってできることが変わります。
休憩時間なら比較的自由に過ごせることもありますが、勤務中の待機時間では制限がある場合が多いです。
休憩時間に仮眠や休息を取る
長時間勤務や夜勤がある現場では、休憩時間にしっかり休むことが大切です。
仮眠が認められている現場なら、短時間でも寝ておくことで後半の集中力が変わります。
特に施設警備や機械警備では、夜間勤務や当務がある場合があります。 無理に起き続けていると、いざというときに判断が遅れることもあります。
休める時間に休むことも、警備員の仕事を続けるうえで大切です。
資格の勉強をする
休憩時間や許可された待機時間に、資格の勉強をする人もいます。
交通誘導警備業務2級、施設警備業務2級、雑踏警備業務2級など、警備員には仕事に活かせる資格があります。
警備業界では、資格を取ることで手当がついたり、任される仕事が増えたりすることがあります。
ただし、配置中に教本を広げて勉強するのは基本的におすすめしません。 勉強するなら、休憩時間や会社から認められている時間にしましょう。
警備員の資格について知りたい人は、警備員の資格の種類や取り方をまとめた記事も参考にしてください。
仕事や副業のアイデアを考える
私は暇な時間に、ブログのネタを考えたり、これから資格を取る人にどう教えれば分かりやすいかを考えたりすることがあります。
もちろん、配置中にスマホで記事を書いたり、作業をしたりするわけではありません。
ただ、頭の中で考えを整理するだけでも、あとから記事作成や教育に活かせることがあります。
警備員の経験は、意外と発信や副業にもつながります。 仕事内容、資格、きつい現場、会社選び、持ち物、人間関係など、実際に働いた人だから書けることがあるからです。
警備員としての経験を副業に活かしたい人は、警備員に向いている副業をまとめた記事も参考にしてください。
警備員が暇な時間にやってはいけないこと
暇な時間がある現場でも、何をしてもいいわけではありません。
特に勤務中の行動は、依頼主や来場者から見られていることがあります。
勤務中に堂々とスマホやタブレットを触る
勤務中に堂々とスマホやタブレットを触るのは危険です。
実際、施設警備の隊員が暇な時間にスマホやタブレットを触っていて、クレームになったことがあります。 本人としては「暇だから少しくらい」と思っていたのかもしれません。
しかし、依頼主や来場者は意外と守衛さんのことを見ています。
警備員がスマホを見ているだけで、「ちゃんと見ていない」「仕事をしていない」と受け取られることがあります。
休憩中なら問題ない現場もあります。 ただし、配置中や人から見える場所では、スマホの扱いにはかなり注意した方がいいです。
寝てはいけない場所で寝る
仮眠が認められている休憩時間なら問題ありません。
しかし、配置中や監視中に寝るのは完全にアウトです。
施設警備では、受付や監視業務中に寝ていると大きなクレームになります。 交通誘導では、車両や歩行者を見落とす危険があります。 機械警備でも、警報に気づくのが遅れると問題になります。
眠くなる現場ほど、姿勢を変えたり、休憩時間に仮眠を取ったりして、勤務中に寝ない工夫が必要です。
持ち場を離れる
暇だからといって、勝手に持ち場を離れるのもよくありません。
警備員は、決められた配置にいること自体が仕事の一部です。
人が来ない時間でも、そこに警備員がいることで事故防止やトラブル抑止につながることがあります。
勝手に持ち場を離れたときに限って、来訪者が来たり、車両が入ってきたり、異常が発生したりすることもあります。
暇な時間ほど油断しやすいですが、配置を守ることは基本です。
現場情報をSNSに投稿する
暇な時間にSNSを見たり投稿したりしたくなる人もいるかもしれません。
しかし、現場名、会社名、契約先、警備体制、トラブル内容などを投稿するのは危険です。
警備員は、勤務先や契約先の情報に触れる仕事です。 軽い気持ちで投稿した内容が、会社や依頼主とのトラブルにつながることもあります。
写真の背景から現場が分かることもあります。 警備員として働くなら、現場情報の扱いにはかなり気をつけましょう。
暇な現場は楽なのか
暇な現場は、体力的には楽なことがあります。
ずっと歩き回る現場や、暑さ寒さの中で立ち続ける現場に比べると、負担は少ないです。
ただし、暇な現場には別のきつさがあります。
時間が経たない。 眠くなる。 気を抜きそうになる。 それでも、姿勢や態度は見られている。
正直、楽だと思って入ると、この“何も起きない時間”で辞める人もいます。
大型連休の施設警備のように、休憩が多くて条件の良い現場でも、配置中は真剣に座っていなければなりません。 何も起きない時間を、きちんと勤務態度を保ったまま過ごすのは、意外と簡単ではありません。
暇な現場が向いている人もいます。 一方で、じっとしているのが苦手な人にはかなり苦痛に感じることもあります。
警備員がきついのか楽なのかを全体的に知りたい人は、警備員はきついのか楽なのかを解説した記事も参考にしてください。
暇な時間をうまく使える人は警備員に向いている
警備員の仕事では、忙しい時間だけでなく、静かな時間の過ごし方も大切です。
暇な時間にだらけすぎる人は、クレームや評価低下につながりやすいです。
一方で、休むときは休み、配置中はきちんと姿勢を保ち、頭の中で仕事の整理や資格の勉強につなげられる人は、警備員に向いている部分があります。
暇な時間を「何もしなくていい時間」と考えるのではなく、「次に動くための準備時間」と考えられる人は強いです。
警備員に向いている人の特徴を知りたい人は、警備員に向いている人・向いていない人を解説した記事も参考にしてください。
まとめ:警備員の暇な時間は待機時間として考える
警備員には、暇な時間がある現場もあります。
施設警備では来館者が少ない時間、機械警備では警報が入らない時間、交通誘導では現場が早く終わったあとの時間など、現場によって待機時間が発生することがあります。
ただし、警備員の暇な時間は完全な自由時間ではありません。 多くの場合は、何かあったときにすぐ動くための待機時間です。
勤務中にスマホを触りすぎる、寝てはいけない場所で寝る、持ち場を離れる、現場情報をSNSに出す。 こうした行動はクレームや評価低下につながります。
暇な現場は体力的には楽な場合があります。 しかし、時間が経たないきつさや、常に見られている緊張感もあります。
警備員として働くなら、暇な時間をどう過ごすかも大切です。 「何もしていない時間」ではなく、「次に動くための待機時間」と考えておきましょう。
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