「中卒でも高卒認定は取れる?」
「高校中退でも受けられる?」
「高卒認定に合格したら、最終学歴は高卒になる?」
私は高校を中退しているので、最終学歴は中卒です。
中卒から大学や専門学校への進学を調べると、よく出てくるのが高等学校卒業程度認定試験、いわゆる「高卒認定」です。
先に答えると、中卒でも高卒認定は受験できます。
受験する年度の終わりまでに満16歳以上になる人が対象で、高校中退者だけでなく、高校に在籍している人も受験できます。
高卒認定に合格しても、高校を卒業したことにはなりません。
この記事では文部科学省の公式情報をもとに、受験資格、2026年度からの試験科目、科目免除、取り方、合格後にできることまで整理します。
中卒でも高卒認定は取れる|年度末までに16歳以上なら受験できる
文部科学省によると、高卒認定は受験する年度の終わりまでに満16歳以上になる人が受験できます。
高校中退者だけでなく、高校在学中でも受験できます。
| 現在の状態 | 高卒認定の受験 |
|---|---|
| 中学校卒業のみ | 年度末までに16歳以上なら受験可能 |
| 高校中退 | 受験可能 |
| 高校在学中 | 受験可能 |
| すでに高校を卒業している | 受験できない |
| すでに大学入学資格を持っている | 受験できない |
高校中退で最終学歴が中卒でも受験できます。
そもそも高卒認定とは?高校卒業とは違う
高卒認定は、高校を卒業していない人などについて、高校卒業者と同等以上の学力があるかを認定する試験です。
合格すると、大学・短大・専門学校などの受験資格に使えます。
高校在学中でも受験できますが、高卒認定合格と高校卒業は別です。
ホンネちゃん名前だけ見ると、
高卒になれそう感が強いのよね。
高卒認定は高校卒業そのものではありません。
合格後の最終学歴については、後半で詳しく説明します。
2026年度から高卒認定は9〜10科目|「情報」も追加された
2026年度(令和8年度)現在、高卒認定は理科の選び方によって9科目または10科目が合格要件になります。
令和8年度(2026年度)第1回試験からは、新たに「情報」が必修科目として追加されました。
| 教科 | 試験科目 | 必要科目数 |
|---|---|---|
| 国語 | 国語 | 1科目 |
| 地理歴史 | 地理・歴史 | 2科目 |
| 公民 | 公共 | 1科目 |
| 数学 | 数学 | 1科目 |
| 理科 | 科学と人間生活・物理基礎・化学基礎・生物基礎・地学基礎 | 選び方により2科目または3科目 |
| 英語 | 英語 | 1科目 |
| 情報 | 情報 | 1科目 |
理科は、次のどちらかを選びます。
- 「科学と人間生活」+物理基礎・化学基礎・生物基礎・地学基礎から1科目
- 物理基礎・化学基礎・生物基礎・地学基礎から3科目
前者なら合計9科目、後者なら合計10科目が合格要件です。
文部科学省|高等学校卒業程度認定試験 試験科目・合格要件・出題範囲
高校中退なら、修得した単位で試験科目を免除できる場合がある
高校を中退した人は、9〜10科目すべてを最初から受験するとは限りません。
高校で修得した単位によって、高卒認定の試験科目を一部免除できる場合があります。
免除できる科目や必要な単位数は、高校へ入学した年度や修得した科目によって変わります。
免除を申請する場合は、在籍していた高校などに「単位修得証明書」を作成してもらい、出願時に提出します。
高校中退者なら、いきなり参考書を9冊買う前に、自分が高校で何単位取っていたのか確認した方がいいでしょう。



受けなくていい科目まで勉強したら、
さすがに切ないのさ。
免除要件ですべての科目を満たせる場合でも、申請だけで高卒認定の合格者にはなれません。
最低1科目は実際に受験し、合格する必要があります。
高卒認定の取り方|出願から合格までの流れ
高卒認定を受けるときは、大きく次の流れで進みます。
1.文部科学省の受験案内を確認する
まず、受験する年度の高卒認定試験の受験案内を確認します。
試験日や出願期間は年度ごとに決まるため、最新の日程は文部科学省の公式ページで確認してください。
2.受験科目と免除できる科目を確認する
高校で単位を修得している人は、科目免除を受けられる可能性があります。
受験科目を決める前に、自分が免除要件を満たしているか確認します。
3.必要書類をそろえて出願する
文部科学省の受験案内に従って、必要な書類をそろえて出願します。
科目免除を申請する場合は、単位修得証明書なども必要です。
必要書類は受験歴や免除申請の有無によって変わるため、出願書類フローチャートで確認してください。
4.高卒認定試験を受験する
高卒認定試験は年2回あります。
自分に必要な科目を受験します。
5.必要な科目をすべて満たせば合格
試験での合格と科目免除を合わせて、合格要件をすべて満たせば高卒認定合格です。
高卒認定は一発で全科目に合格しなくてもいい
9〜10科目と聞くと、「一度の試験で全部合格しないとダメなの?」と思う人もいるでしょう。
高卒認定は、一度の試験ですべての科目に合格する必要はありません。
年2回の試験を使って、第1回で一部の科目を受け、残った科目を第2回で受験することができます。
一度合格した科目は記録に残るため、残りを翌年度以降へ持ち越すことも可能です。
高校中退で科目免除を使える人なら、免除された科目と試験で合格した科目を組み合わせて、必要な合格要件を満たしていくこともできます。
最初から9〜10科目すべてを一発で突破する必要はないので、自分の免除科目や得意・不得意を確認しながら受験計画を立てられます。
高卒認定に合格しても最終学歴は「高卒」にならない
高卒認定に合格しても、高校を卒業していなければ最終学歴は「高卒」になりません。
文部科学省も、高卒認定合格者は高校卒業者と同等以上の学力があると認められるものの、高校を卒業していなければ最終学歴は高校卒業にならないと説明しています。
私のように、中学校を卒業して高校を中退した人が高卒認定に合格した場合も同じです。
「高卒認定に合格すること」と「高校を卒業すること」は別。
高卒という学歴そのものが必要なら、高校卒業を目指す必要があります。
高卒認定に合格すると大学・専門学校などの受験資格を得られる
高卒認定に合格する大きな目的の一つが、大学・短大・専門学校などの受験資格を得られることです。
| 高卒認定合格後 | できること |
|---|---|
| 大学・短大 | 大学入学資格を得て受験へ進める |
| 専門学校 | 専門学校の入学資格として利用できる |
| 採用試験・国家資格 | 高卒認定を高卒同等とみなすものがある |
| 最終学歴 | 高校を卒業していなければ高卒にはならない |
大学を目指している人は、中卒から大学受験へ進む方法を解説した記事で、大学入学共通テストや大学ごとの入試まで整理しています。
専門学校を考えている人は、中卒から専門学校へ進むための入学資格を解説した記事も参考にしてください。
採用試験や国家資格についても、高卒認定を高校卒業と同等として扱うものがあります。
すべての採用試験・国家資格が対象ではないため、利用したい制度の受験資格や募集要項を確認してください。
文部科学省|高卒認定の合格を高校卒業と同等とみなしている採用試験・国家資格一覧
高卒認定と高校卒業、どちらを選ぶかは目的で変わる
高卒認定が必要かどうかは、目的で決まります。
| 目的 | 考えられる選択肢 |
|---|---|
| 大学・専門学校の受験資格を得たい | 高卒認定を検討する |
| 「高卒」という最終学歴そのものが欲しい | 高校卒業を目指す |
| 採用試験や資格の受験資格に使いたい | 高卒認定が対象になるか確認する |
| 高校中退で修得済みの単位がある | 高卒認定の科目免除を確認する |
| 進学先がすでに決まっている | その学校の入学資格も確認する |
大学や専門学校へ進みたいのか、高卒という学歴自体が欲しいのか、採用試験や資格に使いたいのか。
目的を先に決めると、高卒認定を取るべきか判断しやすくなります。
まとめ|中卒でも高卒認定は受験できる
高卒認定は、受験する年度の終わりまでに満16歳以上になる人が受験できます。
高校中退で最終学歴が中卒でも、高校在学中でも受験可能です。
2026年度(令和8年度)からは「情報」が加わり、合格に必要な試験科目は理科の選び方によって9〜10科目になっています。
高校中退者は、修得した単位によって一部科目を免除できる場合があります。
高卒認定に合格しても、それだけで最終学歴が「高卒」になるわけではありません。
大学・短大・専門学校などの受験資格を得る方法として利用できます。
進学するための資格が欲しいのか、高校卒業という学歴そのものが欲しいのか。
高卒認定か高校卒業かは、自分の目的に合わせて選んでください。
参考資料
文部科学省「高等学校卒業程度認定試験(旧大学入学資格検定)」
文部科学省「高等学校卒業程度認定試験 概要・パンフレット等」
文部科学省「試験科目・合格要件・出題範囲」
文部科学省「免除要件」
文部科学省「高卒認定試験 出願書類フローチャート」
文部科学省「高等学校卒業程度認定試験とは」
文部科学省「試験科目について」
文部科学省「高等学校卒業程度認定試験の合格を高等学校卒業と同等とみなしている採用試験、国家資格一覧」









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