「警備員はやめとけって本当?」
「警備員に転職したら後悔する?」
「未経験でもできそうだけど、実際きついのかな」
警備員の仕事を調べていると、こういう不安が出てくると思います。
先に結論を言うと、人によっては、警備員だけはやめとけと言われても仕方ない仕事です。
暑さ寒さもあります。
人間関係で悩むこともあります。
世間体が気になる人には、かなり刺さる場面もある。
ただし、警備員という仕事そのものがダメなわけではありません。
警備で生活を立て直す人もいます。
警備を腰掛けにして、次へ進む人もいます。
私自身も、警備業界で人生をかなり立て直した側です。
この記事では、警備員が「やめとけ」と言われる理由、後悔しやすい人、それでも警備員を選んでいい人を、現役目線で本音込みで解説します。
きれいごとだけでは書きません。
でも、警備員を必要以上に悪く言うつもりもありません。
警備員はやめとけと言われる理由
警備員が「やめとけ」と言われる理由はいくつかあります。
暑い。
寒い。
給料が高いとは言いにくい。
現場によって当たり外れがある。
このあたりは、よく言われる話ですね。
でも、私が一番大きいと思っている理由は少し違います。
警備員は、自慢できない仕事に見られやすいんです。
警備員は自慢できない仕事に見られやすい
警備員は、世間的に自慢しやすい仕事ではないかもしれません。
新卒で親に「交通誘導警備員になります」と言うのは、正直なかなか勇気がいると思います。
1号警備なら「年配の人がやる仕事」というイメージ。
2号警備なら「学生バイトっぽい」「底辺っぽい」というイメージ。
そう見られることがあります。
もちろん、実際の警備員の仕事はそんな単純なものではありません。
でも、周りからどう見られるかで削られる人はいます。
仕事そのものがきついというより、人に胸を張って言いにくいことがしんどいんですよね。
ここを軽く見て入ると、あとから効いてくると思います。
暑さ寒さや暴言で心が削られる日もある
警備員のきつさは、体力だけではありません。
たとえば交通誘導では、真夏の道路で排気ガスと日焼けで真っ黒になりながら旗を振る日もあります。
そこで車の窓ガラスが下がって、急に怒鳴られる。
滅多にあることじゃないけど、正直まいります。
暑さ寒さに耐えるだけなら、まだ分かりやすいんです。
でも、人として雑に扱われたように感じる瞬間は、思った以上に心へ来ます。
ホンネちゃん暑い寒いより、雑に扱われた時の心の削れ方がきつい日もあるのさ。
警備員の「やめとけ」は、体力だけの話じゃないってワケ。
人間関係や現場との相性でしんどくなる
警備員は、ひとりで立っているように見えて、実は人間関係の影響もかなり受けます。
隊員同士の相性。
管制との相性。
現場担当者との相性。
会社の考え方。
このあたりが合わないと、同じ警備員でもかなりしんどくなります。
逆に、現場や会社が合えば、警備の見え方はかなり変わります。
だから「警備員はやめとけ」と言われても、警備そのものが悪いとは限りません。
合わない現場に当たっているだけ。
合わない会社にいるだけ。
そういうケースもあります。
警備員の全体像を知りたい人は、こちらの記事でも仕事内容や種類をまとめています。
私も最初は警備を辞めたかった
ここまで偉そうに書いていますが、私も最初から警備員という仕事を好きだったわけではありません。
むしろ、最初の頃は普通に辞めたかったです。
偏見はなかったと言いたいけど、あった
私は中卒で、トラックドライバー、レディースアパレル店員を経て警備員になりました。
どの仕事も、世間から『すごいと言われる仕事』ではありません。
だから「警備員への偏見なんてなかった」と言いたいところですが、正直ありました。
あった。
あったよ。
最初の頃は、停車させた運転手から暴言を吐かれたり、警備員同士の人間関係で悩んだりして、なんとも言えない辛さがありました。
「お金を貯めて、自分で服屋をやる」
そんなふうに謎に息巻いていた時期もあります。
今思えば、あれは「警備を辞めたい」を、ちょっと格好よく言い換えていただけかもしれません。
勘違いで班長に選ばれた大型店舗オープン警備
警備の見え方が変わり始めたきっかけがあります。
他県で、大型店舗のオープン警備がありました。
全体で50人規模の現場です。
最初は1週間の予定で出張に行きましたが、隊長から「班長を3人選びます」と言われ、そのうちの1人に選ばれたんです。
それと同時に半年間の延長が決まりました。
私が任されたのは、10人ほどをまとめる立体駐車場の班長でした。
入社して1ヶ月も経っていないアルバイトです。
正直、自信なんてありません。
しかも周りは大先輩ばかり。
断ろうかとも思いましたが、これも経験だと思って受けました。
ちなみに、なぜ私が選ばれたのか。
後から聞いた話では、
出張先の営業所長が私を「入社数年のエリート隊員」だと勘違いしていたそうです。
理由は、若いのに妙に落ち着き払っていたから。
実際は、入社1ヶ月未満の新人アルバイト。
完全に勘違いから始まった班長抜擢でした。



入社1ヶ月未満の新人を、入社数年のエリートと勘違いする。
こういう謎イベントが起きるのも警備業界ってワケ。
期待されたことで、警備の見え方が変わった
班長になってからは、とにかく走りました。
立体駐車場の構造を見て、車の流れを見て、どこで詰まりやすいのかを探す。
どうすれば効率よく回せるのか。
入社1ヶ月未満のアルバイトなりに、必死で考えていました。
でも、すぐに大きな壁にぶつかります。
自分以外はみんな大ベテラン。
年齢も一回り、二回り上の人ばかり。
こっちは新人です。
正直、隊員さんをどう動かせばいいのか分かりませんでした。
「班長に選ばれた」と言えば聞こえはいいです。
でも現場に立つと、肩書きだけでは何も回らないんですよね。
そこからは、とにかく走りました。
考えて、動いて、また考える。
今の時代に「休まず働け」と言うつもりはありません。
ただ、当時の私はそれくらい必死でした。
隊員さんの倍は動くつもりで、ひたすら現場を見て回りました。
その姿勢が伝わったのか、少しずつベテラン隊員さんたちも話を聞いてくれるようになりました。
結果として、大きな事故やクレームもなく、その出張現場を終えることができました。
あの経験は、その後かなり大きかったです。
資格を取ったからとか、管理側に回ったからとか、それだけではありません。
期待されたことが嬉しかった。
それが、警備の仕事を少しずつ楽しくしてくれたんだと思います。
警備員をやめとけな人・後悔しやすい人
警備員は誰にでもおすすめできる仕事ではありません。
向いている人もいます。
向いていない人もいます。
ここでは、私が本音で「この人は慎重に考えた方がいい」と思うタイプを書きます。
初めての正社員で、何も考えずに警備一本へ行こうとしている人
これはかなり本音です。
初めての正社員で、いきなり警備員一本に絞るのは少し慎重になった方がいいと思っています。
もちろん、警備員が悪い仕事という意味ではありません。
ただ、最初の正社員経験は、その後の働き方の基準になりやすいです。
できれば一度、興味がある仕事、やってみたい仕事、なんとなく気になる一般的な業界にも触れてみてほしい。
そのうえで警備を選ぶなら、かなり強いです。
「他も見たけど、自分には警備が合う」
そう思って入ってくる人は、腹の決まり方が違います。
逆に、何も知らないまま「入りやすそうだから」で警備に入ると、世間体、給料、人間関係、現場のクセにぶつかった時にしんどくなりやすいです。
ただし、アルバイトで警備をやってみるのは全然ありです。
現場の空気を知れるし、自分に合うかどうかも分かります。
大手の総合警備会社など、教育やキャリアの仕組みがしっかりしている会社なら話はまた変わります。
でも、初めての正社員で警備を選ぶなら、「入りやすいから」だけではなく、自分の将来まで少し考えて選んでほしいですね。
世間体がどうしても気になる人
警備員は、どうしても世間体が気になる人にはしんどい仕事です。
「警備員って言ったらどう思われるかな」
「親や友人にどう説明しよう」
「もっとちゃんとした仕事に見られたい」
こういう気持ちが強い人は、警備の仕事内容よりも、周りの目で削られやすいと思います。
もちろん、世間体を気にすることが悪いわけではありません。
でも、警備員は見た目で軽く見られることもあります。
そこで毎回深く傷つくなら、かなりしんどいです。
心や体が壊れそうな人
警備員は、体を使う仕事です。
屋外の現場なら、暑さ寒さもあります。
夜勤が続けば、生活リズムも崩れやすい。
人間関係や現場との相性で、心が削られることもあります。
まだ余力があるなら、現場を変える、会社を変える、働き方を変えるという選択肢もあります。
でも、心や体が壊れそうなら話は別です。
その状態で無理に続ける必要はありません。
警備は、人生を壊してまでしがみつく仕事ではありません。
警備が合わないと思ったら、逃げ道を作っていい
警備が合わないと感じても、すぐに全部を投げ出す必要はありません。
現場を変えたら楽になることもあります。
会社を変えたら、人間関係や働き方がガラッと変わることもあります。
警備そのものがダメなのではなく、今いる現場や会社が合っていないだけかもしれません。
警備会社の選び方に迷う人は、こちらの記事も参考にしてください。
警備会社の選び方|現役が教える失敗しない基準と危ない会社の見分け方
それでも、どうしても合わないなら、警備以外の仕事を見てもいいと思います。
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今の環境に潰される前に。
逃げ道を1つ、持っておきませんか?
すぐに応募しなくても大丈夫です。
警備以外にどんな仕事があるのか、眺めるだけでも気持ちが少し楽になることがあります。
外仕事以外の働き方を見てみるのもありです
真夏の道路、冬の夜勤、雨の日の立哨。
外で働くのが嫌いじゃなくても、屋根と冷暖房が恋しくなる日はあります。
「自分には特別なスキルはないし、職歴にも自信がないから、リモートなんて無理」
と感じる人もいると思います。
でも、警備で身についた時間を守る力、ルールを守る力、地道に続ける力は、別の仕事でも評価されることがあります。
リモートワーク系の仕事は、誰でも簡単にできるものではありません。
それでも、今の自分でどんな働き方を目指せるのかを知るだけなら、ハードルは低いです。
真夏の道路や冬の夜勤から離れて、
屋根と冷暖房のある働き方へ。
すぐに転職しなくても大丈夫です。
まずは、外仕事以外にどんな働き方があるのかを知るところから始めてみてください。
外仕事や夜勤がしんどい人へ
外仕事以外の働き方を相談する
それでも警備員を選んでいい人
ここまで読むと、「やっぱり警備員はやめた方がいいのかな」と思うかもしれません。
でも、私は警備員を選んでいい人もいると思っています。
それは、今を生きるのに必死な人と、とりあえずの腰掛けで働きたい人です。
今を生きるのに必死な人
すぐにお金が必要。
家賃を払いたい。
生活を立て直したい。
とにかく今すぐ働きたい。
こういう人にとって、警備業界の入口の広さはかなり大きいです。
もちろん、警備業法の欠格事由に当てはまらないことが大前提。
そこをクリアしているなら、経歴に自信がなくても、まず働き始められる可能性があります。
初めからたくさん出て稼ぎやすい仕事って、意外と多くありません。
その意味で、警備は今を生きるための仕事としてかなり強いです。
とりあえずの腰掛けで働きたい人
警備を一生の仕事にすると決めて入らなくてもいいと思っています。
次の仕事まで。
お金を貯めるまで。
夢ややりたいことにもう一度向かうまで。
その間の仕事として、警備を選ぶのも全然ありです。
警備は自由度が高い仕事です。
すぐにお金が必要なら、シフトを増やして働く。
生活を立て直したいなら、まず収入を作る。
夢に敗れたあとでも、「次にやりたいことのために働いている」と言える。
腰掛けの仕事としては、かなり使いやすいと思います。
ただし、腰掛けだからといって現場を雑にやっていいわけではありません。
入った以上は、時間を守る。
ルールを守る。
事故を起こさないように立つ。
そこだけは外せません。
まとめ|警備はやめとけな人もいる。でも救われる人もいる
警備員は、人によってはやめとけな仕事です。
世間体が気になる人。
初めての正社員で、何も考えずに警備一本へ行こうとしている人。
心や体が壊れそうな人。
こういう人は、一度立ち止まって考えた方がいいと思います。
でも、警備員という仕事そのものがダメなわけではありません。
今を生きるのに必死な人。
生活を立て直したい人。
次の仕事までの腰掛けがほしい人。
そういう人にとって、警備はかなり現実的な選択肢になります。
私も最初は、警備を辞めたいと思っていました。
だから私は、警備員を全員におすすめするつもりはありません。
でも、現場に慣れ、期待される経験をして、少しずつ見え方が変わりました。
警備で救われる人もいると思っています。
まだ余力があるなら、現場や会社を変えてみる。
でも、人生を壊しそうなら、別の道を探す。
どちらを選んでも大丈夫です。
大事なのは、警備にしがみつくことではありません。
自分が壊れずに働ける場所を探すことです。
追伸|それでも警備で頑張ってみたい人へ
ここまで読んで、「それでも警備で頑張ってみたい」と思った人へ。
警備業界は少し変わった世界ですが、必要とされている仕事です。
今の会社が合わないだけで、警備そのものが合わないとは限りません。
もう一度、警備で頑張ってみたい人へ。
せっかく警備を選ぶなら、自分に合う現場と、ちゃんと隊員を見てくれる会社を探してほしいです。

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