警備員の面接は怖い?デニムで行った元ニートの異世界転職体験談

「警備員の面接って、どんな服装で行けばいいの?」

「志望動機とか、きっちり聞かれるのかな?」

「入社までに必要な書類って、何を準備すればいいんだろう?」

これから警備員の仕事を考えている人ほど、面接前に不安になると思います。

結論から言うと、警備員の面接は、一般企業の面接よりもかなりカジュアルな雰囲気の会社もあります。

実際、私が初めて警備会社の面接に行ったときは、スーツではありませんでした。

デニムにカジュアルシャツ。

今思えば「よくそれで行ったな」とも思いますが、当時はそれで普通に面接を受けました。

ただし、カジュアルでいいとはいえ、清潔感は大事です。 ヨレヨレの服、汚れた靴、寝ぐせ全開の髪型では、さすがに印象はよくありません。

この記事では、私が実際に警備会社の面接を受けたときの体験談を交えながら、 警備員の面接当日の服装・持ち物・面接内容・入社までに必要な書類について解説します。

少し変な話も出てきます。

いや、かなり変な話も出てきます。

でも、全部実話です。

※警備員バイトとして応募する前に、仕事内容・給料・週1日・夜勤・日払いの注意点までまとめて確認したい人は、こちらの警備員バイトの仕事内容・給料・応募前の注意点をまとめた記事も参考にしてください。

目次

警備員の面接当日はカジュアルな服装でも大丈夫な場合がある

警備員の面接は、会社にもよりますが、必ずしもスーツでなければならないわけではありません。

もちろん、スーツで行って悪いことはありません。 迷うならスーツか、清潔感のある落ち着いた服装を選ぶのが無難です。

ただ、私が初めて警備会社の面接に行ったときは、デニムにカジュアルシャツでした。

レディスアパレルの世界から飛び出して、警備業界の扉の前に立った私。

おそらく男だらけ。 それも、かなり濃いやつらだけが棲んでいる世界。

緊張のあまり、借りてきたハムスターのように縮こまった私は、恐る恐るノックをしました。

「失礼します」

ガチャリ。

扉を開けた瞬間、目に飛び込んできたのは、相撲取りみたいな極太フォントで書かれた文字でした。

【見敵必殺】

勇ましい。

いや、勇ましすぎる。

『はっはーん。これは来る世界を間違えたぞ』

初めて触れる警備業は、足を一歩踏み入れる前に、私の心を折りにきました。

きっと中には、柔道空手なんでもござれの荒武者みたいな男がいるに違いない。

そう覚悟して、私は部屋に入りました。

そこにいたのは、武者ではありませんでした。

笑顔のおじさんでした。

なんなら、アヒル口。

少し安心して、席についたのですが、警備業界はここからが本番でした。

※今はなき事務所。AIに作ってもらった当時のイメージ図

警備員の面接内容は会社によってかなり違う

一般的な会社の面接では、志望動機、前職の経験、希望する働き方、通勤方法、勤務できる曜日などを聞かれることが多いです。

警備会社の面接でも、本来はそういった話をするのが普通です。

たとえば、次のような内容です。

  • なぜ警備員の仕事を希望したのか
  • これまでどんな仕事をしてきたのか
  • 体力面に不安はないか
  • 夜勤や土日勤務はできるか
  • 交通誘導・施設警備・イベント警備など、どんな仕事を希望するか
  • 通勤手段は何か
  • いつから働けるか

なので、警備員の面接を受けるなら、最低限「なぜ警備の仕事をしたいのか」「どんな働き方を希望するのか」くらいは考えておくと安心です。

ただし、私の初めての面接は、そんな綺麗な流れではありませんでした。

席についた瞬間。

アヒル口のおじさんが、開口一番こう言いました。

「若いねぇ!ねーちゃん好き?」

……開口一番、これです。

志望動機。

自己PR。

前職で学んだこと。

そんなものは、アヒル口のおじさんの前では塵に等しかった。

そこからの面接は、もはや面接ではありませんでした。

アパレル時代の接客経験を聞かれるのかと思いきや、飛んでくるのは、ここにはとても書けない話のオンパレード。

一言で言えば、イカれていました。

完全にイカれてやがるんだ、このアヒル。

私はその時、確信しました。

ここは、履歴書に傷があるとか、前職がどうとか、そんなことで悩む場所じゃない。

もっと根本的なものを見られている。

たぶん、生命力です。

綺麗な言葉で着飾った自分なんて、この人の前では通用しない。

私は、ハムスターであることも、アパレル店員だったプライドも、いったん横に置くことにしました。

常識で考えるのをやめたのです。

警備員の面接に必要な持ち物は履歴書だけだった

私が面接に行った当時、面接当日に必要だった持ち物は履歴書だけでした。

もちろん、会社によって必要なものは違います。

現在なら、本人確認書類や印鑑、職務経歴書などを求められる場合もあるかもしれません。

ただ、警備員の面接そのものは、一般企業のようにガチガチの選考というより、 「ちゃんと働けそうか」「欠格事由に該当しないか」「勤務条件が合うか」を確認する場に近い会社もあります。

面接当日に最低限持って行きたいものは、次のとおりです。

  • 履歴書
  • 筆記用具
  • 本人確認書類
  • メモ帳
  • 会社から指定された書類

私のときは履歴書だけで面接を受けましたが、今から応募する人は、事前に会社から言われた持ち物を必ず確認してください。

警備会社は、面接後から入社までに集める書類が多い仕事です。

面接当日はシンプルでも、入社前の書類確認はかなり大事になります。

警備員として入社するまでに必要になる書類

警備員は、誰でもすぐに現場へ出られる仕事ではありません。

警備業法という法律があり、警備員として働くためには、欠格事由に該当していないかの確認や、新任教育を受ける必要があります。

会社によって多少違いはありますが、入社までに必要になることが多い書類は次のようなものです。

  • 履歴書
  • 住民票の写し
  • 身分証明書
  • 本人確認書類の写し
  • 誓約書
  • 健康診断書、または医師の診断書
  • 保証人、または緊急連絡先に関する書類

ここで注意したいのが、警備業界でいう「身分証明書」です。

これは、運転免許証やマイナンバーカードのことではありません。

本籍地の市区町村で発行してもらう証明書です。

ざっくり言えば、

「この人は、破産などにより法律上の権利を制限されたままの人ではありません」

と証明するための書類です。

私も面接の最後に、アヒル口のおじさんから言われました。

「来週までに、役所で身分証明書を取ってきて」

私は心の中で突っ込みました。

『免許証なら、今ここにありますけど?』

でも、警備業界でいう身分証明書は、そんな生易しいものではありませんでした。

さっきまで下ネタを連発していたおじさんが、この書類の話だけは真顔で言ったのです。

「これがないと、絶対に雇えない」

その瞬間、少しだけ警備業の輪郭が見えた気がしました。

どれだけ変な人がいてもいい。

どれだけ濃い人がいてもいい。

履歴書がボロボロでも、アパレル出身のハムスターでも構わない。

でも、法律のフィルターだけは絶対に越えなければならない。

そこだけは、ふざけていませんでした。

私は翌日、慣れない足取りで役所へ向かいました。

自分が「まっとうな市民」であることを証明するために。

修羅の国へ入国するための最初の手続きは、思ったよりも事務的で、少しだけ厳かでした。

警備会社の保証人は緊急連絡先に近い意味合いの場合もある

警備会社に入社するとき、保証人や緊急連絡先の記入を求められることがあります。

「保証人」と聞くと、かなり重く感じる人もいると思います。

借金の保証人みたいなイメージを持つ人もいるかもしれません。

ただ、私が経験した範囲では、警備会社の保証人は「何かあったときの緊急連絡先」に近い意味合いが強いものでした。

そのため、当時はその人の情報を自分で書けばよかった記憶があります。

もちろん、会社によって扱いは違います。

本当に身元保証書として署名や押印が必要な会社もあります。

なので、保証人や緊急連絡先について不安がある場合は、面接時や入社手続きのときに確認しておきましょう。

聞き方は、難しく考えなくて大丈夫です。

「保証人の書類は、本人の署名や印鑑が必要ですか?」

「緊急連絡先として記入する形ですか?」

このように確認すれば問題ありません。

警備員の面接で見られるポイント

警備員の面接では、立派な志望動機よりも、現場で問題なく働けるかを見られることが多いです。

特に見られやすいのは、次のようなポイントです。

  • 時間を守れるか
  • 受け答えが普通にできるか
  • 清潔感があるか
  • 体力面に大きな不安がないか
  • 勤務条件が合うか
  • 警備業法上の欠格事由に該当しないか
  • 新任教育をきちんと受けられるか

警備の仕事は、現場での信用が大事です。

最初から完璧な志望動機を話せなくても構いません。

ただし、遅刻する、話を聞かない、身だしなみがあまりにも乱れている、必要書類を出さない。

こういう部分は、かなり印象が悪くなります。

逆に言えば、普通に挨拶して、普通に話を聞いて、指定された書類をきちんと用意できる人なら、必要以上に怖がることはありません。

警備員の面接は、すごい経歴を披露する場所というより、 「この人なら現場に出しても大丈夫そうか」を確認する場所です。

警備員の面接は怖がりすぎなくていい

警備員の面接は、会社によって雰囲気がかなり違います。

きっちりした会社もあれば、かなりカジュアルな会社もあります。

私のように、デニムとカジュアルシャツで面接に行った人間もいます。

そして、扉を開けた瞬間に【見敵必殺】の文字を見て、心を折られかけた人間もいます。

でも、今ではその私も、警備業界で15年以上働いています。

面接で大事なのは、完璧な受け答えをすることではありません。

最低限の清潔感を整えること。

履歴書を持って行くこと。

聞かれたことに普通に答えること。

入社までに必要な書類をきちんと準備すること。

そして、新任教育を受ける覚悟をしておくこと。

これで十分です。

警備業界は、たしかに少し独特です。

濃い人もいます。

変な人もいます。

でも、法律の部分だけはかなり真面目です。

そこが警備業の面白いところであり、怖いところでもあります。

これから警備員の面接を受ける人は、必要以上にビビらなくて大丈夫です。

清潔感のある服装で、履歴書を持って、普通に受け答えする。

まずはそれで十分です。

あとは、扉の向こうに何が書いてあっても、落ち着いて深呼吸してください。

たぶん、大丈夫です。

警備員への第一歩、新任教育編に続く

警備員の面接でよくあるQ&A

ここからは、警備員の面接前に気になりやすいポイントをQ&A形式でまとめます。

警備員の面接では何を聞かれますか?

会社にもよりますが、よく聞かれるのは次のような内容です。

  • なぜ警備員の仕事を選んだのか
  • これまでどんな仕事をしてきたのか
  • いつから働けるか
  • 土日祝や長期連休の勤務はできるか
  • 夜勤はできるか
  • 健康状態に問題はないか
  • 通勤手段は何か

警備会社は、立派な志望動機よりも「勤務条件が合うか」「現場に出せそうか」を見ていることが多いです。

警備員の志望動機は何と言えばいいですか?

無理にきれいな志望動機を作る必要はありません。

たとえば、

  • 真面目にコツコツ働きたい
  • 体力に自信がある
  • 責任感を持って仕事をしたい
  • 収入を安定させたい

このあたりを、自分の言葉で伝えれば大丈夫です。

現場側の本音を言えば、「しっかり稼ぎたいので、出られる日はできるだけ出たいです」という人はかなり強いです。

「警備業界、“夢を語る人”より“出れます!”の人が救世主になる日ある」

警備員の面接はスーツじゃないとダメですか?

スーツで行けば間違いありません。

ただし、会社によっては清潔感のある私服でも問題ない場合があります。

チノパンにシャツ、落ち着いた色の服、汚れていない靴など、清潔感を意識しましょう。

私自身は、デニムにカジュアルシャツで面接を受けました。

ただ、今から受けるなら、迷ったときはスーツか落ち着いた服装をおすすめします。

警備員の面接で落ちる人はどんな人ですか?

警備員の面接は受かりやすいと言われることもありますが、誰でも必ず採用されるわけではありません。

特に、次のような場合は不採用になる可能性があります。

  • 面接に遅刻する
  • 勤務条件がまったく合わない
  • 健康面に大きな不安がある
  • 必要書類を準備できない
  • 警備業法上の欠格事由に該当する

ただし、受け答えが上手くないからといって、それだけで無理とは限りません。

警備業界には、少し話すのが苦手な人もいます。

どもりが強い人もいます。

何を聞いても「知らんよ!フフ」と返すような人もいます。

それでも現場で真面目に働き、長く続けている人はたくさんいます。

「それが修羅の国」

保証人がいないと警備員になれませんか?

会社によります。

保証人や身元保証書を求める会社もありますし、緊急連絡先に近い意味合いで記入を求められる場合もあります。

不安な場合は、面接時や入社手続きのときに、

「保証人の書類は、本人の署名や印鑑が必要ですか?」

「緊急連絡先として記入する形ですか?」

と確認しておくと安心です。

身分証明書は運転免許証のことですか?

違います。

警備業界でいう身分証明書は、運転免許証やマイナンバーカードのことではありません。

本籍地の市区町村で発行してもらう証明書です。

警備員として働くには、欠格事由に該当しないことを確認する必要があります。

その確認のために、身分証明書の提出を求められることがあります。

ニートでも大丈夫!今の自分が不安な人へ|この仕事は意外と受け止めてくれる

今の自分に自信がない人もいると思います。

職歴が短い。 空白期間がある。 人と話すのが苦手。 社会に出るのが怖い。

そういう人ほど、警備会社の面接だけでも受けてみていいと思っています。

警備業界には、本当にいろんな人がいます。

  • 暇つぶしで働くおじいちゃん
  • 若くありたいパワフルな80代
  • 5年ぶりに外へ出た20歳
  • 家族のために働く人
  • 遊ぶためにバイトする学生

いろんな人生が、同じ現場に集まります。

履歴書を見ると、1年ごとに転職していた人もいます。

でも、警備業界に入ってから何十年も働いている人もいます。

世間では「続かない人」と見られていた人が、警備の現場では古参になることもある。

警備業界は、綺麗な世界ではありません。

暑い日もあります。 寒い日もあります。 変な人もいます。

でも、世間の「普通」から少しズレた人間も、不思議と受け止めてしまう懐の深さがあります。

今が不安なら、とりあえず面接だけでも行ってみたらいい。

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この記事を書いた人

現役警備員として働きながら、警備業界のリアルを発信しています。
交通誘導・施設・雑踏警備を経験し、現在は管理職として現場と人材育成に携わっています。

保有資格:
・警備員指導教育責任者(1号・2号)
・交通誘導警備業務2級
・施設警備業務2級
・雑踏警備業務2級
・列車見張り(列車防護員)
・踏切監視員

これから警備員を目指す方や、現役で悩んでいる方に向けて「きついこともリアルに」分かりやすく発信していきます。

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