交通誘導警備業務2級の対策|学科・実技で落ちやすいポイント

「交通誘導警備業務2級を受けるけど、何を勉強すればいいの?」

「学科と実技、どっちを重点的に対策すればいい?」

これから交通誘導警備業務2級を受ける人にとって、かなり気になるところだと思います。

結論から言うと、交通誘導警備業務2級は真剣に講習へ取り組み、教本と実技内容をしっかり復習すれば十分合格を狙える資格です。

ただし、簡単だから何もしなくていいという意味ではありません。 特に学科試験は90点以上が合格ラインなので、油断すると不合格になる可能性があります。

この記事では、交通誘導警備業務検定2級、いわゆる交通誘導警備業務2級について、現役警備員・管理側・教育側の視点から、学科対策、実技対策、落ちやすいポイントをわかりやすく解説します。

交通誘導警備業務2級の取り方や受検までの流れを先に知りたい人は、交通誘導警備業務2級の取り方を解説した記事も参考にしてください。

目次

交通誘導警備業務2級は対策すれば十分合格を狙える

交通誘導警備業務2級は、交通誘導警備の現場で必要な知識と技能を確認する資格です。

試験では、法律や交通誘導に関する知識を問う学科試験と、実際の動作や対応を確認する実技試験があります。

難易度としては、真剣に講習を受けて復習すれば十分合格を狙えるレベルです。 ただし、講習をなんとなく聞いているだけ、実技を軽く流すだけでは危ないです。

正直な話、交通誘導2級は「現場経験があるから大丈夫」と油断する人ほど危ない資格でもあります。 現場で普段やっている誘導と、検定で求められる動作や文言は別物だからです。

交通誘導2級は実技より学科で落ちる人が多い

交通誘導警備業務2級というと、大旗や後進誘導などの実技を心配する人が多いです。

もちろん実技も大切ですが、実際には実技より学科で落ちる人の方が多い印象があります。

理由は、学科試験の合格ラインが高いからです。 20問出題され、1問5点。 合格点は90点以上なので、基本的には2問までしか間違えられません。

つまり、なんとなく理解したつもりでいると、数問の取りこぼしで不合格になる可能性があります。 交通誘導2級の対策では、実技を先に形にして、そのあと学科に集中する流れもおすすめです。

学科試験は教本を中心に対策する

交通誘導警備業務2級の学科試験は、基本的に講習会で配られる教本から出題されます。

そのため、やみくもに難しい参考書を探すより、まずは教本をしっかり読むことが大切です。

学科試験の基本は20問・90点以上で合格

学科試験は20問あり、1問5点です。 90点以上で合格なので、かなり高めの正答率が求められます。

出題内容は、大きく分けると法律関係と業務別の内容です。

  • 警備業法
  • 関係法令
  • 交通誘導警備業務
  • 道路交通法
  • 基本動作
  • 徒手の護身術

範囲だけ見ると広く感じるかもしれませんが、講習会で扱う教本を中心に理解していけば対応できます。

おすすめは教本を読んでから100問問題集を解く流れ

学科対策でおすすめなのは、まず教本を一通り読むことです。

そのあと、別売りの100問程度の問題集を解き、わからなかったところを教本で読み直します。 この流れにすると、ただ暗記するだけでなく「なぜその答えになるのか」まで理解しやすくなります。

問題集には200問程度のものもありますが、教本外の内容が多く出てくる場合があります。 知識を広げる目的なら悪くありませんが、試験対策としては情報が増えすぎて混乱することもあります。

まずは教本と100問問題集をしっかり固める方が、合格対策としては現実的です。

法令問題は「警備員に特別な権限はない」を押さえる

学科試験で特に重要なのが、警備員には特別な権限がないという考え方です。

ここは手を替え品を替え、いろいろな文脈で出題されます。

警備員は警察官ではありません。 交通誘導の現場で車両や歩行者に協力をお願いすることはありますが、法律上の強制力を持って命令できるわけではありません。

たとえば、車を止める場面でも、警備員が法的な命令権を持って止めているわけではありません。 あくまで安全確保のために協力を求めている立場です。

この考え方を理解していると、警備業法や関係法令の問題で迷いにくくなります。

遺失物法は「どこで拾ったか」で考えるとわかりやすい

教本を読んでいて、少しわかりにくく感じやすいのが遺失物法です。

遺失物とは、落とし物や忘れ物のことです。 遺失者とは、元の持ち主や、人から借りて使っていた物を失くした人を指します。

遺失物法は、落とし物を拾ったときに、誰へ渡すのか、どう処理するのかを決めたルールです。

基本的には、外で拾ったものは警察へ、施設内で拾ったものは施設側へ届けると考えると整理しやすくなります。

ここは言葉だけで覚えようとすると難しく感じます。 実際の現場で「この落とし物はどこで拾ったのか」と考えると、かなり理解しやすくなります。

基本動作と徒手の護身術は動きとセットで覚える

学科試験では、基本動作や徒手の護身術も出題範囲に含まれます。

ここは文字だけで覚えるより、実技の動きとセットで覚えた方が理解しやすいです。

基本動作は実際の動きで覚える

基本動作とは、気をつけ、休め、敬礼、右向け右、左向け左、まわれ右などの動作です。

これらは実技訓練でも行います。 そのため、教本の文字だけを見るより、実際に体を動かして覚えた方が頭に残ります。

徒手の護身術は名前と動きを一致させる

徒手の護身術も、名前と動きを一致させることが大切です。

特に押さえておきたいのは、構え、体さばき、離脱技です。

  • 構え:正面の構え、右の構え、左の構え
  • 体さばき:前さばき、後ろさばき
  • 離脱技:ヒジ寄せ、片手内回し、片手外回し、突き離し

これらは実技でも行う内容なので、学科だけのために暗記するより、体で覚える意識を持った方が効果的です。

実技講習では動作とセリフの両方を覚える

交通誘導警備業務2級の実技講習では、交通誘導の現場で必要になる対応を、決められた要領に沿って学びます。

主な内容は以下のとおりです。

  • 大旗による車両誘導要領
  • 二次災害防止要領
  • 後進誘導要領
  • 徒手の護身術
  • 負傷者の搬送要領
  • 警察官への連絡要領

実技と聞くと、旗の振り方や立ち方だけをイメージする人も多いかもしれません。 しかし、実際にはセリフがかなり多いです。

決められた文言を言いながら動作する場面があるため、動きだけでなく、言葉も覚える必要があります。

ここは勘違いされやすいんですよね。 現場で誘導できることと、検定で決められた型どおりにできることは別です。

大旗は名前と動作をしっかり結びつける

大旗による車両誘導要領では、徐行、停止、進行、幅寄せなどの動作を学びます。

以前に比べると大旗の内容は簡単になった部分もありますが、それでも名前と動作をしっかり結びつけて覚えることが大切です。

たとえば、「徐行」と言われたときに、頭で考えてから動くようでは本番で遅れます。 名前を聞いた瞬間に体が動くくらいまで、講習中に反復する意識が必要です。

講習会で教わった動作は、家でもできる範囲でイメージトレーニングしておくと定着しやすくなります。

後進誘導と二次災害防止要領はセリフを丸暗記する

後進誘導要領と二次災害防止要領では、動作に加えてセリフも重要です。

なんとなく意味を理解するだけでは、本番で言葉が飛びやすくなります。 一字一句間違えないつもりで、文言を丸暗記するくらいの意識で練習した方が安全です。

特に後進誘導は、動作とセリフが同時に必要になります。 頭の中だけで覚えようとすると、本番で体が追いつかないことがあります。

声に出しながら動く練習をして、セリフと動作をセットで覚えましょう。

負傷者搬送は負傷者の状態確認が重要

負傷者の搬送要領では、ただ運ぶ動作だけを覚えればいいわけではありません。

大切なのは、負傷者の状況をしっかり確認することです。

頭から足の先まで観察し、意識の有無を確認します。 さらに胸の動きを見て、呼吸の有無も確認します。

事故現場では、見た目だけでは状態がわからないこともあります。 だからこそ、決められた確認を落ち着いて行うことが重要です。

警察官への連絡要領は1分で整理する力が問われる

交通誘導2級の実技で特殊なのが、警察官への連絡要領です。

これは、事故が起きた想定の状況文を読み、その内容を警察官へ連絡する実技です。

難しいのは、状況想定文を読む時間が短いことです。 想定文を確認できる時間は1分程度しかありません。

メモを取ることはできますが、すべてを丁寧に書き写そうとすると間に合いません。 いかに自分が見てすぐわかる形で書き留めるかが重要になります。

メモはひらがな・カタカナ・略語を使う

警察官への連絡要領では、きれいな文章を書く必要はありません。 自分が読めることを優先し、ひらがなやカタカナ、略語を使って素早くメモしましょう。

たとえば、国道2号線なら「R2」のように略すと時間を短縮できます。

場所、事故の内容、負傷者の有無、車両の状況など、連絡に必要な情報を優先して拾う意識が大切です。

連絡の基本の流れは丸暗記しておく

状況想定文の内容は毎回変わります。 しかし、警察官へ連絡する基本の流れは大きく変わりません。

そのため、最初に何を伝えるのか、次に何を伝えるのかという流れは丸暗記しておくのがおすすめです。

型を覚えておけば、想定文を読んだときに必要な情報を当てはめやすくなります。

実技で落ちやすい人は真面目に取り組まない人

実技で落ちやすい人の特徴は、能力がない人ではありません。

一番危ないのは、講習を真面目に受けない人です。

交通誘導2級の実技は、講習会で教わったことをしっかり頭と体に入れれば、十分対応できます。 逆に、自己流でやろうとしたり、現場経験だけで乗り切ろうとしたりすると危険です。

講習中は、とにかく真剣に取り組むこと。 わからない動作やセリフがあれば、その場で確認すること。

この基本を守るだけでも、合格にかなり近づきます。

交通誘導2級に合格するための勉強順

交通誘導2級の対策では、実技と学科の両方をバランスよく進める必要があります。

ただ、個人的には、先に実技をある程度覚えて、そのあと学科に集中する流れはかなり有効だと感じます。

実技は講習中に動作やセリフを覚える必要があります。 先に実技の不安を減らしておくと、試験前に学科へ集中しやすくなります。

おすすめの流れは以下のとおりです。

  1. 講習会で実技の動作とセリフを真剣に覚える
  2. 家でできる範囲で実技の反復練習やイメージトレーニングをする
  3. 教本を一通り読む
  4. 100問程度の問題集を解く
  5. 間違えたところを教本で読み直す
  6. 法令・遺失物法・基本動作・徒手を重点的に復習する

学科は90点以上が必要なので、最後まで油断しないことが大切です。

資格を取ったあとは会社選びも重要

交通誘導警備業務2級は、取って終わりの資格ではありません。

資格者配置路線や責任のある現場に入る機会が増えるため、会社によっては資格手当や任される現場に差が出ます。

ただし、資格を取っても会社によって評価のされ方は違います。 手当がしっかり付く会社もあれば、資格を持っていてもあまり待遇が変わらない会社もあります。

交通誘導2級を取るなら、今の会社でどう評価されるのかも確認しておきたいところです。 もし資格を活かしにくい環境なら、警備会社の選び方を解説した記事も参考にしてみてください。

資格を活かせる現場や待遇を比較したい人は、条件の良い警備員求人を見ておくのも一つの方法です。

まとめ:交通誘導2級は真剣に対策すれば十分合格を狙える

交通誘導警備業務2級は、真剣に講習へ取り組み、教本と実技内容をしっかり復習すれば十分合格を狙える資格です。

ただし、何もしなくても受かる資格ではありません。 特に学科試験は20問中90点以上が必要なので、油断すると不合格になる可能性があります。

学科では、教本を中心に勉強し、100問程度の問題集で理解を深めることが大切です。 法令問題では「警備員には特別な権限がない」という考え方を押さえておきましょう。

実技では、講習会で教わる動作とセリフを頭と体に叩き込むことが重要です。 大旗、後進誘導、二次災害防止要領、負傷者搬送、警察官への連絡要領など、それぞれのポイントを意識して練習しましょう。

交通誘導警備業務2級は、現場での信頼や仕事の幅にもつながる資格です。 これから警備員として長く働くなら、取得しておいて損はありません。

警備員の資格全体について知りたい人は、警備員の資格の種類や取り方をまとめた記事も参考にしてください。

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この記事を書いた人

現役警備員として働きながら、警備業界のリアルを発信しています。
交通誘導・施設・雑踏警備を経験し、現在は管理職として現場と人材育成に携わっています。

保有資格:
・警備員指導教育責任者(1号・2号)
・交通誘導警備業務2級
・施設警備業務2級
・雑踏警備業務2級
・列車見張り(列車防護員)
・踏切監視員

これから警備員を目指す方や、現役で悩んでいる方に向けて「きついこともリアルに」分かりやすく発信していきます。

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